とあるサラリーマンが仕事を抱え、いそいそと店に入ると、そこは猫カフェだった。戸惑いながらも、椅子に座ると猫が膝に乗ってきた。聞こえてくるゴロゴロという音色。自分に流れる時間と猫に流れる時間の違いに思いを馳せる。彼は仕事の手を止め、そっと猫の頭をなでるのだった―――。やさしい刻が流れる猫カフェへようこそ。恋に悩む女子高生や猫の飼い方がわからないおじさんなどユニークなお客さんも来店します!
『まんがタウン』誌で好評連載の本作が待望の単行本化。思春期まっただ中の少年ふたり、葉介と泉の心の往還をユーモラスに温かく描いている。登校の為、いなか道を2時間かけて歩く泉。途中いつもすれ違うのが別の中学に通う葉介。時に傷つき時に笑いあい、ゆっくりと「ともだち」になっていく――。