派遣社員として働く34歳の女性・深津ケイは、仕事も恋愛もちゃんと自分で選んで生きてきたはずなのに 、どこか自分の存在が自分から遠いような感覚を覚えていました。 そんな中で彼女は友人からあるお店を紹介されます。 「予約をしている」と言われたそのお店は自分では入らないような下着店。 そこで店員さんに選んでもらったブラジャーは、サイズや着心地が合う以上の衝撃を彼女にもたらします。 言うなればそれは「私が私をつかまえた感覚」。 この作品はともすれば性的なアイコンとして捉えられてしまいがちな下着というものを 誰のためでもない“自分のために選ぶ”という経験をきっかけにして ケイが新たな人生のステップを歩み始める様子を描く作品です。 下着から自身をエンカレッジする感覚はもしかしたら女性特有のものかもしれませんが、どんなアイデンティティを持っていても読めば何か心に引っ掛かりが生まれるような物語づくりがされているので、表紙に気負うことなくいろんな方に手にとってもらいたい作品です!
この作品は人の心に灯る“火”を求めてさまよう妖怪・焔(ほむら)と、焔と出会った人々との物語を綴った連作短編集です。 登場人物はみな日々生きる中に様々な息苦しさを感じていながら、その感情に蓋をして過ごしていました。 その蓋をしていた感情、心に灯る“火”が消えそうになる、そんなときに、僅かな“火”の気配を感じ取った焔が登場人物の目の前に現れ、その“火”に薪をくべるかのように彼らの心に変化を与えていきます。 そして、その結果、登場人物たちはほかの誰でもない自分自身で生きる道を選び、最後には心の“火”を大きく燃え立たせていきます。 1巻完結ながら450ページ近い大ボリュームのこの作品は、様々なしがらみのあるこの世界で生きていくなかで自分が自分でいるための道標 になってくれる、そんな1冊です。
派遣社員として働く34歳の女性・深津ケイは、仕事も恋愛もちゃんと自分で選んで生きてきたはずなのに 、どこか自分の存在が自分から遠いような感覚を覚えていました。 そんな中で彼女は友人からあるお店を紹介されます。 「予約をしている」と言われたそのお店は自分では入らないような下着店。 そこで店員さんに選んでもらったブラジャーは、サイズや着心地が合う以上の衝撃を彼女にもたらします。 言うなればそれは「私が私をつかまえた感覚」。 この作品はともすれば性的なアイコンとして捉えられてしまいがちな下着というものを 誰のためでもない“自分のために選ぶ”という経験をきっかけにして ケイが新たな人生のステップを歩み始める様子を描く作品です。 下着から自身をエンカレッジする感覚はもしかしたら女性特有のものかもしれませんが、どんなアイデンティティを持っていても読めば何か心に引っ掛かりが生まれるような物語づくりがされているので、表紙に気負うことなくいろんな方に手にとってもらいたい作品です!