毎回食事と付随した大人なエピソードが面白い作品。オムニバス形式で色々な恋愛模様を味わえます。
甘酸っぱい恋愛の始まりのドキドキしながらの朝ごはん。 食べている人たちは、本当に美味しそうに羨ましいくらい良い顔してます。 幸せってこういうことの積み重ねなんだなぁ、と改めて思ったり。 読者もほっこりできる漫画。
恋愛したり、別れがあったり、勝手に片思いして勝手に失恋したり、時には傷ついたり。そんな誰にでもある恋愛の記憶を思い出させてくれる作品です。 主人公のほとんどが大学生〜アラサーで、そのくらいの年代の人にはよけいに刺さる内容ではないでしょうか。昔はいつも一緒に遊んでいた友達が結婚したり、転勤で地方で暮らしていたり、自分以外が「みんな大人になっていく」という感覚とそれに伴う焦りや寂しさは、読む人全員が共感できてしまうと思います。
男女が身体を交わせて、ささやかな朝ご飯を共にする話です。 人間の三大欲求が1話にまとまっています。 朝起きた時に若干の気まづさとかが、とてもあるあるでした。 さっぱり読めるスケベ漫画はあまりないので、楽しめました。 おそらく恋愛のスタートはこんな感じなんでしょう。知らんけど。
10年前のまだ商業デビューする前の作品から収録されてる短編集。奥山ケニチさんを知ったのが「ワンナイト・モーニング」からだったので、スピリッツとかモーニングとか色んなところで掲載されたり受賞されてる方だったなんて知らなかった。特に「磯辺くんとパンツ」は何回読んでもグッと込み上げるものがあるし、こんなに面白い読み切りを描いてても連載ってなかなか出来ないもんなんだって恐ろしくて震えてます。でもこれらの作品が「ワンナイト・モーニング」に繋がってるんだって思うとファンとしても感慨深いです。本当にドラマ化おめでとうございます!
なんてことだ、最高ですね。 エロもエロすぎないところが嫌味がなくて物語に集中できるし逆に良いという(褒めてる)ちょうどいい感じの青年マンガって感じです。 このぐらいのテンポで短い物語を作っていけるのは努力してるよなぁと勝手に想像してしまう。 あと自分は話がダラダラ続いちゃわない方が好きなようで、個人的には恋愛マンガとしてもこのマンガ、最高です。
続きがありそうなお話も、これでさよならなお話も、エロい話もエロくない話も、全部可愛くて照れくさくて胸がギュッとなる。どのお話も愛おしい。 一夜を共にして、全部さらけ出しているはずなのに、朝の光のもとではなんとなくよそよそしくなるのがなんともリアルでいじらしい。大人も学生も男も女も、ワンナイト明けの朝ごはんの前ではみんなみんな可愛い。 そして、朝ごはんが美味しそう。 コンビニのパンもお茶漬けも立ち食いそばもとても美味しそうに見える…ワンナイトの魔法なんでしょうか。 人間って愛おしいなあ、と思わせてくれる作品でした。
1巻に出てきたカップルのその後や過去編が読めたり、ほっこりもあればエロも満載で最高でした〜!クリスマスのホットケーキの回の、ラッキースケベのど定番みたいなのもなんだかんだ好きなんですよね。今から3巻待ち遠しくて震えます。 なかでもお昼にお茶漬け食べる桃川くんが、今まであまり出てこなかったタイプの男子だったので印象に残りました。鬼ちゃんとのその後…描いてくれますよね…ッ しかし何より衝撃的だったのが、あとがきページに描かれた作者の自画像です。良いとか悪いとかではなく、とにかく衝撃的でした。
「ワンナイト・ラブ」というテーマがあります。恋人でない男女が一夜限りの関係を持つ。一夜限りであるがゆえに激しくて、はかない。だからドラマが生まれるのです。 本作は、そんな男女の特別な夜ではなく、その翌朝に2人がともにする朝ごはんを描く短編集です。 夜って不思議な時間です。世界が暗がりに沈むと、人は社会的動物であることから解放されます。大いに食べる、大いに飲む、大いに遊ぶ… 自分の本能に従って生きることを許されるのです。 そして、男女が2人になったら… 夜は時にその暗がりに紛れて、2人の背中を様々な形で、半ば強引に押してくれます。ずっと言えなかった想いを伝えることができたり、大切な人に救いの手を差し出す勇気を持てたり、はたまた体の関係を持ったり… しかし、再び朝は来るのです。そして、2人が朝最初にともにする行為が、「朝ごはん」です。 朝ごはんを自分のために、あるいは他人にために作り、そして食べる姿。それは、暮らしをともにする人にしか普段は見せない、無防備で、かざらなくて、現実的で、そしてあたたかな生活感にあふれたものです。 そんな朝ごはんの食卓でそれぞれの一夜を振り返りながら、おいしいね、とか、眠いね、とか、とりとめのない会話を紡ぐ。 そんな時間の中で、日の光に強く照らされながら、2人は試されるのです。 わたしたちは、特別な一夜のおかげで少しの間だけつながれた、かりそめの関係なのか? それとも、昼の世界をともに生きていける、かけがえのない関係なのか? 朝ごはんとは、ある特別な一夜を過ごしてしまった2人の関係を試す、神聖な最後の審判なのです。 卵雑炊、ハニートースト、コンビニの肉まん、梅干しのおにぎり…本作の描く朝ごはんはほんとうにおいしそうで、あたたかで、リアルで、彼ら彼女らの生活感にあふれています。 そんな朝ごはんが、2人の関係に先がないことを暴いてしまうなら、そのはかなさに想いを馳せる。 朝ごはんが2人の明るい未来を予感させるなら、お互いを見つけることができた2人を祝福する。 「朝ごはん」から人の関係の機微に心うばわれる、すばらしい作品です。 ぜひ、ご賞味あれ!
読み終わった後、もっと読みたい!と思える短編集でした。 自然体で、いい意味でありふれてて、親近感のあるお話が多いです。 ごはんもすべて身近なものだったのがよかった。とくにたまごサンドが美味しそうだったな! 話としては、肉まんのがいちばん好きかも。 奥山ケニチさんはおっぱい描くの上手いと思います。
毎回食事と付随した大人なエピソードが面白い作品。オムニバス形式で色々な恋愛模様を味わえます。