〈春陽の戦い〉の後、四散した心のかけらをさがしてあてどなく旅を続ける、元戦士・寝黒――。眼に映るものは、滅びゆく都市、自然の秩序に同化する機械・建築物、葉脈に織り込まれた悲しみの記憶、酸化するメタル・フラワー、イメージの焦点に出現する新しい惑星、過去と共に封じ込められた鏡の中の少女……。人気イラストレーター加藤龍勇&後藤啓介が描く風化と創生のファンタジー傑作集!(作中より抜粋)表題作ほか『野生建築群』『深空』『午前2時22分 風飾都市にて』『月 モノクローム』『前衛ジャズバンド<月飾過激団>のライナーノート』『ティラの森』『幻窓風景』『1/3拍子☆ワルツちゃんと機面兵』『無宙夢中 MUCHU MUCHU』など多数収録。
人気イラストレーター加藤龍勇&後藤啓介のコンビがお届けする幻想イラスト集! 幻の初期作品集「東京無漂流」を初め、単行本未収録漫画と多数の描き下ろしイラスト、エッセイで綴る、夢の作品集。旧作から最新作まで、ふたりの今と昔を濃縮パック。(作中より抜粋)表題作ほか『A-ロボットで行こう』『風織人形』『少年の青、少女の赤』『歌舞吉丸BLOW』『花空域』『人形人魚』『志摩虎飛行小隊』『戦闘機械のある風景』『風花』『流音』『夜の想像力者』『風晶・星流』『シムラグルム郊外に夜光サーカス団がやってくる』さらにゲストエッセイ多数収録。
原作は宮沢賢治が1922年に執筆した、岩手県奥州市江刺原体地区に古くから伝わる民俗芸能の一つである『原体剣舞』を見た若き日の体験を元に書き上げた詩歌『原体剣舞連(はらたいけんばいれん)』である。原体剣舞は先祖の霊を鎮めようと伝えられてきた念仏踊りの一種であると思われ、そのため踊り手の役はすべて子供達が演じ、その純真無垢で清らかさにより先祖の霊を鎮めようとしていたと考えられる。そんな少年剣士達の活躍、宮沢賢治の世界をより幻想的に描いた人気イラストレーター加藤洋之、改め加藤龍勇の幻想イラスト集である。
不思議な街に住む錬金術師の少女の日常を、あふれるイマジネーションで微細に描いた表題作、異世界冒険譚の傑作「OXID MUSIC」など、幻想的世界にどっぷりと浸かれる漫画作品を多数収録したファンタジーファン必読の一冊! ※書影の著者名表記は、底本初版時の体裁を反映しています。