いつか自分が描いた絵が一億二千万円で売れたら。 それだけだと、夢だ。 才能もあるのだろうけど、パトロンに発掘してもらい、しかるべき人へつないでもらわなければ、ポンと一億円を出す人には出会えない。 パトロンの嵐山も、早々にその現実を説明している。 主人公はラッキーなのだ。 手すさびに描いているところを、窓越しに見つけてもらえ、販売のためのルートを用意してもらえたのだから。 おもしろいな。 夢と夢のような現実が混在している。 ただ、金持ちの道楽ともいえる、嵐山の行動は狂気も感じる。 ネカフェ底辺暮らしで、ソレ以下に落ちないよう、必死に踏みとどまっていた主人公を、動物を拾ってきたかのようになだめすかして、信頼させ…お金と人脈で場を整えていく様子は、何かのゲームのよう。 主人公に求められていることは描くこと。 より周知されたなにものかになりたければ、まず影響を強く持つ人に見つけてもらわなきゃいけないと訴えかけられている感じがする漫画だ。 考えたら、ペンパイナッポーアッポーペンも発掘されて、世界に広まった。
ネカフェ暮らしの清掃員で無名の絵描きである一希と、そんな一希の絵に魅せられた透の話。芸術の世界を知れてわくわくするし、なにより各キャラクターの描写がすごくいい。「バカにするな」と金を突き返す一希は最初見た時モヤモヤしたけど、読んでいくにつれ過去の背景が分かって心情が理解できたし、それでも引き留める透の熱い気持ちや見えてる世界だとか一希との違いだとか……。うまく言えないけどそういう差すごく良いです。 というか冒頭のシーンも伏線だったわけだしまだ気になるところもたくさんあるし、キャラクターもいいし、物語としてすごく面白いしクオリティが高い気がする。今後の展開が楽しみ。とりあえず1巻読了。
1巻読了。 清掃の仕事をしながら、ネカフェで生活している一希は、養護施設育ち。 大抵のものは、窓の向こうにあって手に入らないと思って生活している。 一希は、小さい頃から絵を描くことが、日常で、描かずにはいられないと自覚しているが、それで食べて行こうとは思っていなかった。 透に出会うまでは・・・。 美術品の価値は、専門家でなければ分からない部分の多い。 その裏側を垣間見ることができて面白い作品。 才能も、お金がないと萎んでしまうし、評価してくれる人がいないと価値が見いだされない、出会いが人生にとってどれだけ大切か思い知らされる。 これから、二人の関係性も気になるところ。 一希の作品は、透というパトロンを得てどのように変化していくのか、楽しみである。
ハダカザル(人間)がモンスター(獣人)世界の一種族として生きているという設定。 これ、作中ではマイノリティや育児、環境問題をほどよい温度感で解決してるけど、漫画への落とし込みが結構高度。 爬虫類族の脱皮にまつわる話は、SNSとか企業が性的搾取をカジュアルに社会に広げてしまっている例を漫画にしたみたいでめちゃ良かった。
芸術って奥深い。 当たり前に生活するために、お金が必要。 いやー、背筋がゾクゾクしました。 2巻まで読みましたが、ここからもっと話が大きく展開していくのではないかなと予想。 美術的な豆知識もちょこちょこ書いてあるので、勉強になる。(芸術に触れるのが好きな自分には、へぇ〜!が多かったです。) 透くんも、何となく裏がありそうだし、凪森くんと何かあったのかな? ざっくりとすぎますが、学べることが多そうな作品。 伏線がはられすぎて気になることが多いし、読み返す度に面白さが増す気がします。
不器用すぎる男2人!! 人間そのものではなく才能に目が行ってしまう、お互いの力を必要とする運命力等、パトロンの関係性において魅力的な部分が詰まってて最高だ。
発売から遅れて1巻を読みました。この作品必ずもっともっと話題になります。 そのくらい面白くそして新しい、令和に始まった令和の漫画。 もっと有名になった時に古参がいた証の一人として、このクチコミを残しておきます。
画家や芸術をテーマにした作品は数あれど、お金との関係を取り扱うのは珍しいですね。「グラゼニ」のような新しい切り口を感じます。 漫画アニメオタクに嫌われがちだった(?)な村上隆や、最近だとバンクシーやNFTなど、「何でこれが億もするの!?」と一般人が疑問に思う部分に光を当てるのだとしたら、期待大! メインキャラ二人の関係も萌えれそうで楽しみです!
これはおもしろい! 施設で育ち、清掃員として働くもネカフェを寝床として暮らす青年・一希。唯一の趣味は小さめのスケッチブックに絵を描くこと。そんな彼の絵がある日突然、嵐山という男によって1億2000万という値段が付けられるが…!?180度ひっくり返る彼の人生はどうなってしまうのか!
「BEASTARS」でてっきり獣の擬人化世界を脳内占拠されていた。 そうだよ、人がいたっていいじゃん。 そして、殺伐とした問題提起とかしなくていいじゃん。 これはそういうほのぼの、かつ多くの獣人がその特徴をもって悩みを少しスッキリしたりするストーリーが満載で面白い。 この例え方は良くないんだけど、BEASTARSと天地創造デザイン部を足して世界観を現代にしたような感じ?かな。 私は好きです!
いつか自分が描いた絵が一億二千万円で売れたら。 それだけだと、夢だ。 才能もあるのだろうけど、パトロンに発掘してもらい、しかるべき人へつないでもらわなければ、ポンと一億円を出す人には出会えない。 パトロンの嵐山も、早々にその現実を説明している。 主人公はラッキーなのだ。 手すさびに描いているところを、窓越しに見つけてもらえ、販売のためのルートを用意してもらえたのだから。 おもしろいな。 夢と夢のような現実が混在している。 ただ、金持ちの道楽ともいえる、嵐山の行動は狂気も感じる。 ネカフェ底辺暮らしで、ソレ以下に落ちないよう、必死に踏みとどまっていた主人公を、動物を拾ってきたかのようになだめすかして、信頼させ…お金と人脈で場を整えていく様子は、何かのゲームのよう。 主人公に求められていることは描くこと。 より周知されたなにものかになりたければ、まず影響を強く持つ人に見つけてもらわなきゃいけないと訴えかけられている感じがする漫画だ。 考えたら、ペンパイナッポーアッポーペンも発掘されて、世界に広まった。