五大湖フルバーストの作者による、人間と河童の相撲を描いた短編作品。迫力ある豪快なアクションと、爽快なストーリーで、河童の恐ろしさと強さを存分に味わえる。基本は「河童よりの相撲マンガ」だが、「ホラーマンガ」「友情マンガ」としても楽しめた。美女もヨシ。全3話の中では、やはり表紙「禿鷲山」が登場する話が一番好きだ。読んでいて言葉に表せないような、なにか凄いものを見てしまった、という感覚に陥る。
『五大湖フルバースト』へと続く西野マルタのSF相撲漫画三部作の第一弾。 遺伝子操作と薬物投与で身長2.5m体重300キロのモンスターへと改造されたリヴァイア山が角界を荒らしている。そのリヴァイア山を斃すべく、伝説の横綱が蘇る!という相撲漫画。 もちろん相撲の立会いも魅力的だがリヴァイア山が生まれるに至った経緯の人間ドラマがとても胸にくる。特に横綱と立会いを終えてから、母親と再会するところは涙なしには読めない。お涙頂戴的な感動漫画ではなく、人間とバケモノの境に立つリヴァイア山が絞り出すように見せるギリギリの譲歩が本当に素晴らしい。『五大湖フルバースト』と合わせて名作
すごく面白いんだがどんな漫画か説明するのが難しい。背表紙のあらすじには、 「近未来、アメリカの国技は相撲となっていた!全米相撲の聖地・デトロイトで技の賞賛される力士・五大湖は、ロボット科学者ドクター・グラマラスの甘言に乗り、その肉体を機械へと改造されてしまう。全身を最新鋭の重火器で武装し、土俵で殺戮を続ける機獣と化した五大湖を斃すため、石像となり眠っていた角界の守護神伝説の横綱が…蘇る!!」って書いてある(一部簡略化)。まさしくこの通りなんだ。ヤスダスズヒトの寄稿によるあらすじらしいがよくこのあらすじを書けたなってくらいよくまとまっている。 相撲とSFを掛け合わせていると聞いて読む前は無茶な漫画だろうなって思ったら、横綱としての矜持が伝わってくるし、白熱した相撲の立会いもすごく良いし、ドラマの部分もとてもいいし、骨太で重厚な素晴らしい漫画だった。読んでほしい。最高だった
五大湖フルバーストの作者による、人間と河童の相撲を描いた短編作品。迫力ある豪快なアクションと、爽快なストーリーで、河童の恐ろしさと強さを存分に味わえる。基本は「河童よりの相撲マンガ」だが、「ホラーマンガ」「友情マンガ」としても楽しめた。美女もヨシ。全3話の中では、やはり表紙「禿鷲山」が登場する話が一番好きだ。読んでいて言葉に表せないような、なにか凄いものを見てしまった、という感覚に陥る。