美貌の村娘マーガレットは、二十歳という若さだが三年前に川の事故で亡くなった婚約者が忘れられず、老人たちばかりが暮らしている限界集落でひっそりと暮らしている。マーガレットの幸せを願う村人たちは、村から出ようとしないマーガレットを歯痒く思っている。そんなある日、集落を訪ねてくる人があった。その美貌の青年は領主だという。傍若無人な態度の若き領主は、献身的なマーガレットに向かって「辺鄙な村に村人を縛っているのはお前だ」と言う。領主様を徹底的に避けるようになるマーガレットだが、ある日、山の幸を取りに行った先で、大雨に降られてしまう。翌日戻った村では、三年前と同じように川が増水し、今にも氾濫しそうになっている。濁流を前に身をすくませるマーガレットの腕を引く者があった。「馬鹿。しっかりしろ」俺様で毒舌な領主様が、まっすぐに愛を注ぎ、頑なで臆病になっているマーガレットを未来へと甘く誘う――。
幼い頃、隣の豪邸に住む4歳年上の幼馴染、総一郎に「私をお嫁さんにして」とお願いし玉砕しためぐみ。泣きじゃくるめぐみに彼は、“嫁”よりもずっと側にいられる“秘書”にしてやると約束を交わす。しかし二十歳になった総一郎は「絶対迎えに来るから」と言い残し一人サンフランシスコへ旅立ってしまった。何の便りもないまま7年の月日が流れ……。めぐみが恋を諦め仕事に生きると決意した矢先、大好きだった彼が帰国し強引に迫ってきて!? なかば強制的に秘書にされたあげく、共同生活!? 久しぶりに会う総一郎は相変わらず素敵で、胸はドキドキ。大好きだけどもう二度と振り回されたくない…… そんなめぐみは素直になれず――。
昏睡状態から覚めた時、ホリーは記憶をなくしていた。彼女の義兄で婚約者だという美貌の男アルフレッドは「事故で頭を打ち記憶障害が出たのだろう」とホリーに告げる。突然のキス。婚約者の特権とばかりにアルフレッドは肉体を求めてくる。戸惑うホリー。しかし情熱的に迫られて次第にアルフレッドに惹かれていく。もう一度彼を愛すると決めた時、赤い薔薇のイメージと共に訪れる悪夢が、ホリーに真実を告げた。『彼は仇だ。父を殺した』。逃げようとするホリーだがアルフレッドの執着愛がそれを許さない。監禁されねっとりとした愛撫に体も心も蕩けていく。こんなことを許してはだめ。わかっているのに感情はあっけなく理性を裏切る。甘い誘惑の糸で心を縛ろうとするアルフレッドと必死で抗うホリーの攻防は、徐々に蘇る記憶と共に新たな局面を迎えるのだった。アルフレッドの愛は本物なのか。ホリーに幸せは訪れるのか。ロマンティックヒストリカル。
世の中は不穏。隣国との小競り合い、気弱な新王、どこかに潜伏して王座を狙っているという前王の庶子の存在。明日すらも不安な日々の中、リリィは怪我をしている男を見つける。自分の部屋に連れていって介抱すると、男は元気を取り戻し、キスとともに必ず迎えにくるとプロポーズをして去っていった。それから一年、革命が起きた。前王の庶子で無血革命を果たした新王ライアンは「無血王」と呼ばれて恐れられた。そんなある日、リリィは王宮に連れていかれる。目の前にいるのは無血王……だが、リリィは王があの時の男だとすぐに気づく。「会いたかったぞ。リリィ。俺を覚えているだろう?」「改めて言おう。俺のものになれ。リリィ」強引なライアンに戸惑うリリィは反射的に断ってしまう。その拒絶がライアンの執着心に火をつけてしまい、激しい肉体への求愛が始まった。
「俺が君を変えてやる。だから俺を使い倒してくれ」男性恐怖症という厄介な病を抱えている女子大生ちゆり。就活中なのに、准教授の朝比奈以外の男性とはまともにコミュニケーションがとれないのが一番の悩み。優しくて面倒見のいい朝比奈に数年前に助けてもらったことがあり、密かに憧れていたが――ある日、社会見学に参加したパーティーで酔ってしまった朝比奈に強引に抱かれてしまう。朝比奈はちゆりに『偽の恋人』になろうと言い出す。「症を治すためには恋をするのが一番だ」と。……嘘の恋愛のはずなのに、とろけるように優しく甘い、だけども強引な彼にちゆりの身も心も乱されていく。贖罪のためにこんなに優しくしてくれてるの? ――それとも面倒見がいいだけなの? 会うたびに熱い眼差しで見つめられ、何度も触れられ、キスされて、胸のドキドキが止まらない。先生と生徒の禁断の甘い、『偽恋』から始まる!? 胸きゅんラブストーリー!
