たんたんと描かれてるけど、普段なら見たくないものは見なくて済むけど、見たくない人を見せられ続ける。こんな人にならないように、キチンとしよう。と思うしかないくらい、読後感が気持ち悪いです。 読んでいくうちに少し気持ちも分かってくるような……。 どうなっていくのか少しばかり気になるが、毎回精神的ストレスとダメージを食らいます。 いつ爆発するか解らないものをずっと抱え続けるストレスを表現した新しい手法だと思います。
古きよきギャグ漫画のよさみがあった前作「契れないひと」の下地がありながらも、ストーリーの面白さと絵のレベルが格段に上がっていてバチくそ面白いです。 なんとなく作者自身の家族がモデルになってそうな気がするんですよね。ザ・ノンフィクションが好きな人は絶対に好きだと思います。ザ・ノンフィクションって次に何が起こるか分からないリアルなドキドキがあるのでつい観ちゃうんですが、それに近いものを「住みにごり」にも感じます。2巻にある地獄のグループデートinスポッチャから帰宅した後の兄の行動は自分の予想をはるかに超えてきて感動すら覚えました!!
引きこもりの兄、要介護の母、アル中の父、モラハラ気質でバツイチの姉。 そして、都落ちして絶賛失業中の主人公。 この時点で濃度マシマシな家族構成だが、主人公が実家に帰省したところから始まる本作。 田舎出身の自分的には、あながち非現実的とも言えないのが、興味をそそりました。 言葉は一切発しないが、謎の存在感がある兄を軸に物語は展開されるのですが、冒頭でその兄が通り魔殺人を犯している夢を主人公がみていて、それが全話通して、こびりついて離れないんですよね。 兄の容姿も、ちびまる子の永沢くん(玉ねぎ)みたいに一見ギャグっぽい感じなのですが、この最初の光景のせいで逆に狂気すら覚えます。 ところどころ、例えばキャベツを部屋で千切りしてたり(それに血がついていたり)、主人公の同級生(女性)の名札でいかがわしいことしたり、狂気じみたことをしているので、あながち間違いではないのですが、それ以上のことをしそうな雰囲気が、常にある。 引きこもりかつ無口ってのが、否が応でも、その手の妄想をかきたてます。 似たように、父親もヤバいし、唯一家族の中でまともだと思った母親も、意外とキレてやらかすから、もうザワつきっぱなしです。 家族からみたら当たり前だったことが、世間では当たり前じゃないことって少なからずあると思うのですが、それを実際にありそうな絶妙なラインで、まざまざと見せつけられている、そんな作品です。 家族を再構築していく話なのか、それとも崩壊していく話なのか、ぜひ見届けたいです。
家庭環境が悪すぎて、頭の中が、ぞわぞわする。 1巻読了後、知らない間に、眉間にしわが寄っていた…。 不協和音しか聞こえてこない家族に、近所に住んでいる人たちは、どういう風に対応しているんだろう。 引きこもりだと思っていたお兄ちゃんは、母親に頼まれたものをなるべく安く買えるスーパーを探して買い物に行き、残りのお金で1円でも安いポテチを買うために奔走し、更に毎日本屋にも立ち寄っている。 お父さんは、スーパーの休憩スペースでたばこを吸い、唾を吐く。 そして、嫌なことがあるとすごいジャンプ力で垂直飛びを繰り返す。 こんな親に教育何てできるはずもなく・・・。 末吉、よく帰ってきたなぁ。 これから、たくさん怖い事が起こる予感しかない。 怖いけど、気になるのが、すごい事なんだと思う。
『契れないひと』たかたけし先生の新連載『住みにごり』がスペリオールで連載開始! 29歳サラリーマンの主人公が長めの夏休みもらって帰省した実家には35歳無職の兄がいて…。 まず冒頭の始まり方にめちゃくちゃビビりました!コミカルさと不穏さのバランスが好きです。 このまとわりつくようなネトっとした雰囲気でこれからどうなっていくか全く予想がつかず楽しみ。 前作の『契れないひと』とかヤングスペリオール新人賞受賞した『風俗に行っただけなのに』から考えると、哀愁を含んだギャグ方面なのかな、とも思うけど、同誌で原克玄先生原作の『フォビア』もやってるし、コメディとホラーって表裏一体の部分あるのでどうなるのか…。 でもギャグにするにしては要介護の母とヤバそうな引きこもりの兄と怖そうなタイトルだったり、ホラーにしては笑える感じあったりますが、いまのところはかなりページめくるのドキドキしてます。 タイトルの『住みにごり』にはどういった意味があるのか。濁り。 「引きこもり」みたいな語感ですが。 あと二階の秘密とは…。
※ネタバレを含むクチコミです。
久しぶりにヤンマガに本格ギャグ漫画がやってきた! 絵にものすごくクセがあるし、ギャグ漫画ならではのぶっ飛んだ表現に驚かされましたけど、意外とリアルな営業シーンなんかがあったりして引き込まれます。 そして油断しているとまた地獄犬的なモンスターとのバイオレンスがはじまったりしちゃうので気を抜けませんね。 そんな感じの全く読めない展開と哀愁ありつつもエッジの効いたギャグが楽しみなので、できるだけ長く続いてほしいですね。
またニッチなところに生息する幸薄ガールが誕生…! タイトルのとおり、とにかく契約が取れない訪問販売員の野口さん。訪問先では罵詈雑言を浴びせられることがデフォルトだけど、上司たちに見守られ、今日も走って初契約を掴み取れ!!
たんたんと描かれてるけど、普段なら見たくないものは見なくて済むけど、見たくない人を見せられ続ける。こんな人にならないように、キチンとしよう。と思うしかないくらい、読後感が気持ち悪いです。 読んでいくうちに少し気持ちも分かってくるような……。 どうなっていくのか少しばかり気になるが、毎回精神的ストレスとダメージを食らいます。 いつ爆発するか解らないものをずっと抱え続けるストレスを表現した新しい手法だと思います。