【俺はあんたを見誤っていたよ。とんだお坊ちゃんだ】国会議員の叔父の秘書になって間もない寛也は、いつも励ましてくれる新聞記者の荒井川に友情を感じていた。良家の子弟然とした寛也とスクープ合戦の最中にある荒井川。それぞれの立場で己の信念と矜持を貫こうと奮闘する二人だが、ある夜、抑えきれない熱に衝き動かされるまま愉悦に溺れて――!?
【書き下ろしショートストーリーの特典が付いた電子限定版!】古賀春彦には老舗洋菓子店の跡取でありながら甘いものが苦手で、それがコンプレックスだった。だが、異動で春彦は新商品開発の仕事をすることに。そんな折、2年前に一度関係を持ったが、一方的に別れを告げられた相手、篠田と再会する。篠田を忘れられない春彦は、ケーキの試食を口実に彼がバーテンをしている店に通い始める。酔ったふりをして篠田の家に泊めてもらった春彦は…。※本文にイラストは含まれていません
二年弱関係を持っていた上司の結婚を機に、加納佑輔は逃げるように海外へ留学した。帰国してから会社を立ち上げた佑輔は、多忙続きで仕事相手の芳賀寿の前で倒れてしまう。粗雑ながらも介抱してくれた寿に戸惑いながらも平静を装う佑輔。男に流されやすい自分自身に課した三カ条――堅気・身内(仕事関係者)・ノンケには手を出さない。そう決めていたのに、寿のほうから接触を仕掛けてきて――。※本文にイラストは含まれていません
【書き下ろしショートストーリーの特典が付いた電子限定版!】広告代理店に勤める塩原智昭と高津孝一は、仲のいい同期。大事な仕事でミスをして落ち込み、自棄酒で悪酔いをした智昭は、彼を見かねた孝一に体で慰められて……。彼女がいるのにもかかわらず、その一夜を忘れられない智昭は、孝一に抱かれる快楽に溺れていく。互いの気持ちを確かめないまま体を重ね続ける二人。やがて智昭に結婚話が出始め、昔の恋人と再会した孝一は別れを決意するのだが――!?※本文にイラストは含まれていません
【書き下ろしショートストーリーの特典が付いた電子限定版!】ソムリエの蘇芳は、商社に勤める恋人である葉月の紹介で、新しくオープンするレストランで働くことに。新しい環境で充実した日々を送る蘇芳だったが、恋人である葉月との距離は少しずつ離れはじめていった。そんななか蘇芳は、レストランのオーナーであり、ワインに深い愛情を注ぐ日仏ハーフの若き青年実業家・シモンに惹かれていくが――。※本文にイラストは含まれていません
大企業の重役秘書を務める桧垣圭一は、会長の孫であり高校時代密かに憧れていた先輩・高倉美弦の元で働くことになる。美術館館長の職に就く美弦は、静謐な美を湛えるどこか掴み所のない男だった。そんなある日、圭一は美弦にプライドを傷つけられたことをきっかけに彼の元を去ろうとするが、美弦は「貴方を好きにさせてくれるなら残ってもいい」という圭一の条件を呑み、夜は淫らなしもべとして跪き――。※本文にイラストは含まれていません
母校である男子校に赴任して三年目の麻生は、学生時代の友人への片想いを引きずりながらも、男たちと身体だけの関係をもっていた。ある日、生徒の新津に、顧問をしている水泳部の藤岡を変な目で見るなと非難されるが、麻生は疚しいことはないと否定する。だが、麻生が10代の少年と関係をもったことを知った新津がアパートへやって来た。そして、黙っている代わりに抱かせろと麻生を慰み者にするが!?※イラストは含まれていません
真面目で堅実な人生を歩んできた七海。だが、突然亡き父という人物から三億の遺産とホストクラブ「アペリティフ」を受け継ぐことになる。夜の世界のことなど何も知らない七海は、ナンバーワンホスト・立花一輝と会うが、オーナーの自覚がないと詰られる。一輝は覚悟の証に自分に体を差し出せと七海に迫ってきて――。一輝の巧みな愛技に翻弄され、彼の真意を掴めないまま快楽に溺れた七海だったが…。※本文にイラストは含まれていません
多額の借金を抱えた桐原郁は、返済のため資産家である楡井宗太郎の邸宅に住み込みで働くことになった。初日の夜、宗太郎の寝室から呻き声が聞こえ、心配して隣室へ飛び込んだ郁が目にしたのは宗太郎と彼の秘書・柾木将との濡れ場だった。その後も故意に情事の様子を聞かせる宗太郎に戸惑う郁だったが、ある夜「今夜はお前が将を抱け」と命じられる。郁と将と宗太郎、3人の淫らな関係の先にあるものは――。※本文にイラストは含まれていません