世間知らずの高校生・稲男は2歳年上の愛子と恋人同士。愛子にプロポーズをした稲男は稲男の両親に許しをもらいに行くも勘当されたあげく家を追い出されてしまう。そこから稲男と愛子の同居生活が始まるが―!?表題作「ぼくは純情同居人」他4作収録。
海に面した村で漁師として細々と生活をしていた太郎は、名主さまの娘・鈴鹿さまに思いを寄せていた。ある日、国主さまの元へ嫁がされる事になった鈴鹿を太郎は連れ出そうとしたが、二人は引き離された。鈴鹿は悲しみのあまり海に身投げをし、太郎もそれを追った。流れに流れ、腐敗した世の京都で茨木童子と出会い、太郎は鬼と呼ばれるようになる……。
まわりになじまない転校生・岬竜子は、これで何校目かの転校を重ね、一端(いっぱし)学園高校にやってきた。学園のアイドル羽鳥朱鷺也に見初められ、なぜかデートに誘われて……!?凸凹カップルのドタバタラブコメディ!
主人公の西木玖理、通称クリクリ。そんな愛称をつけたのは幼馴染の京にいちゃんでクリクリの初恋相手である。その京にいちゃんがなんとバスケットの臨時コーチとしてクリクリの学校へやってきた!初恋相手が帰って来て心が揺さぶられるクリクリだが……?!
剣道部のキャプテン知行と新聞部の朝子。二人の前に突然やってきた剣道部の信任コーチは「鬼ゆり」の二つ名をもつ白川ゆりが現れる。美人なコーチを前に三人の関係はどうなってしまうのか……。
日々の喧騒を忘れて広大な自然のなかでリフレッシュしたくなる。そんな松本るいのモンゴル旅行記。モンゴルの平原を馬で駆けてみたくなります。
数々の民話や伝説を描いた松本るいの作品集。男女の話も多く、神秘的な空気感で人間と人間ならざるものとの入り混じる時代のお話。
あたしの名前は西木玖理通称クリクリ。なぜかっていうと西と木で栗…続けると栗玖理ってわけ。ある日、幼なじみの京にいちゃんがバスケット部のの臨時コーチとして帰ってきた!クリクリは大好きだった京にいちゃんにすっかり夢中になってしまったが、京にいちゃんには大学に戻れば恋人がいっぱいいるみたい…!?
剣道部の主将・知クンの前に現れた新任コーチ・白川ゆり。美人できりりとした新コーチ“鬼ゆり”に知クンは夢中になってしまった!幼なじみの朝子は気が気じゃなくなって剣道部に入部した。知クンが鬼ゆりに近づけないように画策する朝子だったが…
タバコもすったし、お酒も飲んだ。エスケープもしたし、残るは女の子…というわけで、悪ガキ三人組は中学校最後の生活を花でかざろうと思い立った!条件は、全然知らない女の子でボーイフレンドのいない2年生。3人はサイコロで相手を決め、女の子たちをデートに誘ったのだが…!?
働くお母さん・知世は一人息子・修君と優しい旦那サマ・一典君の三人家族。ある日、一典君のお義母さんがやってきた!知世と一典の生活ぶりにはじめは面食らうお義母さんだったが…我が家は今日も波乱万丈!今日もイキのよさなら負けませんっ!すべての女性に贈る愛情いっぱいの物語。
高校生の稲生くんは二つ年上の愛子さんに夢中!愛子さんにプロポーズした稲生くんだったが、両親は猛反対!稲生くんは勘当されてしまい、愛子さんのアパートに転がり込んできた。二人は両親に認められるよう何もしないと誓いをたて、稲生くんは大学を目指して勉強しながらアルバイトをはじめたが…
不動産屋の手違いで、4畳半に同居することになってしまったみつると連太郎。連太郎はみつるを男だと思って同居を承諾したのだが、本当は女の子だった!まったくこんな美人を男とまちがえるなんてアホとちゃうか!二人の奇妙な同居生活がはじまった!!
今を遡ること900年、仏師・茅淳(ちぬ)と、国司の娘・初音は出会い、恋に落ちた。やがて、身分違いの二人は引き離され、二人の想いは残った…時が経ち、旅行で寺に訪れた美樹は、はじめて訪れたはずのその景色に見覚えがあるような気がして…
あずさはお父さんの取引先の会社社長に見初められてしまう!政略結婚なんて絶対にいや!だけど、融資を受けられないと、会社の社員とその家族が路頭に迷ってしまう…なんとか向こうから断らせよう、かくしてあずさは縁談ぶちこわし作戦を胸に秘め、相手の家に乗り込んだが…!?
女だてらにケンカずき。行く先々の学園で、けんかが原因で退学になること数知れず。そんな竜子が転校してきた今度の一端学園高校にはちょっと変わった規律があった。それは、学術優秀、テニス部のキャプテンにして学園のアイドル・羽鳥朱鷺也に全校女生徒が真心をこめた手作りの品を贈ることだった!朱鷺也に興味のなかった竜子だったが、今度の学校こそ長続きしてほしいと願う親たちのため、渋々プレゼントを…
出羽の国に流された藤原豊充の娘・阿古耶。阿古耶は父をなぐさめるかのように、毎夜琴を奏でた。ある時、琴の音色にあわせて笛の音が聞こえて来た。二つの音は美しいしらべとなり、毎夜続いた。阿古耶はいつしかその人の事が気にかかって…松本るいが暖め続けてきた日本昔がたりをイーブックでお届けします。
やよいは転校初日、電車で不良にからまれてしまう!助けてくれた人は名前も言わずに去ってしまった。新しい高校で、園芸部に入ろうと決めていたやよいだったが、園芸部は部員がその高校の番長一人だという。やよいが勇気を出して温室に訪れてみると、今朝助けてくれたのは番長だった!番長が綺麗に手入れしている温室を見て、やよいは言われているような人ではないと考える。
安積一族によって滅ぼされた結城一族。残された咲耶姫は危うく難を逃れ、通りがかった猟師に助けられた。人里はなれた山の中で、多世と名づけられて育った咲耶姫だったが、ある日安積の追手の手が…父を兄を一族を滅ぼされ、育ててくれた猟師も殺され、咲耶は鬼女と化す…
平安王朝期、洛西大江山に多くの鬼がこもり、京に出て略奪をほしいままにしたという。彼らは結髪をせず、童子名を名のり、終生童子髪であったという古来より神に仕える者は世の人と違い長髪であったというが、自らを鬼と呼び世俗との縁を絶った者たちのしるしであったのだろうか。大江山に棲む鬼と恐れられた酒呑童子の姿を松本るいが鮮やかに描き出す!