「賭博黙示録カイジ」で実質ラスボスだった利根川のスピンオフ的作品。 個人的に、 「金は命よりも重い」 とか 「一千万二千万稼ぐことの難しさ」 (受験を勝ち抜き、就職戦争でも勝ち抜いて一流企業に内定をもらい、そこでも遅れずサボらずミスもせず毎日律儀に会社に通って10年経ってようやっと手にする額~のような下り) といった、お金に対する金言が多く、大人になった今新たな魅力が再発見されている利根川。 「1日外出録ハンチョウ」は読んでいたのですが、なぜかこちらは少し読んだだけで食指が動かなかったんですよね。 というのも、上記のように「賭博黙示録カイジ」の中で、利根川って魅力的な敵キャラなんですよ。 悪には悪の正義があるを地でいく感じで、負け方も、一言で言えば武士の切腹のような潔さで、むしろ格好良かったんですよね。 そこらへんがハンチョウと異なっていて、スピンオフでコミカルに描かれていることに違和感があり手が出せなかったんです。 が、そんな考えにとらわれているのがアホでした。 結論からいうと、めっちゃ良かったです。 利根川の日々の会社での生活が描かれているのですが、「中間管理録」とあるように、上司(兵藤会長)と部下(黒服)の板挟みに会いながらも仕事をこなす様は、サラリーマンのそれで、学ぶことが多かったです。 仕事のこなし方、会議の進め方、部下の動かし方、上司のご機嫌とり、などなどサラリーマンとしては一度は悩みそうな点を、しっかり描いているので、社畜な方は読めば共感できると思います。 大体頑張って→結局報われない感じで終わるオチも含めて、現実の仕事の辛さを突きつけられて身につまされます。 基本的にはギャグよりなのですが、所々仕事や人生?に役立つエッセンスがあるので、やっぱり利根川は魅力的なキャラだと痛感しました。
昨今、人気作品を面白おかしくパロったスピンオフが雨後の筍のごとく刊行されてますが、その鏑矢となった作品です! スピンオフ自体はもっと前からあったのかもしれませんが、ここまでブームを起こしたきっかけとなったのはこちらの作品の影響かと思います! 他のスピンオフ作品と比べても、このトネガワとハンチョウは完成度が段違いで、圧倒的な面白さがあると思います! 絵の完成度も高いし、キャラクターも崩れてないし、元ネタへの深い敬意がありながらもイジって、なおかつチョぴっと世間もイジる。とにかくセンスが抜群です! 特にすごいのが、スピンオフという作品形式でありながら、高いオリジナリティを感じさせる点です!切り口がよく、それ単体として話が抜群に面白いので、本作品を知らなくても十分に楽しめる完成度だと思います。 他のスピンオフ作品はギャグ部分がありきたりな切り口だったり、「なんでやねん!」「〇〇なんか〜〜い!!」みたいな、なんの捻りも感じられないツッコミで勢いで乗り切ろうという部分が散見されがちですが、トネガワはそうではないきちんとした笑いを組み立てられているところが、本当にすごいと思います。終わってしまって残念!
サウナは好きと言えば好きなんですが、5分くらいで出たり入ったりしちゃうのでまだ真の魅力までたどり着けていないなあと思う今日この頃。正直なところ、お風呂のほうが好きです。 でも昨今空前のサウナブームだしちゃんとした楽しみ方を知ればもっともっと気持ちよくなれるのではないかと思っています。 こちらはまさにサウナのハウツー本といった感じですね。 サウナ〜水風呂の入り方、全国各地のサウナ情報、近隣のグルメなど、ちょうどいいテンポでちょうどよく紹介してくれます。サウナのあとのビールは最強に魅力的!!! そしてプロ熱波師にして「サウナそのもの」という異名を持つ井上勝正氏も登場しています!! 実際のサウナ内での熱波を受けたことはないですが、プロレス会場で井上勝正氏の熱波を受けたことはあります(ただのプヲタの自慢)。サウナじゃなくても熱波は熱いのです。 わりと気軽に行ける範囲に魅力的なサウナがあるんだなあということを知れたので、今度こそ「ととのう」体験をしたいなあと思ったのでありました。
カイジ本編で偉そうにしている裏でこんなに苦労しているのが笑える
部下を叱れない利根川カワイイ
「賭博黙示録カイジ」で実質ラスボスだった利根川のスピンオフ的作品。 個人的に、 「金は命よりも重い」 とか 「一千万二千万稼ぐことの難しさ」 (受験を勝ち抜き、就職戦争でも勝ち抜いて一流企業に内定をもらい、そこでも遅れずサボらずミスもせず毎日律儀に会社に通って10年経ってようやっと手にする額~のような下り) といった、お金に対する金言が多く、大人になった今新たな魅力が再発見されている利根川。 「1日外出録ハンチョウ」は読んでいたのですが、なぜかこちらは少し読んだだけで食指が動かなかったんですよね。 というのも、上記のように「賭博黙示録カイジ」の中で、利根川って魅力的な敵キャラなんですよ。 悪には悪の正義があるを地でいく感じで、負け方も、一言で言えば武士の切腹のような潔さで、むしろ格好良かったんですよね。 そこらへんがハンチョウと異なっていて、スピンオフでコミカルに描かれていることに違和感があり手が出せなかったんです。 が、そんな考えにとらわれているのがアホでした。 結論からいうと、めっちゃ良かったです。 利根川の日々の会社での生活が描かれているのですが、「中間管理録」とあるように、上司(兵藤会長)と部下(黒服)の板挟みに会いながらも仕事をこなす様は、サラリーマンのそれで、学ぶことが多かったです。 仕事のこなし方、会議の進め方、部下の動かし方、上司のご機嫌とり、などなどサラリーマンとしては一度は悩みそうな点を、しっかり描いているので、社畜な方は読めば共感できると思います。 大体頑張って→結局報われない感じで終わるオチも含めて、現実の仕事の辛さを突きつけられて身につまされます。 基本的にはギャグよりなのですが、所々仕事や人生?に役立つエッセンスがあるので、やっぱり利根川は魅力的なキャラだと痛感しました。