「そなたの純潔は俺がもらう。そなたは俺にすべてを託し忠誠を誓うのだ」11世紀北欧、バルト海に浮かぶエメラルドに輝くスマラーグド王国の王女エイルは、軍事条約により隣国タンマハルクから派遣されたヴァイキングの騎士オーディンに恋していた。エイルは彼を誘惑し、純潔を捧げることに成功し、そして父、ユリウス三世にオーディンとの結婚を認めさせ、エイルは歓喜の中にいた。しかし、その直後、王は何者かによって毒殺される。時期王はエイルに憎しみを抱き、彼女の純潔を奪おうと狙っていた実兄のヴァロの手に。新王ヴァロによりエイルは他国に嫁ぐことを告げられ、オーディンと離ればなれになることを宣告される。ヴァロが王になったことで、スマラーグド王国は試練の時となる。交錯する出生の秘密と策略に放浪されながら、オーディンとエイルは愛とスマラーグドの為に戦うのだが……。権力と執着、それは媚薬のように人を虜にさせ魅了する……。
勝気なバリキャリ × ボディガード。ひょんなことから再会した初恋の人。今度こそ絶対に逃がさない!心華が捨て身の覚悟で兄の友人・梶谷征二に初めて告白したのが17歳のとき。子どもあつかいされ未成年は相手にできないと振られてしまう。ならばと、未成年ではなくなった20歳の誕生日に再度渾身の想いで誘惑するも無残に振られた過去を抱えたまま、10年経った。過保護な父や兄たちを振り切り自立した女を目指す心華は、起業家としてバリバリに働きまくり、恋愛とは無縁の日々を送っていたが、駅の階段で誰かに背中を押され危うく転倒しそうになったり、仕事先の駐車場に停めていた車に火炎ビンが投げ込まれたりと、なにやらただごとではないことに巻き込まれてしまったようで。狙いは心華なのか会社への嫌がらせなのか判明せず、警備会社を経営している兄は妹を心配し護衛を付けることに。その護衛は、心華の初恋の相手・梶谷征二だった――。
「君の肌は官能的な花の香りがする。甘くてそそる匂いと味だ」オークションで幻の名器“フォルトゥーナ”を弾くことになった駆け出しのバイオリニスト・森成未亜。奇跡のようなチャンスに胸を躍らせていた未亜に、さらに夢のような話が舞い込んできた。「1週間、私の為に演奏していただけませんか? その報酬としてフォルトゥーナを差し上げます」そう話を持ちかけてきたのはフォルトゥーナの落札者ステファン・ラフマニノフ。彼の依頼を承諾した未亜は、ナポリ湾に浮かぶ小さな島で一週間、彼と生活をともにしながら演奏することになった。しかしそこで待っていたのは、ラフマニノフとのめくるめく愛欲の日々――「私は君を遠慮なく誘惑する」その言葉通り、ことあるごとに未亜を求める彼……舌を絡め合うエロティックなキス、そしてやさしく激しい愛撫が未亜の心と身体を狂わせていく――。
「はしたないな。こんなに濡らして。この淫らな音を誰かに聞かれたらどうするんだ?」冷たい声に強烈な快感が脳天を突き抜けた。快感がすべての神経を敏感にさせ、疼く身体は制御不能になっていく……。目隠しをされ拘束される体。打たれる鞭。体の奥底に潜む欲望に聡子は溺れていく。同棲をして3年になる彼氏の光(こう)は目先の出世のことしか頭になく、30歳になるまでに結婚するつもりでいた聡子にとってマンネリと妥協の毎日。激しく誰かに求められ、彼しか見えなくなるような情熱的な恋愛を渇望していたとき、憧れ崇拝していた上司の高嶺と再会し、ふたりの関係は始まった。
女王さま × ハイスペックイケメン下僕。一夜かぎりの関係だったはずなのに……。SMリバーシブル恋愛駆け引きロマンス。気が強い美人、水沢華凛は『知的で神経質そうな男』が好みで、そんな男性を『S』として思うままに従わせたい『女王さま』の願望と、下僕にした男に激しく貪り尽くされたい『M』の願望を合わせ持つ、複雑な性癖を持っていた。華凛の望みを叶えてくれるような男に出会えたことはなく、一夜限りの遊びを楽しんでいたのだが……。社長代理として辣腕をふるう華凛を心配した父から、秘書兼片腕として送り込まれた敏腕秘書・大貫蓮。華凛の好みで仕事も有能。だが、そんな蓮を華凛は気に入らない。なぜなら、蓮は一夜かぎりの関係として『S』と『M』のプレイを興じたことがある男だったから……。蓮をうとましく思いつつも、次第に彼の魅力に翻弄され始め……。
