シリアスなのかコメディなのかわかりかねる内容だけど、おもしろい。後編にも期待。
多分、この漫画の影響でパワプロの特殊能力で「逆境」というのが出た気がする。確か7回以降にビハインドしていると打撃能力が急激に上がるというやつ スポ根✖️ギャグの昔ながらの野球漫画です。 こんな追い詰められる事あるか?と思うぐらい逆境が続きます。 最近の若者は、根性がないからこの漫画を読んで逆境を乗り越える強いハートを学ぶがよろしい。
逆境ナインをひょんなことから読み、大変面白く、最高に興奮した状態でクチコミを投稿して悦に入っていたところ、コメント欄で、こちらの作品も良いよと教えていただいた作品。 結論から言って、面白かったです!!! 伝説の(というか全く知らなかった雑誌なのですが)「ヤングキャプテン(徳間書店)」に創刊号から掲載されたそうなのですが、あえなく3号で廃刊の憂き目に・・・(しかも3号とも本作品が表紙を飾ったようですね。ゴラクにおける白竜HADOUの表紙率も驚異的ですが、創刊から配管まで全号の表紙を飾った作品は後にも先にも本作品のみではないでしょうか。偉業中の偉業だと思います。) なので連載版は3話までしかありませんが、面白かったので、完結編を書き下ろして単行本化されました。これは本当に当時の関係者の慧眼だったと思います。そしてその慧眼に誠に感謝です。おかげさまで、今こうしてこの作品をわたしが読めているので、本当に単行本化されて良かった・・・ 書き下ろし部分の執筆にもすったもんだあったそうですが、それは「あらすじ」に詳しく書いてあるので、そちらの項をご覧になってください。 ハイライトは書き下ろされた完結編なのですが、個人的な感想としては、第1話の設定と、カマキリボクサーとかが出てきた時点でもうノックアウトでした。もう面白い。 正直島本先生のマンガを初めて読んでみようという方には別のをオススメしたいのですが、少し島本先生アリだなと思った頃にぜひ読んでほしいです。 ebookになかったので、電子書籍版ないのかな?と思ったのですが、なんとKindle Unlimitedで提供されてました(2022年12月12日現在)ので、年の瀬のふところにも優しいです!
失礼ながらそれまで全然存じ上げなかったのですが、半年くらい前に初めて作品に触れて、いまはサインをもらいたいマンガ家ベスト3に入ってくる島本和彦先生による野球マンガです。 アオイホノオをはじめとするマンガ家マンガの面白さについては大信頼をしていましたが、その他のスタイルのマンガについては、これまた失礼ながら完全にナメてました(だってアオイホノオで描かれているものが軒並み面白くなさそうだったんですもん!!)。 が、WBCに備えて世の中の全野球マンガを制覇しておこうとしている以上、避けては通れないということで手に取りました。 これは相当上位に来てしまいます。 もう第1話からめちゃ面白いです!!! あとはとにかく作中に通底する熱いメッセージがとにかくしびれます。最後の最後、飛行機がなぜあんなに高く飛べるのかについての答えとして、「すさまじいばかりの空気の抵抗があるからこそなのだ‼︎」で脳天にカミナリが落ちました。 努力や特訓を描いてその大切さを説くマンガは多く、そういったマンガはわたしも好きなのですが、このマンガは正面から努力や特訓のシーンを描くのとは少し違った形で、そういったものの大切さを教えて下すってます。こういうやり方もあったんか。。。 あまり努力とか頑張るとかそういう熱さが似合わない時代なので、多分この作品を面白いと感じる人は少ないと思いますし、あえて読んでほしいとも思わないのですが、島本先生には引き続きわたしのような者を熱くみちびく作品を著し続けてほしいと心から願っています。サインください!!!