私を競り落とした男は、危険な人殺し――甘い言葉と熱い愛撫で奪われていく…■「お前が一体誰のものなのか、今からその体に教えてやろう」無垢な身体を、毎夜開かれていく悦びに抗えない…。私の身体はどうして彼の愛撫に反応してしまうの? ――家族を失い借金のカタに闇オークションに掛けられた伯爵令嬢・ローズは、足枷を付けられ縄で縛られ、舞台の上で無垢な身体を晒されながら、幼い頃誘拐された時の記憶を思い出していた。逆らわず大人しくしていれば、あの時のように助けが来るかもしれない…。桁外れの金額でローズを競り落としたのは、父の元に出入りしていた男・ハンスだった。ある時から全く姿を見せていなかったのに、なぜ今こんなところに? 混乱するローズの耳元で、オークションの元締めが「あの男は人殺しだ」と囁いた。私は一体どうなってしまうの? 助けてくれた男に感謝しつつも、男の真意がわからない恐怖からローズは逃げ出そうとするが、「俺から逃げるな」と彼への服従を約束させられてしまい…。箱入りお嬢様と不器用ワイルド男との年の差下剋上ラブ!!
二十歳の女子大生萌絵の前に、5年ぶりに現れた兄の周一。NYでベンチャー企業をたちあげた彼は、日本に一時帰国中らしい。周一にかけられた奇妙な魔法(暗示)のせいで恋ができなくなっていた萌絵は、魔法をといてもらおうとする。ところが周一は萌絵にキスし、衝撃的な事実を告げる。なんと、二人は実の兄妹ではないというのだ! 呆然とする萌絵をソファへと押し倒し、周一は囁き掛けてきた。「俺はお前を妹だなんて思ったことがない。ただの一度もな」。たとえ血が繋がってないとしても、兄との行為を受け入れるなんて、絶対無理……! そう思う萌絵だが、裸に剥かれ胸や首筋や身体のあちこちにキスされ、手慣れた愛撫を施されているうちに、次第に流されそうになる。「お前も俺のことが好きなんだろ? だから5年間、ずっと俺を待ってたんだろ?」意地悪な魔法使いは言葉巧みに萌絵を口説く。優しく淫らな誘惑の数々。こんなことを繰り返されたら、心より先に体が蕩けてしまいそう……! 二人の恋の行方はいかに……?
