序盤はカオスな環境と突飛なキャラ達ばかりでどうなるんだコレと思ってたけど、それぞれが夜間部で過ごす日々から目を離せなくなっていった。 テンポも独特で、正直絵も見づらい方ではあるものの、日常系にはマッチしているかもしれない。 『ご飯は私を裏切らない』を先に読んでいて気に入ってたのだけど、本作はキャラが多い分1冊にまとまりきっていない感じが少しあるかな。
と某芸人コンビの坊主じゃない方がツッコんでそうなド底辺な雰囲気を醸し出す主人公。 ゆっくりと読んでいくと少しだけ「わかる」って思う話もあれば、その境地には辿り着かなかったなぁと思う話もあり、ただただご飯を食べる事で一日を生き長らえる彼女の姿に力強さを感じる。 でも正直心配になるしシフトの穴埋めを誘導されておだてられて入っちゃって喜んじゃう彼女を見ると少し心がキュッとなる。 1巻で終わりなのが残念だ。これは今の時代の日本人には必要な「共感」が養われる気がする。
29歳の短期のバイトで生活する、名前の出てこない主人公が労働を通して「食」を考える作品 「食」と「職」がいい塩梅でブレンドされていて、一編一編味わって読むことが出来る、不思議な魅力があり、何度も読み返してしまった 絵的に華やかさはなく、どちらかと言うと湿っぽい弐瓶勉や野村亮馬のような黒を主体にしている作風なので、普段グルメマンガを読まない人にも読んでみてもらいたい 基本的に主人公の思考をマンガにしているため、人との対話はほとんどなく、食材に対するうんちくを垂れるわけでもなく、あくまで生きるために彼女が「食」とどう向き合っているか?の頭の中身を覗く感じを味わえる そして、想像以上に主人公が表情豊かで、魅力的 謎の思考ロジックもクスッとなる部分も多く応援したくなる 単行本には「描き下ろし」もついており、それが「バイト先の人との対話」になっており、本編とは違う彼女の一面を見ることが出来るので、WEB版を読んでいた人もぜひぜひ
序盤はカオスな環境と突飛なキャラ達ばかりでどうなるんだコレと思ってたけど、それぞれが夜間部で過ごす日々から目を離せなくなっていった。 テンポも独特で、正直絵も見づらい方ではあるものの、日常系にはマッチしているかもしれない。 『ご飯は私を裏切らない』を先に読んでいて気に入ってたのだけど、本作はキャラが多い分1冊にまとまりきっていない感じが少しあるかな。