閃光とは、一瞬に放たれる強烈な光のこと。 放たれた光は一瞬で消えても、光を見つけた記憶はずっと残るはずだ。 野生動物のように暴れ回り、激情のままに突き進む民子がとにかく魅力的。 死にたがりのクラスメイトをひたすら追い詰め、殺してあげると笑顔で襲いかかる。 狂気の沙汰。頭がイカれてるとしか思えない行動。 それでも民子の剥き出しの感情に触れると、正しいことのようにさえ思えてしまう。 生と死の狭間に追い込まれて、民子の強烈な光の下にに晒されたら、剥き出しの自分でぶつかるしかなくなってしまう。 救いの物語だとは思う。光があることを感じられたのなら、生きようと思えたならよかったのだと思う。 読み終えて、コーキくんと同じ顔して泣いちゃった。
スメルズライクグリーンスピリットは、思春期の少年達が自分の性に向き合うという繊細なお話でしたが、こちらは完全にギャグ漫画です。 緊縛された男を描く絵師になるという、夢を持った美大生武蔵が、友人のマリオ(キノコ)の勧めで、市役所勤めのDTシチサン(あだ名)をモデルに緊縛絵を描き始める。というお話です。 しょっぱな、武蔵がデッサンの授業でラオコーンの緊縛絵を描くところからテンションが高い本作ですが、このテンションの高さは最後まで途切れません。 元々作者は繊細な線画を描くのですが、その崩しっぷりが尋常じゃなく、登場人物の顔芸が凄い。 あらすじには、イケメンの美大生武蔵と記載ありましたが、武蔵がイケメンである描写の方が少なく、常時狂気に満ちておりとにかく怖いのです。 たまーに、ほんとにたまーにイケメンになります。 ただ友人のマリオの見た目のインパクトが強すぎて、武蔵がどんなイケメンなのかを忘れました。 ちなみにマリオはキノコカットでオネエ言葉で、いつも微妙な丈のシャツを着ているヘソ出しですが、ヴァ◯ナマニアのヘテロセクシャルです。 お色気シーンは殆どありませんので、苦手な方でも読めるかも知れません。 とにかく爆笑必至です。 この本に関係ないですが、スメルズライクグリーンスピリットの登場人物の柳田先生を主人公にした後日談、深譚回廊はシリアスなお話なのですが、そちらも面白かったので読んで下さい。
僕あまり漫画で泣いたりだとかしないタイプなんですがこの漫画は思わずウルッときてしまいました。 内容としては、どこかの田舎に暮らすホモの男の子2人が自身の性別の中で葛藤していく様を描いた漫画で、田舎の閉鎖的な空間の中で住民の同性愛に対する差別的な見方とかが妙にリアルで、面白いです。 BL入門にお薦めな作品です。 絡みのシーンとかはありません。
閃光とは、一瞬に放たれる強烈な光のこと。 放たれた光は一瞬で消えても、光を見つけた記憶はずっと残るはずだ。 野生動物のように暴れ回り、激情のままに突き進む民子がとにかく魅力的。 死にたがりのクラスメイトをひたすら追い詰め、殺してあげると笑顔で襲いかかる。 狂気の沙汰。頭がイカれてるとしか思えない行動。 それでも民子の剥き出しの感情に触れると、正しいことのようにさえ思えてしまう。 生と死の狭間に追い込まれて、民子の強烈な光の下にに晒されたら、剥き出しの自分でぶつかるしかなくなってしまう。 救いの物語だとは思う。光があることを感じられたのなら、生きようと思えたならよかったのだと思う。 読み終えて、コーキくんと同じ顔して泣いちゃった。