詐欺師にハメられてカンボジアの首都プノンペンで絶望の獄中生活を送ることになる(元)教師の物語 純粋で真面目で正義感溢れて誠実な主人公が地獄の底まで突き落とされる絶望感 原作者がガチでプノンペンで投獄されたことあるらしくて、半ドキュメンタリーな獄中生活(※私は原作読んでないので詳細不明) 起承転結がハッキリしていて吸い込まれるように読み終わってしまうオススメの一冊
※ネタバレを含むクチコミです。
ガパオ、カオマンガイ、ソムタム…めちゃくちゃ美味しそうなタイ料理がたくさん出てくるので、読んでると猛烈に食べたくなっちゃいます!タイ料理を美味しそうに描く選手権があったら優勝すると思う。それくらい魅力的な描写です。 ただ物語の大枠の設定が「スパイシー・カフェガール」とほぼ一緒なのはなぜだろう…。同じ作者さんが同じような内容を他誌で描くってよっぽど「描きたい!」ってことなんだろうか。面白いからいいけどさ。
ちょっとあやしい強面のマスターが経営するタイ料理屋さんで働くことになった料理人テツヤ。出てくるタイ料理がどれも美味しそうだけど、周りの外国人のキャラが濃くて、不法就労とか密航者とか、何やら皆さん事情を抱えている人たちばかり。 テツヤが拉致られたり、銃で脅されたりと、料理屋のお兄ちゃんのはずが、ひどい目にあっています。でもあくまで普通の感性の持ち主なので共感&応援できます。こういう世界が実際にあるんだろうな…と思わせてくれるディープでスパイシーな作品です。
原型と別人の顔に仕上がる顔面マスク。呪われた企画の再映画化。その監督の過去に関わる悲恋…。ホラー映画になりそうな話だな、と思ったら、もうされていたんですね。で、あとがきを読んで知りましたが、作者本人も特殊メイクの仕事をかつてしていたとか。どうりで出てくる小道具の種類や監督のしぐさなどが本物っぽいわけです。私は学生時代に自主映画を撮っていたこともあり、勝手に映画にした場合の配役やらロケ地を考えつつ読んで、ずいぶん妄想をかきたてられてしまいました。絵も達者なだけに最後には漫画が絵コンテに見えてしまう始末。顔模型が手前に奥に主人公がいて、構図そのままで手前にピントが移動したときに口元がニイィとなる、なんて、”そうそう”とうなずいてしまいましたもん。そんな部分で感情移入ができ、登場人物も動いて見える映画的な作品だと思います。映画版も見られたら見てみようと思うのですが、配役のイメージが違うので別の意味でコワイなあ…。
詐欺師にハメられてカンボジアの首都プノンペンで絶望の獄中生活を送ることになる(元)教師の物語 純粋で真面目で正義感溢れて誠実な主人公が地獄の底まで突き落とされる絶望感 原作者がガチでプノンペンで投獄されたことあるらしくて、半ドキュメンタリーな獄中生活(※私は原作読んでないので詳細不明) 起承転結がハッキリしていて吸い込まれるように読み終わってしまうオススメの一冊