天使で腹黒&年下アイドル × 自称しっかり女子。男にだまされ背負った借金の全額返済を目指して恋愛封印してたら、手錠をかけられちゃいました!?ヘアメイクアーティストの中田みゆきは性善説派のおひとよし。4年間付き合った彼氏にだまされ多額の借金を背負ってしまい、地道に返済しつつ節約生活中。ある日、6歳年下のアイドルで、まるで天使みたいな石丸浩多の「今日は僕の誕生日だからひとりでいたくない」という言葉にほだされ、浩多のマンションに食事を作りにいくことに。しかし「ひとりぼっち」はみゆきを家に連れ込むための嘘だった。驚き怒るみゆきに手錠をかけ、浩多は強引に体を奪ってしまう。純粋無垢な天使の浩多はじつは腹黒、百戦錬磨のテクニシャン。天使と悪魔の二面性に翻弄されるみゆきはいつしか……。
「俺がおまえを女として花開かせてやる。俺にふさわしい美しい花に、な」突然、社長秘書へと転属を命じられた新山緑は理不尽な配置換えを不思議に思いながらも、美貌の若手社長・片桐大和のもとで仕事に励んでいた。秘書として働き始めてから1週間経ったある日のこと。掃除をしていた緑は、社長室でとある映像を見つける。それは2ヵ月前、緑が何者かに社内で痴漢されていたときの映像だった。どうしてあの日の映像がここに? 戸惑う緑に「俺の愛人になれ」と迫る片桐。拒む緑を紐で縛り、片桐と一之瀬が緑を籠絡するため、その体に快楽を与えはじめる……。不器用な肉食系オレ様強引イケメンCEOに振り回される、地味系女子『ジミジョ』とのオフィスラブ。
「悲鳴が喘ぎ声に変わるまで、愛してやる」『夢遊病』という悩みを抱えている田中瑞穂は原因を探るため受診した病院で、驚くほど美しく若い院長・伊集院彰と出会う。瑞穂のことを何もかも言い当てる彰にうながされ、瑞穂は6歳のころ、ヴァンパイアが女性を襲っている現場を目撃したと告白する。荒唐無稽にも思える話に彰は真摯に耳を傾けてくれていると思っていたのだが突如豹変! 彰は瑞穂が幼いころに出会ったヴァンパイアだった!?「俺が抱きたいときに肉体を差し出せ」ある条件を突きつけてきた彰にあらがうことができず、瑞穂は彼のパートナーとして体を差し出すことを承諾する。求められるまま貫かれ蜜壺をこねまわされる日々……。相手はヴァンパイア、人間をエサとしか思わない男……。いつしか快楽の虜になっていく。
「『何でもする』とおっしゃったのはお嬢さまですよ。あなたはその代償を払うべきだ」財閥丸山家の養女・蝶子は、夜な夜な義父・丸山幸正に体をもてあそばれる日々。義父・幸正は肉体的にも精神的にも君臨し、縄で縛り上げては蝶子の悶える様を芸術品のように眺めまわして蹂躙する。恥ずかしい姿を見知らぬ男の目前にさらし、羞恥に悶える蝶子を見て楽しむという悪趣味な行為にふけることもある。ある夜もいつものように蝶子を縛りあげると幸正は彫り物師を招き入れ、ほかの男に抱かれることなどできないように蝶子の肌に墨を入れると言い放った。縛られたまま、肌に針で墨を入れられる蝶子。彫り物師の打つ針は不思議と痛みがなく、それどころか恍惚とした感覚が背筋に走り……いつしか蝶子の太ももには、艶やかな揚羽蝶が羽を広げていた。数年後、義父を失った蝶子のもとに、人気大衆作家となった彫り物師・浅羽龍之介が現われ恋に落ちる。やっと普通の恋愛をすることができると思ったが……。
失恋した相手と間違えて幼なじみの恭一と寝てしまった桜。「ごめんね。さようなら」そんなメモ書きを残して彼の部屋から逃げ帰るが、事はそう簡単には収まらなかった。一夜の過ちのはずだったのに翌日から始まった毒舌イケメンのアプローチに桜の胸は否応なしにときめいて……。「自分の人生をちゃんと生きない女は大嫌いだ」意味深な視線を送るくせに、意地悪な態度の恭一に桜の心はかき乱される。失恋したばっかりなのにもう別の人に心惹かれてしまうなんて、私って優柔不断すぎない?まさか、彼のテクニックに溺れてるとか……?子供の頃から知ってる彼と、まさかこんなことになるなんて。恋に不慣れなOLの、体から始まるハプニングラブ。
あのひっかき傷は絶対気の強い美女よ――端正なルックスに完璧な仕事ぶりの麻生誠主任、その首には爪の痕が。誠のファンであるOL達は爪の長い彼女に付けられたと噂している。でも薬師寺沙羅はある日意外な姿の誠を目にし傷を付けた犯人を知った、可愛い「カレン」だと。沙羅は恋をする余裕などないのに、その日以降カレンを預かり誠との距離を縮めてゆく。カレンに振り回される誠をヘタレ扱いしたため本気モードONにしてしまい、甘くキスをされる。意地になるほど抑えられない「本当は好き」という気持ち。遠慮なく責めてくる誠に溶かされ、沙羅はこれ以上本音を隠しておけなくなって?カレンが引き寄せる素直な恋には思わぬ幸せがもう一つ!
