奥州伊達家の当主・伊達輝宗と政略結婚をした、最上義守の姫・義姫の間に生まれた政宗。初陣を迎える時、父輝宗に命じられて、捕らえた敵方の女忍を犯して殺す。戦国の世の習いを教わった政宗は、畠山義継が姦計を用いて輝宗を人質に取ったとき、父もろともに義継を撃ち殺した。秀吉の小田原攻めに乗じて奥州平定を図った政宗は、秀吉から征伐の命を受けてきた松平秀康を温泉と酒で篭絡し、様々な策を講じて危機を乗り越える。朝鮮征伐を通じて徳川家康とよしみを結び、様々な合戦で味方した功をうけ、仙台に桃山文化を花開かせた。戦国末期を飾る巨星の一代記。
石堂みゆきには、人の死を霊視出来る能力があった。ナナ、亜紀、京子は、家が近いこともあって小学生の頃から仲のいい友達だ。その三人にとりついている霊が、みゆきには見えたのだが、結局助けることが出来ずに、三人は次々と死んでしまった。それは大正時代に金貸しとその仲間に騙され、末代まで恨むと言い残して死んだ呉服屋の怨念だった…。「少女首つり症候群」チョー怖い、ホラー短編集。他に「怪談ろくろ首」「おいでおいで」「アニサキス」「岩子生変」を収録。
明智軍について回っている御陣女郎たち。率いているのは天宇受売命を先祖に持つという由里。足軽頭の佐々木に、飯炊きや野戦風呂の用意などの仕事ももらっていた。戦勝時には千客万来で稼ぎまくれる女郎たち。しかし明智光秀は、八上城の戦いで人質に差し出した自分の母を、信長の違約で殺されてしまった。織田信長軍で最強の智将といわれた明智光秀の、裏側を描いた官能歴史ロマン。本能寺の変への道筋が見えてくる…!
幼い頃人質として、織田~今川間を行き来した松平竹千代。14歳で元服し元信となって、17歳の時に瀬名姫を嫁に迎えた。今川のもとで戦功を挙げていく元信だったが、今川義元が桶狭間で信長に討たれたのを機に、岡崎に戻る。22歳で名を家康と改め、その後の姓も徳川とした。しかし瀬名(築山殿)は嫉妬深く、いつまでも今川風を吹かして、側室にした世津を拷問死させる。また武田の間者が、築山と組んで内紛を策した。それが信長に知れ、築山は間者ともども処刑。憂いの無くなった家康は、戦国最後の勝者となったのである。
尾張国中村に生を受けた日吉丸は、13歳の時に蜂須賀小六率いる野盗集団に身を投じ、16歳の時に今川家重臣の松下加兵衛となり、織田家に仕えていた中間頭の一若を頼って小者として織田家に入った。信長に気に入られた日吉丸は、とんとん拍子に出世して羽柴秀吉となる。信長が本能寺で死ぬと、その弔い合戦を一番に果たし、天下取りの後継者の地位を確固たるものにしていった。しかし関白を秀次に譲って太閤となった秀吉の行動は、次第に狂気を帯びてくるのだった…。
甲斐武田家の嫡子・晴信は、重臣の板垣・甘利・飯富等に推され、暴虐の限りを尽くす父・信虎を追放した。その後晴信は、甲斐駒の生産を主とする一族・野沢衆を使って武田騎馬軍団を作り上げ、南信州一帯を制圧する。しかし北信州で村上軍に敗退し、信州平定は失敗するかに思えた。その時軍師・山本勘助を得て、晴信は小笠原・村上を破り、遂に天下を狙えるところまで上り詰める。しかしそこに、戦いの天才・越後の長尾景虎が立ちはだかった!天下を獲る才に恵まれながら、悲運のうちにその生涯を終えた英傑・武田信玄の青春がここに!
油屋から身を起こした“松波庄五郎”。美濃国の守護・土岐家の執権をしている“長井長弘”に仕官して戦功を挙げ、“西村勘九郎”となった。その後、女狂いの“土岐頼芸”の家臣へと出世して頼芸の側室“深芳野”を嫁に迎えた。戦国の怪物“斉藤道三”。息子の“義竜”に殺されるまで、野望とセックスに邁進した戦国の風雲児!
1472年――駿河の国。城主“今川義忠”の側室、“北川殿”の兄……勃起不全で童貞のまま四十を越えた“伊勢新九郎”。泰然として、毒にも薬にもならぬと、気にかけられることもない。しかし、一揆で城主が落命し、国が混乱してから、その才気がめきめき発揮される。まずは城主の一粒種“竜王丸”を、隠匿。そして次なる手は……。五十九歳で出家し“早雲伊勢宗瑞”と名を改め、天下を狙った男の壮絶なる生き様を描いた官能歴史ロマン!
十五歳で初陣の前に、敵の女忍者を犯して密書の隠し場所を暴く織田信長。自分の命を狙う奥方の濃姫も、頓着無く抱いてしまう。「尾張のおおうつけ」と呼ばれた頃には、城下の女も手当たり次第に手をつけた。明智光秀に殺されるまで奔放にやりまくる信長の姿を描いた戦国アクション・ポルノ!戦にも女にも強い、戦国武将の奮戦する下半身をご覧あれ!