小さなベーカリーを営むペッパーは、店を囲むパパラッチを見て後悔していた。5か月前、初めて来店した魅力的な男性、サイモン。週に一度だけやって来る彼に、ペッパーはいつしか惹かれていった。大企業のCEOであることを告げられても、気持ちは何も変わらなかった。そして情熱の一夜を過ごした結果、スクープされてしまったのだ。さらに大切にしていた店が火事で全焼してしまい、弱り果てた彼女にサイモンは自分の家で一緒に暮らさないかと提案してきて…。
社長フィンの仕事を手伝ったお礼に、ホリーは自宅での夕食に招かれた。以前より密かに惹かれていたこともあり、自然に彼と夜をともにする。だが独身主義の彼は、一度限りのことだと冷たく彼女を突き放した。ある日、社長秘書に代役を頼まれ、ホリーは急遽、フィンのカリブ海出張についていくことになる。そこで垣間見たのは、恵まれない子どもたちにクリスマスの贈り物をする活動を始めた彼のやさしさだった。どうしよう…これ以上好きになっても傷つくだけなのに。