時間の流れは一つではない。樹木のように枝分かれした時間のなかで、それぞれの世界が存在している。この時間の流れを見張っているのが、クロノアイズ(時空監視機構)。一方で、時間犯罪者による歴史介入で改変された世界から不当な圧力を取り除くのがグランサ―(時の修理屋・視線者)。時間犯罪者の手によって歪められてしまった世界を自由な未来に変えるために、グランサ―が立ち向かう!SF漫画のレジェンド、長谷川裕一の名作だ!
1999年の夏、千葉県の上空に突如、未確認飛行物体が現れた。その瞬間、平凡な高校生・西郷大樹は奇妙な四人組に取り囲まれ「仲間になれ」と迫られる。彼らは時空監視員…、クロノアイズ(時間犯罪を阻止する組織)だという。メンバーになれる条件は「潜在的な知力・体力が高いこと。にもかかわらず、もしも命を落としても歴史になんの影響もあたえない人物であること」。その後、大樹は数々の事件をくぐり抜けていくなかで、クロノアイズとして歴史を守ることを決心する。それは過去と未来が交錯する時空を超えた大冒険の始まりであり、巨大な陰謀の罠にハマっていくことでもあった…。クロノアイズと時間犯罪結社ハデスサイズとの戦いの火蓋が切られた!結末はいかに!? 第34回(2003年)星雲賞(優秀なSF作品およびSF活動に贈られる賞)コミック部門受賞作品。