「男を好きになったのかもしれない――」生徒の詞音(しおん)から、衝撃的な相談を受けた教師の草太(そうた)。バレー部のエースで、眉目秀麗な詞音が、俺に秘密を打ち明けるなんて、まさかゲイだとバレたのか!? 内心焦る草太だけど、瞳を輝かせて恋を語る詞音には、十代らしいあどけなさが垣間見える。惹かれるけれど、それはあくまで教師としてだ…。ところが、卒業式に詞音の第二ボタンを受け取ったのは草太で――!? ※電子版には、紙版に収録されている挿絵は収録されていません。
【電子限定版】書き下ろし番外編「僕はあなたにノックアウト」収録。●「年上で天然ツンデレ…超萌えます」出版社に勤務する二階堂譲(にかいどうゆずる)は、専務秘書から法務課に異動となった。引き継ぎで紹介された新たな取引相手は長身で金髪、灰青色の瞳を持つ北欧人・ミカ。まるでファンタジー小説の王子様のようなルックスの彼だが、初対面の譲をいきなり抱きしめると、ツンデレ、天然、萌え――、譲には意味不明な単語を乱発して!? その日から生真面目な譲は、日本人以上にディープなアニメオタクのミカに振り回される羽目になり…。※電子版には、紙版に収録されている挿絵は収録されていません。
大きな瞳にふわふわの髪をした、天使のような美少女――のはずが、怜悧な美貌のドSな青年歯科医に大変身!? ふと訪れた歯科医院で、幼なじみの美邦(みくに)と再会した建築士の祥吾(しょうご)。「まさか治療が怖いんですか、祥吾ちゃん」傲慢で嫌味なこの医者が、あの可憐な女の子!? 「詐欺だ!」「この顔は俺のせいじゃない」売り言葉に買い言葉でソリが合わない二人だけど、ある日突然、美邦にキスされてしまい!? ※本文にイラストは含まれておりません。
【電子限定版】書き下ろし番外編「きれいなお兄さんは征服されてます」収録。●所属するには、東大に入るより難しいと囁かれるモデル事務所――。仕事の方向性を見失ったまま、カメラマンを続ける切替千尋(きりかえちひろ)は、モデルよりも美しい社長・垂水祥真(たるみしょうま)に出会い、衝撃を受ける。「君は君の心に従っていいんだ。誰も君を支配できない」完璧な美を持つ稀有な顔だけでなく、人を導く助言、嫌味のない余裕のある生き方に惚れ、思わず弟子入り志願をしてしまうけれど…!? ※口絵・イラスト収録あり
【電子限定版】2012年にAGFで販売された小冊子「Chara Collection」掲載の番外編、「恋人を舐めてはいけない」を収録。●恋愛なんてあり得ない、昔からの友人だから――共に社長子息で、抱かれるより抱く方が好きなバイ。共通点の多い美馬(みま)と鮫島(さめじま)は、高校時代から二十年近く、“一緒に酒を飲んでも旅行はしない”ドライな友人関係を続けてきた。けれど、経営が傾いた美馬の実家を鮫島が助けたことで関係が一変! 「礼の代わりにセックスしてみる?」鮫島の冗談を引き金に、友人の境界線を踏み越えてしまい…!? ※口絵・イラスト収録あり
【電子限定版】書き下ろし番外編「プライベート・アイズ」収録。●――巴響市(ともえきょういち)。デザイン会社社長として仕事に追われながらも、気楽な独身生活を存分に謳歌している42歳。だが今、響市は部下であり、取引先の社長子息でもある伏見成(ふしみしげる)になぜか組み敷かれ、ベッドの上で拘束されていた。しかも、ひと回り以上も年下の成に「あなたの身体に一目惚れしました。なので、自分好みに調教します」と宣言されてしまう。激しく抵抗する響市だったが、立場を利用した脅しと、男を知りつくした成の巧みな愛撫に屈するしかなく……。 ※本文にイラストは含まれておりません。
【電子限定版】書き下ろし番外編「桜色ヘヴン」収録。●「お前が弟!?」――母の再婚で28歳にして義理の弟ができることになった小説誌編集者の一(はじめ)。しかし一の前に現れた弟はハンサムな同期の瑳苗(さなえ)だった!! 気が強い一と不遜でクールな瑳苗は会えば喧嘩ばかり。だが何より悔しいのは瑳苗がヒット作を連発する敏腕編集で、仕事も口も負けっぱなしなことだった。そんな男となんの因果か義兄弟、しかもひとつ屋根の下で同居する羽目になり…!? 働く大人の男たちの「いまさら兄弟上等」ラブストーリー! ※本文にイラストは含まれておりません。
