伯爵令嬢のリシェルは『星の花嫁《フィオーレ》』という精霊の力を授けられた証をもって生まれ、『星《ステラ》』と呼ばれる同様に精霊の力を授けられたレオーネの婚約者として育てられた。しかし、亡き母の後妻として現れた義母と義妹であるソフィアの策略により、『星の花嫁』の立場も家督も奪われてしまう……。家を追われたリシェルは王家の文官として働くつもりが手違いで騎士団へ配属され、なんと上司になったのは留学から戻ったばかりの婚約者レオーネだった! 正体がバレないためにソフィアになりすますリシェルだが、なぜかレオーネは迫ってきて……!?
異質な見た目をしているせいで周囲に疎まれ、一人でひっそりと暮らしていた平民の少女・フィーリアはある日、国王から「伝説で語られる“聖女”の再臨だ!」と告げられる。その日から国民のために奉仕し、人々から慕われるようになるも、それから1年――突如として“終焉の魔王”アーテルが王国を襲来し、生贄として聖女であるはずのフィーリアが差し出されてしまう。『天災』と恐れられるアーテルだが、意外にも優しくしてくれる様子に心を許しかけるフィーリアだったが……「僕から逃れようとするなら、ちゃんと解らせるしかないね」「ずっとずっと…僕だけの聖女だ」天涯孤独の聖女がヤンデレ魔王に溺愛されるラブファンタジー。