10ページと思えないくらいしっかり内容詰まっているコメディでよかったです。苦労してるし厄介事押し付けられてるし為政者が悪いしで世の中も上手く回ってない感じをまさかRPG的ファンタジー世界で感じるとは思わなかったので楽しかったです! https://magcomi.com/episode/2550689798889000238
ファンタジー世界が舞台のはずなのに、どこか既視感。 世知辛い。 さすが永田先生といわんばかりの、くたびれたおじさんたち。 ぎゅぎゅっと詰まった、いろんなネタ。 年齢不詳のボンボンを除くと、若手が32歳ってあたりも世知辛い。 10ページのショートショートなのですが、8ページ目が好きです。
10ページとは思えない濃密な話だった!!いやめちゃくちゃ笑ってしまった……47歳の勇者、45歳の魔法使い、48歳の僧侶……世代交代されない勇者一行、うける。もうここまできたらマブダチ。 冷静に「今の若い子は賢いから勇者とかいう仕事選ばないんだよ」がリアル。かつては憧れられた存在だろうに…本人たちがこういってると思うとなんだか寂しいな、面白いけど。 魔王めちゃ可愛くて好き。推し。オチもわりとスッキリする感じでなおかつハッピーエンドでよかった。
アフタヌーンでの契約解除がもう5年も前…当時このnoteを見ていたのを思い出した。 https://note.com/nagatarj/n/n443fb1ae8dd3 気づけば同人版をナンバーナインで電子出版し、各電子書店で買えるようになっている。読者としては投げ出さずに続きを描いてくれる以上に素晴らしいことなどないので先生に投げ銭(スパチャ)したいぐらいである。 研究者のおじさんオトと、その助手のような存在のハル。 この2人の掛け合いが良い、となるのは読み続けたらそうなってくんだけど、まずは短編的にこの2人が各地で出会って手助けしていく謎のキメラ病(というと安っぽいけど表現が難しい)と、それに悩まされる世界が面白い。 不思議な世界観の中で描かれる人情溢れる物語、だいぶ前に2巻まで読んだだけだったので3巻以降これから読む。
作者の他の作品がおもしろかったので、短編集も読んでみた。 読後はちょっと悲しかったり、ちょっと嬉しかったり。 感情をゆるやかに動かしてくれるお話が詰められている。 どちらかといえば、「螺旋じかけの海」のようなファンタジーめいたSF作品が多い。SFは、サイエンスフィクションとスコシフシギの両方。 現代を舞台にした日常系作品の「お前の寝言がわからない」は、これまでとちょっと違う系統の作品だったんだなと、よくわかる。 どちらもおもしろかったので、楽しく読めた。 永田礼路先生の作品は今だと全作品がKindle Unlimitedで読めたので、ご興味がある方はぜひ。
食費をうっかりお酒代にかえては、一緒に暮らすハルに叱られる生態操作師のおじさん・オト。 料理はすごく不味いらしい、射撃の腕はピカイチな若者・ハル。 人以外の遺伝子をもつ異形成キャリアと呼ばれる人たちがいる世界。 水没した街には何故か特に多く住んでいる。 この世界の法律では人以外の組織の割合が一定を超えた異形成キャリアは基準外キャリアと呼ばれ、人とはみなされない。 とはいえ、見捨てられた水没した街の人々は、他の生き物のパーツが体に発現するまで、自分が異形成キャリアであることすらわからない。 街に近い洋上で暮らすオトとハルは、国の定めた基準を超えてしまった異形成キャリアの人たちを、生体操作をして助けていく。 人以外の組織が1%でも超えたら人ではなくなるのは、おかしくないか。 服などで見えない部分が超えていたらわからないのに、人ではなくなるのか。 人間らしい思考を持っているのに? じゃあ、人間らしい思考を持っていたら、あきらかに別の生物でも人なのか? 「人間と他の生物を分かつものは何か」 あらすじにあるこの問いを、「螺旋じかけの海」は様々な物語から問うている。 そして、めずらしい(より人のかたちに近い)異種形成キャリアは高値で取引されることが、問題を複雑にする。 作者の本職は医者とのこと。 色々悩みながら描かれているのかもしれない。 小難しい漫画に思えるが、食えない性格のオトとおだやかそうなハルの掛け合いがおもしろいので、さくさくと読める。 続刊があるのかないのかわからないけど、続くなら読みたいなと思う。 追記 11話の5巻でいったん終わりだと、単話11話前編として公開された電子書籍内に書かれていました。 https://twitter.com/nagatarj/status/1642143272561954818 追記の追記 5巻が発売されました
文系理系でなんやかんやいうのは嫌いなんですが、おもしろく読めました。 文理というより、この人たちが変だからでしょう。 男は〜女は〜という言い分に、文系理系という区分を組み合わせたラブコメディです。 ラブコメらしく始まって早々に、久しぶりに出会った昔なじみとルームシェアになるのですが、二人揃って大人のせいか、にじみでる熟年夫婦感というか。 とはいえ、熟年夫婦だともう言わないような生活の不満を言い合うフレッシュさというか。 なんというか、月日を感じさせない仲良しさがあります。 そして作中で描かれる、一緒に住んでいてのちょっとした不満は「あー、そう!それ!!それ!!あるある!!!」みたいなのがわりと出てきます。 「少女漫画ぽく愚痴る。」には出てこなかったタイプの愚痴です。 ちょっとした不満が大きくなりすぎないうちに、ちゃんと解決しようと話し合えるのが素晴らしいです。 衝突は起きれど、ルームシェアは円満長続きしそうなお二人です。 ちなみに、賞味期限を気にしない人は、文理問わず気にしません。 彼の人たちは、細菌の増え具合などを凌駕する腹を持っているようです。なお、腹を壊すかどうかは外国の水と同じく、ある程度は慣れのようです。 https://twitter.com/nagatarj/status/1578613334618038272
理系と文系の男女のコンフリクトというのは、高世えり子先生のエッセイマンガの理系クンシリーズも挙げられるのですが、今作でも楽しく読ませてもらいました(あちらのシリーズは恋愛から結婚、子育てや料理と様々ありましたが) 文系男子という今作は登場しないカテゴリーの存在である自分は、この種の衝突とは恐らく無縁ではあると思いますが、ただまあ他人事として「面白い」と感じることは出来ます(リケジョとの付き合い…想像できんな)。 自分の言語が通じないことでの疲労感はあると思います。ただ、決してディスコミニュケーションとはならない。それは異文化との交流のようなものであり、他者を理解するためには必要なことだと思います。同じ言語を話していても話が通じないということはありますし、それは老若男女問わないでしょう。 トラブルから始まる同居コメディ、楽しい作品でした。永田先生の次回作にも期待しています。
絶版となった「螺旋じかけの海」私家版。3巻以降が本編の続刊になります。単行本未収録の「魔女の語る森」と、描き下ろしの「烏を屠る旅」が収録されています。 「鳥を屠る旅」は1話としてはかなり長い91ページの長編でかなり読み応えがあり、2巻で止まってる人には特に読んでほしいです。個人的にはワニの回以上の感動がありました。 人間とは何か、命とは何かを問いかけられる重いテーマの作品ですが、何度も読み返したくなる名作です。
定義や仮説、計算に夢中になるあまり当初の目的とずれていく理系脳わかりみが深い
10ページと思えないくらいしっかり内容詰まっているコメディでよかったです。苦労してるし厄介事押し付けられてるし為政者が悪いしで世の中も上手く回ってない感じをまさかRPG的ファンタジー世界で感じるとは思わなかったので楽しかったです! https://magcomi.com/episode/2550689798889000238