カッコイイ男キャラクター漫画教室!

Boichi先生の絵の極意…!

カッコイイ男キャラクター漫画教室! Boichi
ましゅまろ

『カッコイイ男キャラクター漫画教室!』のタイトルに惹かれ、男前がいっぱい見れることを期待して読んだら、想像を遥かに超えるすごい技術書でした…!「え…Boichi先生の漫画づくりの秘密、こんなに描いちゃっていいんですか!?」という感じ。 「カッコイイ男」を描くためには、カッコ悪い・気持ち悪い男・女も描けなくてはならない。また同じ「カッコイイ男」でも、主人公の属性と対比させてキャラクターに幅をもたせたりたり、場面によってカメラアングルで使い分ける必要があることなどを、毎回1つのテーマに絞り順序立てて説明していく構成になっています。 まるで先生の頭の中を見せてもらっているようで、ただただ夢中になって読んでしまいました…! カメラ、顔のパーツ、光の加減の暗喩などは昔からある物語作りの技術書には描いてあることかもしれません。が、**実際に第一線で活躍されている漫画家の方が、自らの絵で「この技術はこのキャラに実際にこう使っています」と提示してくれるので最高にわかりやすい!** https://i.imgur.com/x1gNpm0.png https://i.imgur.com/wBC4ZR0.png (『カッコイイ男キャラクター漫画教室!』Boichiより) そして漫画の内容自体も素晴らしいのですが、自らの技術を伝えるこの本を書こうと思ったキッカケがまた素晴らしくて…序文から胸が熱くなりました。https://i.imgur.com/78k6j9W.png (この部分は試し読みで読めるのでぜひ…!) 印象に残っているのが、「ハイタッチは伝説の演出以来『無音』が標準になった」という先生の言葉。確かに…! Boichi先生のファン、そして漫画家を目指している人は一読ならぬ百読の価値ありの1冊です。

ONE PIECE COVER COMIC PROJECT「ロロノア・ゾロ、海に散る」

これは読み比べたい!!他の作家がワンピースを描いてみた!

ONE PIECE COVER COMIC PROJECT「ロロノア・ゾロ、海に散る」 Boichi 尾田栄一郎
名無し

ジャンプ作家陣は、何か記念ごとがある度にトリビュートイラストを贈り合っているイメージがあります。 「岸本斉史が書いたジョルノ・ジョバァーナ」とか「尾田栄一郎が書いた悟空」とか「荒木飛呂彦が描いたナルト」とか。正直そういうのメチャクチャ大好きです!! なのでまさか「もし他の作家がONE PIECEを描いたら…」というIFを実際に本誌で、しかも丸ごと1話読むことができるなんて興奮しました。 Dr.STONE描きながらこの話も作画してたのすごすぎでは…? 読んでみると、Boichi先生のキャラクターデザインが普段と異なり、かなりデフォルメされて可愛らしかったのが印象的でした。 ワンピース51話「ロロノア・ゾロ、海に散る」は、あのセリフが超有名な回ですが、実際コマ割りがどんなだったかは全然思い出せず、「よ、読み比べてぇ〜〜〜!!」とウズウズしてしまったのですが、なんと!大変ありがたいことに、当該の原作エピソードをネットで公開してくれています。 https://www.shonenjump.com/p/sp/1907/op_cover/ ちょっとじっくり読んで差を見つけて、Boichi先生がこだわった部分がどこか探したいなと思います。 全何回の企画なのか不明ですが、第1回ということで次回のカヴァーを誰が担当するのか今から期待しています…! (追記) この『カヴァーコミックプロジェクト』、ワンピースに限らず他の作品でもやってくれないかな…。 ドラマは名作をキャストを変えて何度も演じますし、海外小説や古典は翻訳者ごとに違う版があります。 漫画でも、小説が原作で複数コミカライズがあるもの(銀河英雄伝説、薬屋のひとりごと)や、漫画原作でリメイクがある作品(左ききのエレン・ワンパンマン)もあります。 権利関係が難しいとは思いますが、面白いのでもっとやってほしいです。 (画像は少年ジャンプ+ ONE PIECE COVER COMIC PROJECT 「ロロノア・ゾロ、海に散る」より) https://www.shonenjump.com/p/sp/1907/op_cover/img/top.jpg