時期を鑑みるとDON’T TRUST OVER 30が比較対象になるのだろうか。自分的にはこっち派。というか大満足の短編集だった。後書きまで含めて、最高だった
主に2000年前後に描かれた作品を集めた短編集。 誰かにすすめられたのか、どっかでおすすめされてたのか、全然思い出せないけど何故か持っていた。 いろんなシチュエーションで若い男女の深かったり浅かったりする関わりが描かれています。 学生時代とは違う苦くて痛い青春の思い出があるような人に読んでみてもらいたい。わたしも10代後半から20代前半くらいまでの根拠のない無敵感のことを思い出して呼吸困難になるなど…。 同人誌として描かれた作品もあるので、商業誌を通して描かれてないという意味で「そのとき描きたいものを描いた」度が高いんじゃないかなと思います。 いちばん好きなのは「トラベリングムード」 いちばん好きじゃないのは「6年1組」 です。
モーツーに久しぶりに番外編が来ていて、読んだので記念に書き込み。松隆が変態として成長したかと思ったが、まだギリギリ常識人枠(?)でよかった。 それはさておいて、変ゼミ。正式名:変態生理ゼミネールは出た当時、流行り物みたいな略称をしていたものだから「どうせタイトルに奇を衒ったゆるい4コマ」くらいに思ってた。が、なんとなく読んでみて、舐めてたなぁと実感した。世界観が変わった。そっかぁ、変態ってそういう次元なんだなとカルチャーショックを受けた。キャラがそれぞれ立っていて、人格があるのもこの作品の素敵で、厄介なところだ。 そんなふうに価値観をグラグラ揺らがされながら辿り着く、一つのIF的終着点である『終わりの季節』は感情がガリガリと削られる。変態のようなものを極めていってしまうということにはエンタメ以上に、危うさもあるのだ。 徹底してエンタメ的でありながら、その枠からはみ出ている。そんな作品だと思う
1巻の段階では「お江戸ガールズコメディ」ってコピーだったんですよ。これがたった4巻でこれだけ完成された人間ドラマを見せる時代劇に変容しようとは。3巻の終わりから続くこの展開の盛り上がりはただただ圧巻と言うしかない。1巻でも若干布石っぽいのはあったけど基本コメディ路線、巻が進む毎にドラマ性が強くなってくる、色んな要素が入りすぎてTAGROさんがこれまで培った手法やアイデアを全部ぶつけて描いてらっしゃるのではと思うほど。 3巻発売の辺りからか、売り上げが芳しくないのかTAGROさんがtwitter上で全力の広報活動を行なってらっしゃいました。正直、この作品が売れないと、作者側からのSNSを使った宣伝活動の努力の限界を見せつけられてしまっているような気がするので、何とかして売れてほしいのです。読めばわかります。
変態ゼミナールの作者TAGROによる女性剣士「別式」の漫画。 別式とは諸藩の奥向き(幕府でいう大奥)で活動した女性指南役を指す言葉で、江戸時代には実在していたもの。そんな、これまで見向きもされてこなかった題材をキャッチーな絵柄で上手く話に落とし込んだ作品。 変ゼミに見られる凄まじい変態感は絶妙な具合に抑えられていて、作中に上手く溶け込んでいる。また、時代が時代なだけあり、紹介などではコメディが強く押し出されているが、内容はかなりシリアス。全体としてみると重たい話となっている。また、重たいだけでなく、物語の筋がしっかりと面白いから引き込まれること間違いない。期待の作品
時期を鑑みるとDON’T TRUST OVER 30が比較対象になるのだろうか。自分的にはこっち派。というか大満足の短編集だった。後書きまで含めて、最高だった