私の冷たい首筋を宿敵のアイツの熱い舌が絡みつく──。私を熱くさせる事が出来るのは世界でただひとり、アイツだけ……。一族にかけられた呪いによって、氷の身体で生まれてきたせいで誰にも触れられず親にも捨てられ、ずっとひとりで生きて来た氷羽(りょう)。呪いを解く方法は、呪いをかけた相手の白クマ族と、かけられた者とが恋をする事!?宿敵である白クマ族の末裔・アルブムと出会ってから氷羽の運命の歯車が動き出す──!!!!
とあるホテルのスイートルーム。地下にあるというその部屋を訪れるのは、少し変わったお客様ばかり。日焼け命!なお嬢様、謎の逃亡者、ふたりでひとつの少女たち、負の感情を知らない箱入り娘…。名物従業員と不器用な宿泊客たちがおりなす、偶然で必然な一期一会・センシティブ・ストーリー。 藤が丘ユミチ名義で発行された名作がついに電子化!
唇を這う彼の指は淫らで見られたくないものを見られ続ける恥辱に興奮し、そのうち奇妙な快感の虜になっていく──。長年勤めた会社が倒産、母は重病で入院、結婚どころか30歳になっても男の人と付き合ったこともない衣兎(いと)。ずっと冴えない人生だったのに…… 片想いしていた取引先の営業部長・伊勢谷から突然のプロポーズ!! 「やっと出会えたボクの理想」って…… そんな歯の浮くようなセリフの続きは「美しく完ペキな歯と歯列」!!?? え?? どういうこと?? なんとイケメン紳士は“歯フェチ”だった! 最初は嫌だと思っていたにもかかわらず… この倒錯した欲望にどんどん溺れて、ついには自ら「もっと」と──…
初恋の女性が遺した娘が女になった時、それは男の葛藤の始まりだった──。高校教師・津端陽市(つばたひろいち)は、初恋の人・弘前柊子(ひろまえしゅうこ)の遺言を守り、彼女の娘・ユヅコの親代わりとなって育ててきた。津端の高校の教え子となったユヅコは、成績優秀、品行方正、絵に描いたような優等生…だが、ひとつ大きな問題が。「お母さんの代わりに、私を好きにしていいんだよ」柊子に永遠に叶わない恋をする津端に、その身の全てを捧げようとするユヅコ。母親と瓜二つの姿で欲情を煽るユヅコに、津端の理性は限界で──!? 一途過ぎる想いを抱えたふたりの、甘く切ない恋物語。