記憶喪失イケメン医師 × 地味系病院受付事務。総合病院の受付事務の紗季は医師の甲斐仁雄と付き合って3年。婚約をしたものの、仁雄は国境なき医師団に参加し南米ボリビアに渡ってしまう。さびしさからか紗季は毎晩激しく仁雄に求められる淫夢を見るようになっていた。任期の2年が終われば彼と結婚し新しい人生が始まる――はずだったが、任期終了前に突然帰国した仁雄は紗季の記憶を失ってしまっていた――。
「俺のペットになれる?」快楽のみがふたりをつなぐ絆であると信じ調教をする篤。篤の穏やかな人柄を愛していた妙恵は、与えられる快楽に溺れて愛情を見失うのことを恐れ、篤のもとから逃げ出してしまった。それから3年たっても、篤に調教され刻み込まれた快楽を体は欲しがり、満たされない日々を妙恵は持て余していた。そんなときに見つけたのが『女性に究極の快楽を提供する』という【大人倶楽部】の存在。倶楽部に属するふたりの男たちにめくるめく快楽を与えられる。しかし満たされることがなく、それどころか自分が求めていたのは快楽そのものではなく篤自身なのだとを思い知らされてしまう――。勇気を振り絞り本心を打ち明ける妙恵に、篤は「じゃあ、今度こそ……俺のものになれよ」とサディスティックに言い放ち、妙恵を秘密のパーティーに連れ出した。何組もの大人の男女が交わっている、ホテルのスイートルーム。そこで篤は妙恵に身に着けるようにとあるものを渡した。それは――。
体の弱い伯爵令嬢のコンスタンスは、将来を悲観しながらも自分らしく生きようと思っている。ある日、彼女の住むパリで流行り病が発生。罹病を避けるため、パリから離れ別荘で暮らすことになった。そこでジュリアンという名の麗しい青年と出会う。夕暮れ時、池で釣りをするジュリアンに会うため出かけるコンスタンスは、彼に惹かれていることを自覚する。だが労働者の身なりのジュリアンとは身分が違う。実らない恋だと思うも、どうしても会いたくて毎日通ってしまうコンスタンス。そんな中、結婚の話が舞い込んできて……。絶望するコンスタンスはジュリアンに想いを告げ、一夜だけの妻にしてほしいと懇願するのだが――
「好き、好き、大好き」そんな風にダイレクトに思いを告げられたことがなかったからか、それとも彼が年下だからなのか、いままで付き合ったどの男よりも可愛く感じてしまう。29歳キャリアウーマン、2年7カ月付き合った彼氏を取られるという屈辱的な敗北の果に、慰めてくれたのは隣に住む年下モデル。まるで亡き愛犬を思い出させる従順さで懐いてくる。男に迫られることも、強引に押し倒されることもなかった潤子は真摯な彼の視線に戸惑いながらも流されていく。付き合いが続かずに3年未満のオンナと言われている彼女にとってこの出会いは……。愛とは何かを教えてくれたのは年下ワンコの、ちょっぴり強引な彼でした。
「温室育ちの世間知らずなお嬢様。そんな感じだね。君は僕の理想の足元にも及ばない。申し訳ないが、結婚など論外だ」両親の溺愛の元育ってきた茉莉花は、父親の勧めで見合いをしたが、相手の実はとんでもなく失礼な態度で茉莉花をこき下ろしていく。怒りと屈辱からその場で見合いを断ったが、父の会社のピンチを知り…。IT界のプリンスと呼ばれている実の援助が必要となった茉莉花はもう一度彼に会いに行くことに。事情を明かしチャンスを乞う茉莉花に突きつけられた条件は花嫁修業!? 逆らうこともできず、実と一緒に過ごしていくうちに意外な一面が見えてきて…。そんな時、彼には社内公認の恋人がいることを耳にして…!?