…正反対の美男二人から突然の告白──これって神様のご褒美、それとも試練!?華やかな美貌のイケメン・榊原(さかきばら)は、高校時代にフラれて、恋を友情に変えた大親友。かたや弓削(ゆげ)は、榊原が可愛がっている後輩で、黙っていれば理想だけど時折野獣な顔が覗く年下の美男!!どちらも選べずに悩んでいた来実(くるみ)だけど、ある日NYへの海外赴任の社命が下り…!?贅沢で究極のトライアングル・ラブ♪※本文にイラストは含まれておりません。
ここから人生の再出発だ──婚約者に振られ、独り新居に越してきた潔水(きよみ)。けれど新しい隣人は、何の巡り合わせか元恋人そっくり!?しかもその青年・剛健(ごうけん)は潔水に一目ボレ!!口実を見つけては訪ねてきて、ついにある夜、乗っかられて超絶技巧でイカされてしまった!?「キヨちゃんって呼んでいい?」ちょっと天然だけどエロ可愛い──そんな剛健に、生真面目が信条の潔水も調子を乱されて!?※本文にイラストは含まれておりません。
同い歳で同じ名前、なのに顔も成績も女子の人気も負けっぱなし!?浅羽佑(あさばたすく)が仕事先で再会したのは、大学時代のライバル・柘植匡(つげたすく)。二度と会いたくない男だったのに、業務提携で新商品の開発をすることに!!しかも手違いで同居するハメになり!?意外と天然で男気もあるけれど、料理も掃除も全くダメ──初めて知るライバルの素顔に惹かれ始めて!?課長同士の恋愛攻防戦スタート!※本文にイラストは含まれておりません。
英国貴族の館に本格的な日本茶室を造れ!? 風変わりな依頼で渡英した作庭師の真宮丈慈(まみやじょうじ)。彼を待っていたのは年下の若き伯爵と、祖父の代から館に仕える美貌の執事・ギルだった!! 「私をカフェの店員と同じに思われては困ります、サー」階級社会の伝統を体現するギルは、物腰は優雅だけど慇懃無礼!! 初めは依頼を断るはずが、逆にこの誇り高い執事を打ち負かしたいと反抗心を煽られて!? ※本文にイラストは含まれておりません。
大のヤクザ映画ファンの三佐和悠は、弟の徹と二人で両親が遺したクリーニング屋を営んでいる。仕事の腕は確かな熱血漢だが、恋愛にはウブなのが玉にキズ。近所の高級マンションに越してきた長嶺治彦は目元に傷痕があり、高級スーツをまとう姿はどう見てもアッチ筋の人。映画のように侠気あふれる長嶺の言動に、悠はひかれていくが…!? ヤクザ(?)×クリーニング職人が繰り広げる大人のラブコメ!
ガーデンデザイナーを目指す小鳥遊史は、双子の姉・博と、祖父の残した洋館を訪れた。かつて庭にストレリチアが咲き乱れていたその洋館は、極楽鳥館と呼ばれている。祖父の遺言で結婚して1年住まなければ館を相続できないため、姉の博は朱雀蓮士という男と書類だけの結婚を計画する。他人を立ち入らせようとしない朱雀が、史はどうしようもなく気になる。そんな時、姉の博が突然行方不明に……!?
シンデレラの舞踏会みたいに、理想の恋も人生の喜びも、すべてが揃った舞台の名前は“会社”――!?ワーカホリックに陥り、体調を崩してしまった生真面目編集者・直が転職したのは、エンタメ系の出版社。転職早々社内イベントの運営委員長に選ばれて、破天荒なプロモーション担当者・渡会や、ノリのいい同僚たちに巻き込まれるように、仕事に、イベント準備に、はたまた恋に、走る・悩む・踊る!?エンタメの名手・鳩村衣杏先生が軽快なステップで紡ぐ、ネオ・シンデレラたちに贈るストーリー!!
高校卒業時の「絶交」以来、音信不通だった元親友同士が7年ぶりに再会した。長身に見合わぬ乙女心を持つ能島平は少女漫画家、身体は華奢だが男前な窪田修里はIT会社のサラリーマンになっていた。絶交中もずっとずっと修里に片思いしていた平。その愛は修里をモデルに漫画を連載するほどで、平は再会を機にどうにか関係を修復、そして恋人へと進展したいと考えるのだった。一方修里は、そんな平の想いを初めて知らされて戸惑い…?
憧れの玩具メーカーに転職した各務真琴は、初出社の朝、突然男に迫られる。「身体、見せてもらえませんか?」真琴の顔、手指を愛でる男を思わず殴って逃げた真琴だったが、会社でその男と再会してしまう。彼・榎本は模型部のデザイナーで、プラモの世界においては「王様(キング)」と呼ばれる天才だった。「あなたのアウトラインは完璧だ。一目惚れです」妙な言動で、でも一途に愛を伝えてくる榎本を、なぜか邪険にできない美男・真琴だが…?
