居場所を与えてくれたボクシングの為、亡き友の償いの為、そして己の誇りの為に青春や恋愛を全て捨てた男の滅びの美学。 結婚式でのノリちゃんの表情が忘れ難い。
貧しくて辛い境遇の主人公が、拳一つで成り上がる話。 いかにもヤンキーが好きそうな内容である。 当時の昭和のヤンキーは、不思議な事に葉っぱをくわえたがる あしたのジョーの力石徹もそうだし、ドカベンの岩鬼も葉っぱをくわえてる。 これからの不良はリバイバルで葉っぱをくわえながら街を闊歩するのも良いかもしれない。 ジョーのライバル力石徹は、「哲也-雀聖と呼ばれた男」の印南というポン中野郎と同じ顔をしています。 伝統的な漫画なので、多くの漫画に影響を与えているのです。
まず、ジョーのキャラが思ってたのと全然違ってびっくりしました! もっと寡黙で、周りがぎゃあぎゃあ言っているところを「黙って見てろ」みたいな渋めのキャラだと思っていたのですが、どちらかというと自分がぎゃあぎゃあ一番騒いで、周りに制される感じの跳ねっ返りキャラだったのですね。 後半、前記のような渋めの部分が出てくるので、そこが世間でクローズアップされているため、そのような印象を持っていたのかもしれません。 そんな跳ねっ返りキャラを中心とした前半は、読んでてイマイチジョーが魅力的に感じられませんでした。メンドーサ選手にも絡み、「礼儀知ラズノ黄色イ獣ニハサワルノモゴメンダ」と言われて激昂するのですが、わたしもどちらかというとメンドーサ選手の意見には頷け、ジョーには同じ日本人で尚且つ主人公とはいえどもちょっと庇いきれない蛮行が多く。。。 「当時の読者はこういうキャラが好きな人が多かったのかな?当時の時代ってのもあったのかな?」とか「自分も歳をとって、やんちゃくれやはみ出し者を良しとしないフニャ○ンになってしまったのかな」など感じていましたが、どうなのでしょうか? ただ、物語は前半からかなり面白く、後半に進むに従ってジョーにもだんだんと魅力を感じはじめ、ハリマオ戦後からラストまでの展開は、さすが語り継がれる名作!と、わたしも相当シビレました!!!最後の最後の葉子さんとの心の邂逅には、わたしもむせび泣かずを得ませんでした。金竜飛戦も好きです!!
ジョーってこんなに不良だったんだ…って思いました。有名作品なのでキャラクターの名前と名セリフくらいは知ってましたが、実際に読むまでジョーってもっといい子だと思ってました。力石徹との出会いも少年院なんですね。自分みたいに勘違いしてる人は世の中にたくさんいそうです。恥ずかしながら力石の死がクライマックスだと思ってたので、終生のライバルがこんなに早く死んでしまうのかと驚きました。でもそこから力石に致命傷を与えて殺してしまったトラウマをジョーが乗り越えていくという、さらに踏み込んだ物語になっていくのがすごく面白かったです。トラウマがフラッシュバックしてリングでジョーが吐いてしまうシーンが印象的でした。ジョー以外は黒塗りのシンプルな見開きなんですけど、ジョーのショックの大きさが見えて辛い、けどそれを乗り越えていかなきゃいけないんだって思いました。もう一つ好きなのはやっぱり紀ちゃんとデートするシーンです。あれも存分にページを取って一日デートした最後に「わたしついていけそうにない…」と紀ちゃんが言うなんてガーンときますね。これもちばてつや先生がよくおっしゃってる漫画の「間」の効果なのでしょうか。前半は自分が感情移入しやすかったのでチビ連のサチが好きでしたが、脇役って言っちゃうのが失礼なくらい全員が登場人物として必要なキャラになっているので、読み終わると全員好きになりますね。こんなにどのキャラも人生を持ってる漫画は初めて読みました。
プロレス界のスーパースター・中邑真輔選手が”ジョー”を愛読しているということをご存知でしょうか。これはよく考えると凄いことだと思いませんか。だって彼は1980年生まれですよ。この作品の連載がスタートしたのは1968年です。連載時に生まれてもいなかった世代に、時代を超えて影響を与えているということですから。中邑選手はどうも相当なファンのようで、インタビューでも、ジョーにちなんだ発言をしています。かつて、東京ドームで対戦する高山善廣を指して「『あしたのジョー』で言えば、力石徹だ」と。要は自分が超えなければいけない存在、ということを伝えたかったようです。こんな発言をするとは、相当ハマっているとみました。原作者の方とプロレスは関係も深いので、何ならノーガード戦法とか肘打ちとか試合でやってくれると面白いのになどと思ったり。すいません、ジョーの話のつもりがプロレスに興味ない人はまったくわからない話になってしまいました。
小学生の時、親の影響で見て、マンガでも楽しかったのでオススメできる。
このブログ、あしたのジョーだけで13回も書いてる 内容も面白かった 高森朝雄とちばてつやが終わらせ方でもめたっていう話は有名らしいが初めて知った https://meteorite1932.wordpress.com/2014/03/09/%E3%80%8C%E3%81%82%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E2%94%80%E2%94%80%E3%80%8C%E3%81%82%E3%81%97%E3%81%9F/
居場所を与えてくれたボクシングの為、亡き友の償いの為、そして己の誇りの為に青春や恋愛を全て捨てた男の滅びの美学。 結婚式でのノリちゃんの表情が忘れ難い。