胸に圧迫感を感じてとある診療所を訪れた少女。 しかしそこは片白という医師と謎の黒い布を被った助手が営む、**人ならざるもの専門の診療所**でした。 その診療所で働くことになった少女は、片白先生の診察を通して、様々な異形の存在と出会うこととなります。 この作品はそんな彼女たちの不思議な日常を描く作品です。 岩飛猫さんは『透明男と人間女~そのうち夫婦になるふたり~』や『人間のいない国』など、人間とはちょっと違う存在を描くことが多い方ですが、この作品、特に第1話はこれまでの作品とは少し違う驚きのある展開を魅せるので、まずは第1話だけでも見てみてほしい作品です! 第1巻まで読了
見えない同士によるもどかしくて、じれったくて、ピュアな恋愛模様と、事務所の人たちとのほっこりとする展開。 心穏やかにラブコメを読みたい方におすすめ。 どうして、透明人間の透乃眼さんと、目が見えない人間の夜香さんの二人をカップル設定にしたんだろうと思ったら。 ふたりとも自分の姿が見えないという共通点があった。(透明人間は医療用のゴーグルをつけないと、本人にも自分の姿が見えないという設定) なるほどなぁ。 視覚障害者の方へ取材をされているそうなので、夜香さんのあれやこれやは、目が見えない人あるあるが含まれているのかもしれない。
獣人との主従契約が非常にシンプルで、人間に悪用されてしまっている感がある獣人達。 設定の細かいところや矛盾しそうなところは無粋なのでツッコまないでおくとして、とてもいい世界だなーと犬好きとしては思うのでした。そいね屋本舗と同じような感じ! ヤクザさんが主体だけどお嬢のウブなところや組長(父)のシンプルでストロングなところがいいギャグテイストを生んでいると同時に、獣人たちのキャラ付けも可愛くて良いなぁと思うので犬好きさんは読んでおくとよいです。 ※犬獣人が出てくるだけで犬は出てきません
他作品が好きだったので読んでみたところ非常にオタク向けで非常にpixivっぽいノリで割と好きだった。 用語やボケがある程度知識がないとそもそもわからないかもしれないけど(腐ってるとか狩人の宴とか比喩にまで想像が必要で少しハードル高いかも?)わかる人にはすごく「馴染む」作品だと思う。
最近で言う「ギャル」のイメージはこういう感じだよなーという感じのギャルなので当然かわいいしイイヤツ感があって良い。 「ギャルと恐竜」とか「ギャルごはん」とかみたいなノリのギャル。 所謂いいぞもっとやれなのだが、相手が人外で純真無垢な伊藤くんとの掛け合いはそれを許容して笑い飛ばしているギャルの吉内さんに感情移入しそうになるぐらいである。 末永く続いていただきたい作品。
人間のためのゴーレムはロビタを思い出させる。 そんなところもあって世界観はよく考えたら火の鳥未来編を彷彿とさせる部分も少しあるけど、舞台は人間がいない街、主役はそんな街でふと目覚めた一人の少女。 絵柄や展開は手塚っぽくはないし、独創的なデザインのゴーレム達は魅力的である。主人公のシィとバルブの謎解きゲームのような探検は始まったばかりで、今後どうなるのかとても楽しみな作品。
Twitterで見かけて1巻購入。 人間の女の子がゴーレムばかりの世界で自分は何者なのかを追っていく話です。話さず目しか動かなくても不思議と感情豊かなゴーレムに人外好きの方もそうでない方もきっとはまることでしょう。 表紙に出てくるゴーレムのほかに新たなキャラクターも登場し、この先の展開がとても楽しみです!
その国には400年の間、人間がいなかった。そこには自律式人形(ゴーレム)のみが活動しているだけ。そんな国に現れた1人の少女・シイ。彼女には昨日までの記憶がなく、なぜか三角頭のゴーレムに追われている。追われる中で駆け込んだ電車の中で、同じく電車に乗っていたゴーレム・バルブに助けてもらったことから物語が始まる。 シイの出自はほとんど謎に包まれており、物語が進むにつれて本当に少しずつ明らかになっていく。そしてその中で、賢いながらも年相応の感受性を持ち合わせているシイと会話機能すらなく心を持たないはずのバルブとが交流を深めていく様に素直に心を打たれる。表情豊かなシイと本来無機質であるはずのバルブの交流の中に不思議と"やさしさ"が感じられる。ちなみにバルブには違法改造を施されていることを示唆する描写があり、もしかしたらバルブのほうも何か秘密を抱えているのかもしれない。 また、舞台となる国は人間がいないにも関わらず荒廃しているわけではなく、多くのゴーレムたちによりあたかも社会活動が保たれてるかのような雰囲気を見せる。それは人間がいなくなった後も"人間への奉仕"という指示をゴーレムが守り続けているためで、形だけの国が保たれているからこそもしかしたら本当の意味での"ポストアポカリプス"を描いているのかもしれない。その雰囲気だけでも是非感じて頂きたい作品でもある。 1巻まで読了
ユニコーンを使役する立場のマリアーシが純朴なのでそのまま純愛展開に進むのかと思いきや、様々な思惑が絡んでバッドエンドすら見える展開に。明るい絵柄とのギャップのある物語にとにかく目が離せない。 純粋無垢すぎるマリアーシの性格が、ラブコメ展開にもダークファンタジー展開にもいい感じに作用している。絵柄も明るいしキャラそれぞれの背景も入り組んでる割に分かりやすい。 私は表紙買いだったのですが、表紙を見て人外ものと思って避けるには勿体無い作品。 1巻まで読了
胸に圧迫感を感じてとある診療所を訪れた少女。 しかしそこは片白という医師と謎の黒い布を被った助手が営む、**人ならざるもの専門の診療所**でした。 その診療所で働くことになった少女は、片白先生の診察を通して、様々な異形の存在と出会うこととなります。 この作品はそんな彼女たちの不思議な日常を描く作品です。 岩飛猫さんは『透明男と人間女~そのうち夫婦になるふたり~』や『人間のいない国』など、人間とはちょっと違う存在を描くことが多い方ですが、この作品、特に第1話はこれまでの作品とは少し違う驚きのある展開を魅せるので、まずは第1話だけでも見てみてほしい作品です! 第1巻まで読了