曽根先生の作品の中でも大好きな夢いっぱいのストーリーで、ルネとアルファルと一緒にヨーロッパを旅する気分が味わえます。恋人クライドを探すため、一人で旅に出るルネの勇敢さに、海外に憧れる自分も勇気を貰えました。旅の始まりに偶然出会った妖精アルファル。彼に連れて行ってと懇願されてしぶしぶ引き受けたルネですが、旅がスムーズに進むのはアルファルが居てくれたお陰でもあります。反対にアルファルにとっても最初に見つけてくれた人間がルネでラッキーでした。相手が妖精だろうと変な先入観が全くないルネは本当に明るく素敵な女の子。ルネとアルファルはまるで長年の友達の様に気が合い、すぐに最高の旅友になります。自分もこんな旅が出来たら良いな、アルファルがいつか妖精の仲間に出会えたら良いな、なんて夢を描きながら読みました。ファンタジーが好きな人、ヨーロッパに憧れている人には特におすすめですが、曽根先生の可愛くて素敵な作品を一人でも多くの人に読んで欲しいと思います。
耐えがたい恐怖を経験した者だけ入れる場所。恐怖クラブ。あなたが抱える心の闇はどんなものか。 人は生きていれば良い行いも悪い行いもする。それが強烈であれば死して尚、魂は彷徨い続けるかもしれない。 そんなつもりじゃなかった、あの一言がこんな結果になるなんて思わなかった。普段何気なくしている事が想像もできない未来につながっているかもしれない。そんな恐怖とやり切れなさを感じさせてくれる作品。思春期の危うい心情がよく描かれている。
10年の寿命と引き換えに憎い相手を呪殺する呪術師カイと人形のマリー、そしてカイの影である黒猫の物語です。さすが長編だけあって主要人物?のキャラはしっかり確立されていて、カイは依頼人の心の闇をすくい取るクールな男、生きる人形であるマリーはときにはコミカル、ときには女の子らしくカイに近づく女性に嫉妬してみたりとなんともかわいらしい。また黒猫は隙あらば主体のカイを喰ってしまおうという野望の持ち主。オーソドックスな少女向けホラーのイメージがある著者ですが、本作では長年積み重ねてきた彼らの個性が非常に浮き出ていて、人間ドラマの要素が色濃く出ているところに好感が持てます。この著者が伊勢の出身ということを知ったので、調べてみたら妹も漫画家の志摩ようこ。地元民なら、曽祢と志摩と聞いてピンとくるかと思いますが、姉妹とも出身近くの地域名からペンネームをとっているわけですね。
曽根先生の作品の中でも大好きな夢いっぱいのストーリーで、ルネとアルファルと一緒にヨーロッパを旅する気分が味わえます。恋人クライドを探すため、一人で旅に出るルネの勇敢さに、海外に憧れる自分も勇気を貰えました。旅の始まりに偶然出会った妖精アルファル。彼に連れて行ってと懇願されてしぶしぶ引き受けたルネですが、旅がスムーズに進むのはアルファルが居てくれたお陰でもあります。反対にアルファルにとっても最初に見つけてくれた人間がルネでラッキーでした。相手が妖精だろうと変な先入観が全くないルネは本当に明るく素敵な女の子。ルネとアルファルはまるで長年の友達の様に気が合い、すぐに最高の旅友になります。自分もこんな旅が出来たら良いな、アルファルがいつか妖精の仲間に出会えたら良いな、なんて夢を描きながら読みました。ファンタジーが好きな人、ヨーロッパに憧れている人には特におすすめですが、曽根先生の可愛くて素敵な作品を一人でも多くの人に読んで欲しいと思います。