マンガ家マンガが好きなので手に取りました。島本先生のことは超絶失礼ながら存じ上げなかったのですが、今やサインがもらいたいマンガ家ベスト5位くらいには入ってきてしまっています。 マンガ家マンガということで読んだのですが、一応そのテイストも十分に感じられますし、ジャンル分けすればマンガ家マンガになるとは思うのですが、それを抜きにしてもめちゃくちゃ面白いです。マンガとしてエンタメとしてストーリーが圧倒的に面白いですね。あとギャグもまじで面白いです。 「面白い」と言っても、コントなどをみて爆笑する面白さだけでなく、歴史が面白いという時などの面白さや、ストーリーの先が気になるなどの面白さなど、たくさんあって、面白い気持ちというのはとてもハイブリッドで複雑なものだと思います。 それが本作品は、多種類の面白さがものすごく重層的にミルフィーユされていて本当にすごい作品だと思います。一応泣けるシーンもあったような記憶もなくはないです!! しかもマンガの歴史などもものすごく勉強になります!!!例えば、うる星やつらの連載が始まったときや、アニメが始まったときなどの社会的な情勢だったり、主人公の気持ちだったりが、とても丁寧に詳しく描かれていて、体験したかのような感じになります!!! この作品はまだ連載中ということですが、どこまで行けるのか、島本先生はいま事業会社の社長を兼務されているようで、掲載のペースは早くはなさそうですが、次巻の発売が待ち遠しすぎるマンガ(わたし調べ)1位です!!
島本先生、すごくギャグが面白いですね。簡単に笑わせられるツートップが下ネタと意味不明な奇声&動きだと思うのですが、それらを一切使用せずにここまで笑わせられるというのは、本当にすごいことだと思います。 しかもギャグの面白さだけでなく、マンガ作品としてもストーリーがまた面白いんですよね! アオイホノオを必要に駆られて読んで島本先生に興味を持ち始めたのですが、こちらの作品を読んで、ますますファンになりかけている自分がいます。もし可能ならサインが欲しいマンガ家の5位以内には入ってきています。 「アオイホノオ、気にはなってるんだけど長いんだよな」って躊躇されている方は、こちらの本で合う合わないをテストしてもらえるといいと思います。作風はほぼ同じですので。
初めて読んだ島本和彦作品が多分『炎の転校生』で、真面目にやってるのかギャグでやってるのかジャンルが絶妙にわからんな…と思いながら読んでいた思い出があります。『吼えペン』とかはやることがハッキリしているので「そういうもんだ」と思って読めたのですが、『炎の転校生』に関しては勢いがすごくて呑まれてしまうというか…。 最初の方を久しぶりに読み返してみたらバレーの試合をやってるはずのに早々と殴り合いになっていてすごかったです。キルラキルの原典、ここかぁとか色々発見がありますね。
…となんか勝手に思っていたんだけど読み返してみたら意外とそうでもなかった…と思ったが読み進めてみるとやはり多いんじゃないか…!?青空にモノローグを投げていくオチが…!炎尾先生の手に余る事象が起きる回で使われがちな気がするな。もうちょっと検証してみます。 ちなみにこう思った理由は多分この「人気の出すぎってのも怖いもんだよナァ……」(1巻)がインパクト強すぎたせい。
今までの人生で、一番の逆境に遭いました。不惑を過ぎて、自分の身にまさか…といて感想を抱いたりもしたのですが、そこで逆境ナインにおけるキャプテン、不屈闘志君のことを思い出しました。 「こんな状況で、◯◯ならばきっと✕✕になるに違いない…」(詳細は伏せます) 作中で失礼な想像だとネタにしていますが、実際自分も同じようにアイツならば…と想像したりもしましたし、島本先生に前を向く力を貰えたと感謝しています。 盛夏という言葉が相応しい、島本漫画の金字塔。憂鬱な世相を忘れさせてくれる、カンフル剤のような作品です。
この作品の存在を知ったのは中学時代だったのですが、地元の書店では購入出来ず、政令指定都市で買えたのが良い思い出でした。 最初の竹書房版は帯の推薦文が高橋留美子先生で、他の版では収録されていない写真を使ったマンガもあります(中津賢也先生も参加してました)。 デジタルが導入される前の漫画の現場というのは、こんな修羅場が沢山あったのだろうと思わされる描写もあり、漫画史における貴重なドキュメントとしての側面もあるのではないかと(勝手に)想像しています。 逆境ナインと並ぶ、90年代の島本先生の代表作であり、未読の方に是非読んで欲しい作品の一つです。
シリアスなのかコメディなのかわかりかねる内容だけど、おもしろい。後編にも期待。