ありふれてる物語のようだけど主人公のちえが臆病な自分から脱却しようとするところはよかったですね…「好き」の連呼はずるい! この作家さんはいつも描きたいものが一貫してぶれない感じが好きです。そろそろ作品集だしても良い頃かと。。
※ネタバレを含むクチコミです。
もうすぐ結婚するという青年が兄に連れられてやって来たのはエッチでグロテスクな見世物小屋。そこで一番人気の踊り子マユに目が離せなくなってしまう。ステージで大蛇と踊るマユはその色気とは対照的にどこかほんわかした印象もあってとても可愛い。しかしショーが終わり楽屋に挨拶に行くと、夫がマユに騙されて全財産を取られた挙句に自殺したという女が暴れていた…! まったく悪びれていないのが本物の悪女って感じで逆に気持ちいいです。あの青年はもうマユのとりこになっちゃってますね。このままだと心優しい青年の人生が破綻していくのは間違いないと思うんですけど、読み切りで終わっちゃうのはもったいない。もっとマユの活躍を見たいです!
今年は本当に暖冬だったけど、この漫画を通して寒さ、冷たい空気、締め付けられる心が伝わってきて冬を実感した気になるいい作品だと思いました。 軍人として戦地に赴く兄と父を誇りだと思っているつぐみと、体が弱く大学講師をしているどこか脳天気な夫・鶉一のちぐはぐな夫婦。つぐみは軍人ではない夫を恥だと思っていたけれど、ある時父の戦死を知り、そしてついには鶉一にも臨時召集令状が届いてしまう。 当時、同じような思いをしていた夫婦は日本にどれだけいたかわからないくらいに、言ってしまえば「どこにでもある話」。でもこれが特別ではないということが異常なんだと知っていないといけないと思う。
ありふれてる物語のようだけど主人公のちえが臆病な自分から脱却しようとするところはよかったですね…「好き」の連呼はずるい! この作家さんはいつも描きたいものが一貫してぶれない感じが好きです。そろそろ作品集だしても良い頃かと。。