現実主義者の家庭教師の男が、教え子の小学生男子にファンタジーな児童書の読み聞かせをするようにお願いされるようになってから、いつも見ていた景色がどんどん広くなっていく。 役に立たなくても、あったほうが良いものは沢山あるってことに気付けるようになります。 主人公の視野がどんどん広がる様子に読んでるこっちも嬉しくなりました。
困っている人を見ると自分が減っていく気がすると言う主人公だけど、身を削って人を助けようとする姿はそのうち彼自身が消えて無くなりそうで痛ましい。その呪いのようなものに唯一気づいて反発してくれたクラスメイトの女の子の存在は、彼の孤独や不安が「いつかゼロになる」になると思えるような希望に思えた。
良かった点 ・大川ぶくぶ/櫻井エネルギー/真造圭伍が特に良かった 総評 ・真造圭伍の描く猫はいつも可愛い。休日ジャンクションのぶんちゃんも可愛かったし
短編が4つある。一番好きだったのは最初の「ひとつめさん」だな。 どれも悲しかったり辛かったりするところから抜け出す瞬間があって気持ちのいい読後感
表紙から想像出来ない内容だ。 良い意味で裏切られた。こういうの大好き
※ネタバレを含むクチコミです。
表紙に惹かれて読んでみたら面白かった。設定は割と他の作品でも似たようなものがある(九井諒子のケンタウロスのやつとか庄司創の白馬のお嫁さんとか)けど、PCに配慮している感が露骨過ぎて逆に偏見の塊なんじゃないのっていう人たちが出てくるところがえぐい。
現実主義者の家庭教師の男が、教え子の小学生男子にファンタジーな児童書の読み聞かせをするようにお願いされるようになってから、いつも見ていた景色がどんどん広くなっていく。 役に立たなくても、あったほうが良いものは沢山あるってことに気付けるようになります。 主人公の視野がどんどん広がる様子に読んでるこっちも嬉しくなりました。