浅野いにお×足立和平 師弟対談! 元アシスタントが「デデデデ」の現場から学んだこととは? 新感覚グルメ人情譚「飯を喰らひて華と告ぐ」 - コミックナタリー 特集・インタビュー
natalie.mu
「飯を喰らひて華と告ぐ」は、腕は確かだが話がどこかズレている料理屋の店主を描いた“新感覚”グルメ人情譚。東京の路地裏に位置する小さな料理屋・一香軒には、今日も悩みを抱えた人々が訪れる。店主は彼らに絶品料理を振る舞いつつ、悩みごとについても親身にアドバイスをするのだが、それはどことなくズレていて……。シズル感たっぷりの調理シーンとともに、客の“胃袋掴んで心を離す”物語が展開される。2021年よりヤングアニマル(白泉社)にて連載中で、単行本1巻は8月29日に発売された。
一風変わったグルメ漫画。 仕事とか私生活とかで悩んだ客相手に、料理を提供しそれっぽい格言を出して元気づける人情系な風味もある。 だけど、この「それっぽ格言」といのがクセもので、主人公のいう言葉、実際には存在しないんです。 本作読んだ人は100%だまされたと思うのですが、さもそれっぽい、実際にありそうと思わせられるのですが、全部創作です。 ググってもでてきません。 そして極めつけは、主人公の勘違い。 客の悩みを明後日の方向に解釈して、見当違いも甚だしい回答を上記の格言とともに言う。 アンジャッシュみたいな絶妙なズレを提供してくれ、これが見事に面白い。 客も、主人公が延々と喋っているので、黙って聞きながら心の声でツッコんでいるのもまた良い。 読者の声、そのものという感じでシンクロします。 画力も高く、どの料理も美味しそうなのが、また悔しいくらい面白さを誘います。 この絵でギャグをやるってのが謎すぎて一周回っていとをかしです。 グルメ漫画だけでなく、ギャグとしてもクオリティ高いし、ちょっといいことも言っているので、疲れた大人向きな作品だと思います。