<ログライン> マンガ家であり、イラストレーターであり、短歌が好きな大白小蟹先生の短編集。 <ここがオススメ!> 雪のように静か。冬の朝のように新鮮。自分の気持ちに触れることができるのは、こんな時かもしれないと思わされる珠玉の7作品。 あったまろうとした心冷え性のひとりか君かうみべのストーブ そんな一首を読みたくなるステキなマンガ。心が解きほぐされて、体がほんわかと暖かくなるような、そんなお話たち。 <この作品が好きなら……> ・日食ステレオサウンド https://manba.co.jp/boards/184832 ・レミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015 https://manba.co.jp/boards/128188 ・家が好きな人 https://manba.co.jp/boards/178516
この読後感を何と表現したらいいのだろう…。言語化がとても難しい作品だ。感動的なハッピーエンドや驚愕のバッドエンドはいっさい無いし、なんなら結末もハッキリ描かれていない話がほとんどだ。しかしそれが心地よい余韻としていつまでも胸に残る。 ほんのり優しくて寂しくて温かくて…苦い。 いや、この繊細な物語を言葉で伝えようとすること自体、野暮なのかもしれないな(笑)
※ネタバレを含むクチコミです。
型にはまらないというか、型破りというほど乱暴さはないんだけど 「そこで終わるのか」という幕を下ろすタイミングがなんとも秀逸。 きみが透明になる前に がすごく好きでした。 他も良かった、いい短編集だなぁ
彼女が別れた理由はわかります!! 思った事とか、感情がわかりずらい人といると疲れちゃうんですよね。 スミオくん目線からだと、ただ優しくて不器用なだけ。 ストーブがしゃべるのは斬新だったけど、失恋して温めてくれる友達としては最高かも!! 持ち歩くには大変そうだけど。。
本当に良い読切を読みました。 そっと涙が溢れてきました。 https://to-ti.in/product/oshiro ある日、夫が事故に遭い、透明人間になってしまった。 透明になった夫との暮らしは見えないだけで不思議で面白く、特に変わらないものかと思ったらそんなことはなく…。 夫が目の前にいるはずなのに表情が見えない生活の中の描写を通して、少しずつ事態を飲み込めていくんですが、その様子が切なくて、どうしようもなくやりきれなくて、喉がギュッとなりました…。 構成も素晴らしくて、何気ない描写に、視線の愛を感じました。 見るということ、見られるということ。 あったはずのものを失うということ。 視力を失うことは一人から世界に対して能動的に見ることができなくなるけど、透明人間になるということは一人が世界から受動的に見られることができなくなる。 受動的なのに、できなくなることって世の中になかなかないんじゃないでしょうか。 「認識できなくなる」という、このフィクションが到達できた哀しみが、手に取るようにありありと伝わってきて、二人と一緒に泣いてしまいました。 抱き締めたい。 本当に素晴らしい読切でした。 11月25日、『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』として発売されるそうで楽しみです。 他の短編も好きなので絶対に買います。
ある日突然透明人間になってしまう漫画の中でも、少なくとも自分が読んだ中では当事者とそのパートナーの心情を表現するものとしていちばんリアルなんじゃないかと思えました。透明になると、自分で自分の存在意義をも見失ってしまいそうになること。彼がほんとうの意味で消えないために、頼れるものは周りの人間の記憶しかない。逆に言えば覚えている人がそばに居続ければ、彼は生き続けられる(はず)。 それはそれとして超超超待望の短編集が出ると知りめちゃハッピーです
不慮の事故に遭い、夫は透明人間になってしまった。 透明人間になってしまったけれど、今まで通り食事もするし風呂にも入る。もともと在宅仕事が多く外出もあまりしないから、そんなに生活は変わらない。 変わらないけれど、やっぱり変わるものもある。 そこにいるけど見えないものを変わらずに愛することができるのか。忘れずにいられるのか。 今見えているものだって、正しく見えているのかはわからない。見えていても見えなくても忘れてしまうのかもしれない。 透明になってしまう以外に何がおこるわけでもない。救いがないわけでも、あるわけでもない。 ただ、忘れたくないという想いは美しいなと感じた。
嫌なこともあるけれど普通に仕事して、優しい恋人がいて、なんの問題もない日々。 普通に幸せだけど、普通に幸せだから、書くべきことがなくて悔しい。 絵だったり小説だったり音楽だったり、自分の夢や好きなことを貫いている人はすごい。 そういう人にはなれなかったから、なんとなく普通の人として生きている。 貫いてる人はすごくて、貫けなかった人はすごくない。そんな風に思ってしまうけど、違うんだよと言ってもらえた気がした。 向いてる場所が違ったり目的が違ったりするけれど、みんながんばって泳いでいる。 刺さりすぎる人もいるかもしれないけれど、優しく照らしてくれるような作品でした。
<ログライン> マンガ家であり、イラストレーターであり、短歌が好きな大白小蟹先生の短編集。 <ここがオススメ!> 雪のように静か。冬の朝のように新鮮。自分の気持ちに触れることができるのは、こんな時かもしれないと思わされる珠玉の7作品。 あったまろうとした心冷え性のひとりか君かうみべのストーブ そんな一首を読みたくなるステキなマンガ。心が解きほぐされて、体がほんわかと暖かくなるような、そんなお話たち。 <この作品が好きなら……> ・日食ステレオサウンド https://manba.co.jp/boards/184832 ・レミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015 https://manba.co.jp/boards/128188 ・家が好きな人 https://manba.co.jp/boards/178516