若くして「伝説」と呼ばれるプランナーにして、ベストセラー「絶対に負けないプレゼン」の著者でのある加納英慈(かのうえいじ)。彼の持論は「プレゼンに勝る恋愛はない」。そんな彼のもとを後輩の新人プランナー・諏訪貴之(すわたかゆき)が訪ねてくる。プレゼンの極意を教えてほしいと言うのだ。素直で飲み込みの早いこの後輩を可能は気に入り、あることを思いつく。新著のハウツー本「絶対に負けない恋愛」の自己流ノウハウで彼をおとせるか――。加納の秘密の計画が始まった。
忘れられないキスをくれたあの人から、結婚の報せを受けた夜。俺はどうしても抱かれたかった。彼とは似ても似つかないような年下の男に。そいつ…冽(れつ)は、望みどおりに俺の身体を満たしてくれたが「キスはしない、今夜一晩だけ」という約束を破り、一途に俺を求めてくる。…恋愛に陥るのは怖くて、俺はかたくなに冽を拒んだ。しかし、その不器用な情熱が次第に愛しく感じられ、俺は冽を愛するようになるのだが…。
「堪能されましたか?」恋焦がれていた男に抱かれ、狂うほど泣かされた後、そんな台詞が冷たく落とされた。茶道宗家・佐生家に生まれながら、その家を出た睦月。彼を次期家元にと、当代家元の秘書である伊藤征親が迎えにきた。征親を断ち切りたいがため家を出た睦月は宗家継承を拒むが、征親はそんな睦月を快楽で縛りつけて言うがままにしようとする。愛とは遠い、望まぬ関係。睦月の絶望は、狂おしい渇愛へと変わっていくが…。
とあるテーマパークにひっそりと存在する青色のクマ――『青井さん』。人生相談を受け付けており、的確で辛辣な答えをくれるとの噂である。中の人はベンチャー企業を経営する羽根田迅・32歳。誰もが羨む経歴・容姿を持つ彼が、きまぐれでその着ぐるみを着るようになって一年。ある日、なんと共同経営者で親友の熊谷が現れた。あろうことか彼は「同僚を好きになった」と告げ、それはどう考えても迅のことで……。困惑と動揺を抱えながらも、その不思議な恋の相談は繰り返され――!?
愛した男が、親友を殺した――? 私立探偵の城上が、託された遺言で捜し始めた亡き親友の弟。その過程で巻き込まれた、日本と極東の間にある闇の利権争い。見つけた弟は、その渦中で逃れられない檻の中にいた。抗争に終止符が打たれる時、親友の死の真相とともに城上は辿り着く。愛を壊すばかりだった自分が本当に愛しいと思う、最後の男に……。探偵、バーテンダー、極道、製薬会社社長、麻薬取締官、グルジアマフィア……闇に息する男たちの、愛を弔う哀歌。
合言葉は「『天使の群れ』をウォッカで」――。私立探偵の城上は、亡き親友の遺言で生き別れた彼の弟を捜すことになった。彼が死の間際に遺した3枚の写真と「天使の群れ」という言葉を追い、辿り着いたのはバー「ユーフォリア」。バーテンダーの憂里は、男を惑わす謎めいた笑みを浮かべ、「天使の群れ」と言う名のカクテルを出した。淫蕩に甘く、酩酊を誘う憂里に城上はある衝動を覚える。――この男を、壊したい。夜の果て、男たちのサスペンシヴ・ラブ、開幕。
下町の穴子屋「太子屋」三代目の赤江以和(あかえいわ)には同い年の幼なじみがいる。東京中央テレビでアナウンサーを務める「地元の星」日高光至(ひだかこうし)だ。以和の26歳の誕生日が近づいたある日、突然光至が以和に告げた。「確かにおまえは言った。『25になったら俺と結婚する』ってな……期限はとっくに過ぎてる」――何ソレまったく覚えてない!! ……のに今日まで結婚をずっと待っていたという一途(?)な光至に迫られ、押し倒された以和は……!?
「――おまえはMか? いや、バカか」この世のものとは思えないほどの美貌の男に罵られ、冷たくされ、大和の心は……ときめいてしまった。これは、恋だろうか? 印刷会社で営業職に就く大和は、新規担当の『ジョイント』編集部にて、運命の洗礼を受ける。編集長の佐治は、恐ろしいほど整った顔と歯に布着せない物言いで、ひたすら大和を翻弄する。困惑する大和だが、彼の仕事に対する姿勢に心揺さぶられ、尊敬は恋心へと伝播して――?