「僕はただ、あなたを愛しているだけですよ?」離婚したばかりの景子は、自分で選んだはずの結末をまだ消化しきれずにいた。そんな中、職場でバディを組んだのは“超”がつくほど好青年で人気者の蛇澤くん。「好きなんです貴女のこと」爽やかな笑顔に振り回される景子だったが―――ある事件から状況は一変する。「あーあ、ばれちゃった。僕言ったじゃないですか、貴女のことが『好き』だって」景子が彼の部屋で目撃した、「秘密」とは…? 本当の愛のかたちを探す、ヘヴィでピュアなシーソーラブ!
結婚して2年。優しい夫と、順調なキャリア。はたから見れば何の文句もつけようがないほどの、“幸せな日々”―――しかし、祥子はそんな日々に閉塞感を覚えていた。自分の気持ちに蓋をし続けながら“幸せな日々”を守っていた祥子だったが、仕事で出会った若きカメラマン・怜に、やすやすと仮面を見抜かれてしまう。「あなたの本当の欲望を撮りたい」私に欲望なんてない、私は皆が望むままに、ただ幸せに、平凡に生きていくだけ――――そう思っていたはずなのに。「良い子」の欲望の本性がいま、明らかになる。
あっという間に過ぎ去っていった時間たち。振り返るたびに後悔の波が私の"若さ"を記憶の向こうに閉じ込める。胸を突き刺す鮮烈読切り(FEEL YOUNG2021年4月号)