「大切なのはただ生きることではなく、善く生きることだ――」国家の認めない神々を導入し若者たちを堕落させたとして、アテナイの民主派から不敬罪で告発されたソクラテス。死刑を免れる唯一の手段は、自身の弁明のみという状況の中、ソクラテスは一切の妥協を見せず、己の信念を力強く表明する!!法廷のソクラテスを描いた表題作に加えて、脱獄を勧める老友との対話『クリトン』、毒杯を仰いで刑死する『ソクラテスの最期』を収録。
「人間は憐れむものじゃない。尊敬すべきものなんだ――」20世紀初頭の帝政ロシアは極度の経済危機に陥り、市民の生活は困窮。ある貧しい宿では、泥棒や自称男爵、イカサマ師ら、人生をあきらめた人々が酒と歌だけを娯楽に暮らしていた。そこへいわくありげな巡礼者が現れ、皆に“希望”を説き始めたことから…!? 格差社会の哀しみを描く、ゴーリキーの名作戯曲を漫画化!!