さあ、行くのよ! レイチェルは、目の前の美貌の大富豪ラファエロを前に意気込む。わけあって、彼とのキス写真をパパラッチの兄に撮らせなければならないのだ。そうして、レイチェルは思いきって彼にキスをした――すると彼に思いがけず熱くキスを返される。なんてとろけそうな口づけなの…。レイチェルが心奪われているとカメラのフラッシュが光った。次の瞬間、彼女はラファエロに腕をつかまれ、つれ去られてしまう。いったい私はどうなるの――!?
由緒正しいイタリア公爵家の跡継ぎヴィンチェンツォと、その城の使用人の娘ジェンマは恋をする。だが彼の父は身分違いだとふたりを認めず、その恋は彼の失踪という形で終わった。10年後、製菓学校を卒業したジェンマは城が実業家に買収され、ホテルに改装されると知る。料理人の求人に応募するがその実業家の正体がヴィンチェンツォだったなんて! やり直そうと彼は言うが“身分違い”という事実と、別れも告げず姿を消されたことに心は傷ついたままで…。
ホリーは旅先のサントリーニ島で、世にも美しい男性――ギリシア海運業界の雄テオと出会った。ふたりはたちまち恋に落ちて電撃結婚するが、プレイボーイの夫にいつ捨てられるかと怯える生活に疲れ果てたホリーは、「他の人とベッドをともにした」と告白し、テオの元を去った。別居して4年たった今、ついに彼女はある目的のため離婚を申し入れた。すると、テオが思いがけない提案をしてきた。ふたりが熱いハネムーンを過ごしたバルセロナで再会したいと言うのだ…。