はしゃさんの絵はいつ読んでもため息が出るほどよい… 育てている植物の葉に「ボケ」という文字が出るというクスッとできる出来事が、なんとも不思議で少しゾッとするラストで締めくくられるのも素晴らしかった。
一番の問題はそんな時間がないということ。 大半の人はそうだろう。でも世界って広いし、常識だと思って働き詰めでやりたいことやらずに幕を閉じるのはもったいないって思っちゃう。 そういう時、こういうマンガ(というかほぼエッセイ)があると代わりになってくれるか、背中を押してくれるかするのだ。 10代だったら、20代だったら・・・とかそんなのは言い訳でしかない。 自分に言い訳しても納得できるわけがない。言い聞かせるのももちろん大人として大事、時間を使うということは代わりに失うものがある。それが長期であればあるほど当然大きい。 本作では24歳のイラストレーターである著者がフィリピンに語学留学し、フィリピンのバギオのカレッジで過ごすフィリピン生活のお話。 日本人の感覚で考えると、東南アジアは物価がとても安い。 消耗品というか燃料が要るものはそこまで極端に安くはなさそうだけど(それでも安い)食べ物やマッサージなんかは本当に安い。 6時間のバスでマニラからバギオ。日本で6時間のバスだと5〜7000円ぐらいはかかるけど、自分でチケットを買っても1500円ぐらいだから大体1/4ぐらい。 90分のマッサージは日本だと10分1000円ぐらいがベースと聞いたことあるけど、フィリピンやタイなら90分で1000円ぐらいのところが多いので日本のをもっと安く見積もっても1/6〜1/9ぐらいの値段。 というのもあって、慣れたら楽しいだろうなーっていうのを実際にレポしてくれているのだ。 数ヶ月スパンで「暮らし」たことはないけど暮らしたいなと思える魅力もあるし、かっちり英語力つけたいなっていうのもあるしで本当に行きたい。 だが日本に家族を残して仕事をほっぽって行くことも出来ない、言い訳が出来ない。つまらない大人になってしまう前に「がんばりゃ行けるんじゃね」って人は是非お試しを!
『フィリピンではしゃぐ』の続編で、ワーキングホリデーを利用してニュージーランドで暮らす話。写植によって読みやすさが格段に上がっている。 語学学校には1ヶ月通っただけで、あとは日本の仕事をしながら生活するというリモートワークの手本みたいなスタイルで、とても羨ましい。自然も豊かでご飯もおいしそう。観光的な情報だけじゃなくて、現地の人がどんなものを食べ、どんな風に生活しているか、というところが分かるのも良い。 ワーキングホリデーが使えるのは30歳までなので、これももっと若い時に知っておきたかったな。
最近オンライン英会話を始めたのだが、フィリピン人の先生が多く、みんな若くて発音も綺麗。それでフィリピン自体に興味を持った。平均年齢は24歳、義務教育は13年で、2025〜30年には日本の人口を上回る勢いだそう。データや事実だけでなく、ストーリーでフィリピンのことが分かるものはないかなと探して辿り着いたのがこの作品。 著者はTOEICスコア350点の状態から留学し、半年間である程度の力がついたようだが、その様子を細かくレポートしてくれていて、かなりフィリピン留学の雰囲気が分かる内容になっている(正直もっと胡散臭いプログラムだと思っていた)。持って行ったもの、かかった費用、授業の仕組みや余暇の過ごし方など、説明的でなく彼女の青春の一部みたいな感じで描かれているのが好ましい。イラストレーターとしても活躍されているだけあって、絵が綺麗で図解が上手い。続編や他の作品も読んでみたくなった。 日本でも小学生から英語教育が始まってるし、自分ももっと英語を頑張りたい。安く学べるうちに何とかしないとな(訛りが気になるとか言ってる場合じゃなくて、確実にお前より上手いから!)。
記念すべき【推し漫】第1作目は、以下の項目に少しでも「おっ」と思った方に読んで欲しい、グルメファンタジー漫画です! **・日常にちょっとファンタジー** **・馴染みの顔が集まる居心地の良い喫茶店** **・季節の食材を上手に使ったレシピ** **・マイペースでいたい** **・現実逃避したい!** 目が覚めた時に「ずっと見ていたかった…」という夢ってたまにあると思うんですが、この漫画自体がそんな夢そのもののような存在です。この物語に出てくる街と人、主人公・スズメが働いている喫茶店は、現実のスズメが見ている夢です。スズメはそれをわかっていながら、このまま、できるだけ、ずっとここに居たいと願います。スズメにはどうしても夢から覚めたくない理由がありました。 読んでいる方も、終わってほしくない、ずっと読んでいたい、と思える居心地の良い本です。また"グルメファンタジー"とあるだけに、出てくるお菓子や料理のレシピも参考にできます!イラストレーターとして大変人気なはしゃさんだけあり、料理の描写には力が入っていて思わず「おいしそ〜〜〜〜〜〜〜〜」と心のなかで叫んでしまうはず。 気になった方は試し読みしてみてくださいね! 以上【スタッフの推し漫】紹介、担当はY田でした。
はしゃさんの絵はいつ読んでもため息が出るほどよい… 育てている植物の葉に「ボケ」という文字が出るというクスッとできる出来事が、なんとも不思議で少しゾッとするラストで締めくくられるのも素晴らしかった。