※ネタバレを含むクチコミです。
手塚治虫文化賞ノミネートをきっかけに読みました。ドーナツ屋のアルバイトをしながらタウン誌やInstagramに漫画を描いているツユクサナツコが主人公です。日常に漫画のネタがあってご飯の後や寝る前にそれを作品として落とし込むまでのナツコの一日が一話になっています。年齢的には32歳でまだ若いのですが母親を亡くしたばかりだったりコロナ禍の話でもあるので、漫画家マンガでありながらテーマは死生観です。読んでみないと分からない深みがありました。もしかしたら東京ヒゴロの塩澤さんがInstagramで見つけた漫画家に原稿を依頼するとしたらこんな人かもしれません。
「婚活」とか、ガツガツした結婚話じゃなくて、心穏やかに読めます。 すーちゃんのバイト時代の社員さんであるさわこさんがメインとなって話が進んでいくのですが、心理描写がそりゃもう自然で。わかるわかるーって共感できます。別にそこまで強く結婚を望んでないけど、将来を考えた時だけ迷いが生じるあの感じ。 おすすめです。
悩みの多い専業主婦のナミ子(40)と、独身1人暮らしの義妹・タエ子(35)は、日々漠然とした不安やモヤモヤした気持ちや卑屈な考えを抱きがち・・・。 ナミ子の娘・リナちゃんは、小学生ながら独特の洞察力を持った子どもで、リナちゃんが発する言葉に大人達がハッとさせられ、大切なことに気付かされる、そんな作品です。
みんなのミシマガジンで連載していた『今日の人生』が単行本化。ウェブでの連載は読んでいなかったんだけど装丁に惹かれて購入。 内容はエッセイなのかな。益田ミリがその日に感じたことなどが漫画になっているんだけど、3コマで終わることもあれば数ページにわたることもある。量も内容もその日に次第という感じで体温を感じるエッセイだった。 水族館でアシカショーを見た話は結構笑ってしまったし、短いけど勇気付けられる話もあるし、「確かにそういうことする人は嫌だなぁ」って共感する話もある。また、ときおり絵のない詩のようなものも挟まっていて、それも結構ズシンとくるものが多くて良かった。 1日の終わりに読みたくなる漫画。 http://www.mishimaga.com/kyonojinsei/047.html
※ネタバレを含むクチコミです。