サラリーマンの森本新は駅まで向かう途中 体調不良のために倒れてしまいます。 そんな彼を助けてくれたのは たまたま車で通りかかった常原さんと、その甥っ子で家庭の事情で常原家に住んでいる高校生・川村恭介でした。 この出会いをきっかけに新は常原家との交流が始まり、次第に新と恭介が互いに心を通わせるようになる、というBL作品。 自分のことを無条件に受け入れてくれる常原家との交流の中で、新は少しずつ心身ともに癒やされていきます。 そしてその交流で特に恭介と心を通わせていくのですが、その途中で新に関するある事実が判明し、物語が大きく動き始めます。 一つひとつのピースだけを見ればどこにでもあるようなものかもしれませんが、それらが偶然の出会いから一本に繋がることで美しい結末へとたどり着く、そんな物語になっています。 BL作品ではありますが過激な表現は一切なく、上質なヒューマンドラマとして誰にでも薦められる作品だと思います。
幼馴染の和也と浩平、そしてその2人に高校で出会った凪子。凪子は和也に恋をするが、3人で一緒に過ごすうちに浩平が同じように和也の事を想っていることに気付いてしまう。 この作品はBL作品ではありますが、多くの場面が凪子という女性視点で展開します。かなり異色の作品かもしれませんが、第三者でありながら当事者という特殊な視点から描かれることによって、和也と浩平それぞれの想い、それに気付く凪子の心境の変化、それがダイレクトに読者に伝わってきます。 そして、なぜBL作品なのにタイトルが「凪子の話」なのか。凪子視点の物語、というだけではない理由がそこにあります。それが明確に見えてくる中盤以降は、この"優しいのに切ない三角関係"の結末まで一気に進んでいきます。 BL作品ではありますが濡れ場は一切なく、また女性目線のため少女マンガに慣れている方ならかなり読みやすい作品になっていて、でもBLとしての魅力も充分に詰まった美しいストーリーの作品なので、これまでBLを読んだことのない方の"最初の1冊"にはベストな作品だと個人的には思っています。 全1巻読了。
サラリーマンの森本新は駅まで向かう途中 体調不良のために倒れてしまいます。 そんな彼を助けてくれたのは たまたま車で通りかかった常原さんと、その甥っ子で家庭の事情で常原家に住んでいる高校生・川村恭介でした。 この出会いをきっかけに新は常原家との交流が始まり、次第に新と恭介が互いに心を通わせるようになる、というBL作品。 自分のことを無条件に受け入れてくれる常原家との交流の中で、新は少しずつ心身ともに癒やされていきます。 そしてその交流で特に恭介と心を通わせていくのですが、その途中で新に関するある事実が判明し、物語が大きく動き始めます。 一つひとつのピースだけを見ればどこにでもあるようなものかもしれませんが、それらが偶然の出会いから一本に繋がることで美しい結末へとたどり着く、そんな物語になっています。 BL作品ではありますが過激な表現は一切なく、上質なヒューマンドラマとして誰にでも薦められる作品だと思います。