どっちも一歩も譲らないのがめっちゃ面白いと思った。隣人問題って平和な暮らしをしていくために絶対に避けるべきことだと思っているので、ずっと対立し続ける感じは自分だったら絶対に有り得ない。文句言われてる側から描いた話なのでなんとなく向こうが悪っぽい気もするけど、向こうの目線から見てみればたぶん文句言われてもしょうがないと思うんだろうな。だってタバコの煙が自分ちに流れてくるの普通に最悪だと思うし。
これを読んでどういう気持ちになれば良いんだ…という気持ちになった でも実際、大学卒業して間もないくらいの年齢だと考えればそんなに深刻になる必要性は感じないし、自分もそうだったという人も多い気がする。ただ一緒に暮らしている家族の気持ちになると…なんとも言えないモヤッと感がありますね。
主人公は女性で雑誌編集者をしています。やりたい仕事はできてるんだけど、激務と日々のストレスが溜まりすぎて常にイライラしている。そこで一週間の休暇をとって離島で一人旅をすることに。でも行ってみたら島全体がさびれてて全然楽しくない。宿のオーナーは食事にハンバーガーしか出さないサーファー野郎だし、もう一人の宿泊客は自分以上にイライラしてるババアだけ。マジで最悪だ!な感じで始まります。 前作の「LOW LIFE」なかなかダウナーな話でしたが今回はもっとかも?自分のいない間に後輩と彼氏はデキてるし、実は旅行前より最悪な状況になってるのでは…。なんだか旅行前に漬けダレに仕込んでおいた肉を揚げながらビールを飲んでた時が一番幸せそうだったよ。でも逆につまらなかった旅行の方が思い出に残ったりするからこれはこれでいいのかな。次回作も楽しみにしてます!
作者さんがアメリカンコミック好きらしく右開きの漫画になってます。一話完結の短編集ではありますが、登場人物たちが住んでいるのがおそらく同じ街なので「LOW LIFE」な人々を描いた連作としてまとまりがある一冊になっています。舞台は日本なんですけど海外マンガっぽい雰囲気があるのは、絵柄だけでなく主人公達の「さえない」感じが新しいからかなと思います。日本の漫画のさえないキャラクターってド貧乏な場合が多いですよね。この作品では現代にフィットしたさえなさだなと思います。帯にもありましたが「グレー」だからこそ共感するんです。なのでシュチュエーションは違ってもどこか自分と重なるように感じるので、読んでると痛くない腹を探られてるような気分にもなったりします。でも二度と読みたくないなんて思わず、逆に繰り返し読みたくなるから不思議です。まさに苦味が旨味のような深い一冊でした。
どっちも一歩も譲らないのがめっちゃ面白いと思った。隣人問題って平和な暮らしをしていくために絶対に避けるべきことだと思っているので、ずっと対立し続ける感じは自分だったら絶対に有り得ない。文句言われてる側から描いた話なのでなんとなく向こうが悪っぽい気もするけど、向こうの目線から見てみればたぶん文句言われてもしょうがないと思うんだろうな。だってタバコの煙が自分ちに流れてくるの普通に最悪だと思うし。