顔が真っ赤だぞ、君は本当に可愛いな。そんな甘い囁きをもらう日が来るなんて考えたこともなかったのに!――謙虚で優しい芦田ゆりは花のこととなると真剣そのもの。花屋を一人で切り盛りし、丁寧に美しい花束を生み出していく。大きな花輪も小さなコサージュも心を込めて。その姿を見かけた上坂拓郎。上場企業の社長である彼はゆりに「君を買いに来た」と言った。驚くゆりだがあるオーダーを受け、とても楽しくその仕事に励む。上坂がゆりをデートに誘ったことから急接近!の筈が、氷のような女性がゆりに嫌がらせを始めて……?淫らな悦楽を上坂に与えられ、ゆりは困惑する。女性の影が見え隠れするのにゆりの体に愛を刻む上坂の本心とは――?
目覚めると、端正な顔立ちの男が隣に寝ていた。この男は誰…? 抜け落ちた記憶。月子の仕業か── かなえは幼い頃、怖い出来事に遭遇してから、現れた華やかで奔放な別人格の月子と体をシェアしている。しかし行きずりの男と関係するなんて初めて。ある日、ハイスペックエリートの久我総司が、同じ部署へ配属されかなえは衝撃をうける。あの朝、隣に無防備な姿で寝ていたその人だった。しかし彼はかなえがその相手だと気づいていない様子。仕事を通じて接近する二人。男性と縁のなかったかなえにとっては夢のようなひと時。しかし久我から、探している女性がいるとかなえは相談され……少しずつ久我に惹かれていたかなえは──
製薬会社研究員、美野里の上司、斉藤は職員たちからひそかに「マッドサイエンティスト」と呼ばれている。背が高くてイケメンだが、滅多に笑わず誰とも会話をしないため、周囲からは変人扱いだ。豪邸に住み虎を飼っているという噂まである。しかし美野里は彼が飼犬のアレックスに髪の色や雰囲気が似ているため、何となく好感を持っていた。ある日美野里は同僚に頼まれ、弁護士とお見合いをすることに。理系女子へのありがちな偏見を口にするお見合い相手に辟易する美野里。ふと喫茶店の隅にいるフードにサングラス姿の男が目に入った。真夏なのに厚着。なんだか怪しい。ハイスペックな変人ヒーローと真面目な理系女子とのピュアフルラブ。
家政婦のしほりは、クライアントである医師・才野に呼び出され、謎の女の子、あかりの面倒をみることになった。独身だと思っていたけど、子どもがいたの? と動揺してしまうしほりだが、いつもクールで感情を表に出さない彼が、初めて見せる優しさにドキドキ。クライアントに深入れするのはいけないことだとわかっていても、どんどん才野に惹かれてしまう。前の奥さんはどんな人だったんだろう。私のこと、どう思っているんだろう。ますます、才野が気になるしほり。一夜の過ちから、才野の本当の気持ちがわからなくなったしほりは彼の前から姿を消すが……。仕事を生き生きと頑張る女性に、ある日落ちてきた素敵な恋。
「お前を、俺のメイドにしてやるよ」明るい性格で流されやすい春香は、行方不明の元同僚のが残した500万の借金を背負うことになってしまった…! でも、怖い人にここでバイトをしろと連れられたのはメイド喫茶? メイド服も可愛いし、笑顔を褒められて「ナンバーワンになれる」なんて言われちゃうし! 意地悪上司が「ダメOLナンバーワン」と罵ってくる職場とは大違い! 怪しい仕事じゃなさそうだし、もしかしてこれって天職かも! と早くも切り替え始めた春香はさっそく個室に案内される(!)そこで待っていたお客様は意地悪上司・雅文だった(!!)雅文は春香の言い分を聞くと急に表情を変えて迫ってきて…!?