最初の出会いは確か2017年頃のコミック乱ツインズ?に再掲載された読切(『理津の釣り』) を読んで、その頃からこの作品に惹かれていた。しばらくして連載化されたと知って、単行本が出るのを気を長くして待っていたら、いつのまに数年経っていたでござる…。というわけで作品を知ってる人によっては、待ちに待った1巻となる。 ストーリーは主に、釣り好き浪人の父親・川瀬流悟と、しっかり者の娘・里津を中心に、釣りを通じた人と情のおはなし。釣りに興味がない自分でもスッと入り込めて一話完結で読みやすい。古い時代劇画のイメージを感じさせない、生き生きとした江戸の人間模様と、昔の豊かな河川の自然描写がすばらしい。作品の雰囲気を明るくしているのは、やはり理津の存在が大きい。理津の喜怒哀楽を見ているだけでも面白いのだけど、母親を知らずに育った過去を持ちながら、利発で明るく誰にでも優しい所が人情噺の良さをより引き立たせるのである。 この先、2巻3巻と続巻が出るのが楽しみな作品。 また気を長くして待ちたい。
最初の出会いは確か2017年頃のコミック乱ツインズ?に再掲載された読切(『理津の釣り』) を読んで、その頃からこの作品に惹かれていた。しばらくして連載化されたと知って、単行本が出るのを気を長くして待っていたら、いつのまに数年経っていたでござる…。というわけで作品を知ってる人によっては、待ちに待った1巻となる。 ストーリーは主に、釣り好き浪人の父親・川瀬流悟と、しっかり者の娘・里津を中心に、釣りを通じた人と情のおはなし。釣りに興味がない自分でもスッと入り込めて一話完結で読みやすい。古い時代劇画のイメージを感じさせない、生き生きとした江戸の人間模様と、昔の豊かな河川の自然描写がすばらしい。作品の雰囲気を明るくしているのは、やはり理津の存在が大きい。理津の喜怒哀楽を見ているだけでも面白いのだけど、母親を知らずに育った過去を持ちながら、利発で明るく誰にでも優しい所が人情噺の良さをより引き立たせるのである。 この先、2巻3巻と続巻が出るのが楽しみな作品。 また気を長くして待ちたい。