亡くなった妻が小学生で現れるなんて、なかなか設定がおもしろいです。 見た目以外は妻で、お父さんの妻への想いが強くて笑ってしまいました。 夫の事、子供のことが心配で戻ってきたのかな。と思います。 暗ーい生活を送る2人を叱咤激励して、父娘が少しづつ明るくなっていく様子は、ちょっと泣けました。
※ネタバレを含むクチコミです。
タイトルを見て読むのを躊躇していたけど、もっと早く読めば良かった。 妻は、確かに小学生。 でも、交通事故でなくなった圭介の妻、貴恵の生まれ変わり。 この貴恵の生まれ変わりの万理花(現世の名前)の家庭は、離婚して母子家庭で、母親はとても荒れている。 その事を秘密にしながら以前の家庭で幸せな時間を過ごす貴恵。 小学生なのに中身は大人の貴恵は、色々な試練に上手く立ち回る。 その姿は、本当に健気だし応援したくなる。 そして、貴恵を愛してやまない圭介の真っ直ぐな愛。 二人の子供である、内向的でで男性との付き合いの経験もない、中々大人になり切れない就職したばかりの麻衣。 三人揃っての水族館への家族旅行、貴恵の実家に圭介と帰り、痴呆症の実母と再開、圭介が、8年後貴恵が結婚できる年齢なったら本当に結婚しようと考えている事を熱心に話すところ等など、心に残るシーンがたくさん散りばめられてすごく好きな作品です。 是非、読んで頂きたい。 4巻までの感想。
千鶴には2人の友達がいる。昔からの友達と、最近できた友達。 しかしその片方、美涼にとっては千鶴は唯一の友達。なぜなら彼女にもう1人は"見えていない"から。 そんな"住む世界の違う2人"が友情を育んでいく物語。 『妻、小学生になる。』の村田椰融さんの新作。同作はネーム大賞という1話のネームだけで審査される賞で入賞し、そこから連載まで至った作品であり、今作も1話が読み切りとしての完成度がすごく高い。 ただ、今作は1話から2話以降への繋ぎを意識して書かれていることが分かる構成で、また1巻を読み終わってからもう1度読み返すと初めて気付くような布石が1話の中にいくつも仕掛けられていて、美涼と千鶴、2人の"物語"を描こうとしていることが感じられる。ここからどのように2人が関係性を深め、そして"境界線"が2人を阻むこととなるのか今から楽しみな作品。 1巻まで読了。
10年前に最愛の妻である貴恵を亡くした圭介は娘の麻衣と暗い日々を過ごしています。そこに現れたのは小学生の女の子。その子は自分が貴恵の生まれ変わりだと言い出します。ありえない設定だと思いましたが、読みすすめるうちに引き込まれてしまいました。最愛の人が再び目の前に現れた喜び、しかし、その人は小学生で、よその夫婦間の子供であり一緒に暮らせないつらさなど、幾つもの障壁があります。しかしそれさえ苦にせず貴恵への思いを貫く圭介の愛の深さに心を打たれました。
一巻読みました。 まず東野圭吾の秘密って言う本を思い出しました。 妻が輪廻天生で自分たちの元に戻ってくる、まではよくあるんですけどそっから先掘り下げていくとこの話実は深いのでは?! 一巻読んだだけでそんなことを想起させられます。
タイトルだけ見るとちょっと勘違いされるかもしれないけど、この作品は主人公の妻が"若返って小学生になる"という物語ではない。それだけを念頭に置いて、まずは試し読みで1話を読んでみてほしい。今作は「ネーム大賞」という、読み切りのネームのみで評価を行うマンガ賞で入賞した作品を元に連載が開始された作品で。1話はその際に入賞したネームがベースとなって描かれている。そのため、1話自体が読み切りとして非常に完成度が高く、1話を読んでもらえれば作品の魅力は十分に感じ取ってもらえると思う。 私個人としてはこの作品は"やり直せない過去を取り戻す物語"だと思っている。主人公の圭介と一人娘の麻衣、そして"小学生"の妻、貴恵。どうやっても過去は元には戻らないけど、今からならまた3人での幸せを見つけることができる。この家族には"奇跡"が起きてその幸せを掴むチャンスを得たわけだけど、"奇跡"なんかがなくても未来はいくらだってやり直すことができる。そんなことをこの作品、そして"小学生"の貴恵から言われているような気がする。 3巻まで読了
ニコニコ掲載時にもTwitter掲載時にも大いに話題になった本作。 最愛の妻を若くして亡くしてしまう悲しみは如何許りでしょうか。そんな妻と10年ぶりに再び出逢うことができて、その手料理を食べられる喜びは如何許りでしょうか。 私はタイトルを聞いた時まったく違う内容を想像してしまいましたが、蓋を開けてみれば実に感動的でシリアスな内容でした。 妻の毅然としながらも根底に家族愛に溢れた性格がとても良く、運命がもたらした奇跡の再会に涙します。今後の物語を動かすピースが巧みに配置され、最終的にどうなるのか期待と不安が混じりながらも最後にはまた泣かされる予感がします。 単行本描き下ろしの結婚前の二人の姿もニヤニヤすること間違いなし。連載で読んでいる方にもぜひ読んで頂きたいです。
亡くなった妻が小学生で現れるなんて、なかなか設定がおもしろいです。 見た目以外は妻で、お父さんの妻への想いが強くて笑ってしまいました。 夫の事、子供のことが心配で戻ってきたのかな。と思います。 暗ーい生活を送る2人を叱咤激励して、父娘が少しづつ明るくなっていく様子は、ちょっと泣けました。