村岡栄一の「去年の雪」に滝田ゆうが登場していましたが、名前は知っているけれど読んだことがなかったので、これを機に初めて読んでみました。 読み始めは西岸良平やつげ義春みたいな漫画なのかな〜と思っていたのですが、だんだんと「ここって色街なんだ」「家族で飲み屋を営業していてカウンターに立ってるのはお姉ちゃんなんだ」「えっ戦時中なの?!」という事が分かっていくにつれて見る目が変わっていきました。 自分も主人公のキヨシみたいにぼんやりとした子供だったので感情移入して読んでいたのに、ラストで急に疎開に行くことが決まり、かと思いきや空襲で街も店も全部焼けてしまうという展開にただただ驚きました。しかも読後にこれが半自伝的作品であることを知ったので更に衝撃です。でも戦時中なのに全然ギスギスしてる描写がないしオチも明るいから、何度でも読み返したくなるなと思いました。 西岸良平やつげ義春との違いはなんだ?と聞かれたらまだはっきりと答えられないけど、何作か読み込んで考えてみたいと思いました。
これを読んでから落語の動画を観ると、情景が想像できて楽しい。さらに演目にまつわる歴史や形式の違い、噺家のことを調べているとどんどん沼にはまっていく。浅草周辺の土地勘もあるとより感慨深いと思う(吉原に向かう人たちが追剝に遭う辺りに住んでいたことがある)。昔話というほど遠い昔でなく、今も少し感じられるくらいの距離感が良い。 『青菜』がとても面白く、風情もあって好き。
村岡栄一の「去年の雪」に滝田ゆうが登場していましたが、名前は知っているけれど読んだことがなかったので、これを機に初めて読んでみました。 読み始めは西岸良平やつげ義春みたいな漫画なのかな〜と思っていたのですが、だんだんと「ここって色街なんだ」「家族で飲み屋を営業していてカウンターに立ってるのはお姉ちゃんなんだ」「えっ戦時中なの?!」という事が分かっていくにつれて見る目が変わっていきました。 自分も主人公のキヨシみたいにぼんやりとした子供だったので感情移入して読んでいたのに、ラストで急に疎開に行くことが決まり、かと思いきや空襲で街も店も全部焼けてしまうという展開にただただ驚きました。しかも読後にこれが半自伝的作品であることを知ったので更に衝撃です。でも戦時中なのに全然ギスギスしてる描写がないしオチも明るいから、何度でも読み返したくなるなと思いました。 西岸良平やつげ義春との違いはなんだ?と聞かれたらまだはっきりと答えられないけど、何作か読み込んで考えてみたいと思いました。