疲れたSEの女性がふと辿り着いたのは、幼女とお話ししながらお昼ご飯を食べる「おねロリキャバクラ」。そこでNo. 1のキャストと出会ってしまったSEは……というお話しなのですが。 このお話を大人目線で「幼女に癒されてぇー」と言ってしまうとまぁ、そうかもね、で終わってしまう(ばかりか白い目で見られるかもしれないのでご注意を♡)けれど、キャストの幼女の視点で考えると何倍も面白くなる、と私は思います。 No. 1キャストとして、たくさんのおねえさんを癒して来た彼女は、冴えない・お話ししない・お金も落とさないSEのおねえさんに何故かご執心。その理由を読み取ると、キャバクラだろうが実生活だろうが人と優しい関係を築く人って、こんな感じかなーというのが見えてくる気がします。 完璧に大人を接遇する「プロ幼女」が、このおねえさんを癒しつつ実は自分も満たされて、嬉しいのにこのおねえさんには素直になれなかったりする。おねえさんとプロ幼女がお互いに心を開いて接近する物語に今後、期待大!
百合分野で力のある作家達が、中村たいやき先生という「親子百合」分野のスペシャリティのもとに集まったアンソロジー。様々な内容の作品にはプリミティブな感情が共通して存在しています。 娘が母に抱く、お母さん・ママと呼び求める幼いままの愛着。そして母が娘に最初に抱く、小さな命を慈しむ感情。それが「恋」になるとは多くの人は思わないから「近親者となんて」と眉をひそめる。 しかし、百合好きなら皆「当たり前」なんて無いと知っている。だから普遍的な親子の情が「恋愛」に否応なくなだれ込むのも、柔軟な心で受け入れる……のかもしれません。 受け入れればそこには、強い感情と近すぎる距離感がある。背徳感も安心感も何もかもが強すぎる。私は一つひとつの物語から母を、娘を乞い、思わず呼ぶ声を聞いて胸が締め付けられるのでした。 #マンバ読書会 #いいお母さん
表紙と冒頭カラーの、パステルカラーよりももっと淡い色調のふわふわした感触に、暫しボーッとしてしまう。余りに目が慣れていなくて……でもカワイイ! 本編に入っても、丸い目の女の子達、お菓子、花模様にドットのトーン、そして主人公の父母のあしらい……この可愛さ、サンリオ的。 ♡♡♡♡♡ 主人公は有名子供タレントを妹に持つ女子高生。妹が可愛くて可愛くてたまらない彼女は、妹のために色々頑張るが、料理以外はいまいち不器用。 そんな彼女を妹は頼りなくは思うが、それで全然構わないとも思っているし、しっかりした妹はむしろ姉をリードしていく。 ポヤンとした姉を励まし、操縦し、慰め、それでも結局甘えてくっつく時の、損得抜きの信頼感が微笑ましい。 そしてそんな信頼に応えるべく、妹の無茶振りに奮闘する姉の懸命さ。 うーんこの二人、いつまでも眺めていたい……。 直接的な恋愛表現はほぼ無いが、姉妹の日々の触れ合いの中ではちょっとドキッとする場面もある。それでもいやらしさは無く、ただただ深く想い合う姉妹のやり取りが可愛らしく描かれていて、優しい気持ちになる。 その微笑ましさは周囲に伝わってゆく。妹のマネージャーは「キモい」と言われながらも姉妹を愛で、姉の親友は妹のファンだが、騒ぎ立てずに二人を大切に見守る。 マネージャーや姉の親友の言動に「わかる」と同意しながら、一緒になってファンシーでカワイイ仲良し姉妹を見守っていたい!
疲れたSEの女性がふと辿り着いたのは、幼女とお話ししながらお昼ご飯を食べる「おねロリキャバクラ」。そこでNo. 1のキャストと出会ってしまったSEは……というお話しなのですが。 このお話を大人目線で「幼女に癒されてぇー」と言ってしまうとまぁ、そうかもね、で終わってしまう(ばかりか白い目で見られるかもしれないのでご注意を♡)けれど、キャストの幼女の視点で考えると何倍も面白くなる、と私は思います。 No. 1キャストとして、たくさんのおねえさんを癒して来た彼女は、冴えない・お話ししない・お金も落とさないSEのおねえさんに何故かご執心。その理由を読み取ると、キャバクラだろうが実生活だろうが人と優しい関係を築く人って、こんな感じかなーというのが見えてくる気がします。 完璧に大人を接遇する「プロ幼女」が、このおねえさんを癒しつつ実は自分も満たされて、嬉しいのにこのおねえさんには素直になれなかったりする。おねえさんとプロ幼女がお互いに心を開いて接近する物語に今後、期待大!