数多の女性たちを虜にしながら、愛だけは与えない男――。それが世界的なホテル王チェーザレ・ファルコネッリだ。家政婦のエマは、彼が快適な生活を送れるよう身の回りのことはもちろん、ときには主のベッドに居座る美女を追い払う役目までも担ってきた。でもまさか…そのベッドで私自身が目覚めることになるなんて!?3か月後、エマは自分が妊娠していることに気づく。「いくら欲しいんだ?」それを知った彼は今までに見たことないほど冷酷な眼差しを向けてきて!?
ニューヨークで秘書をしているコーリーはボスであるCEOエドゥアルドに3年間、届かぬ片思いをしていた。有能で圧倒的な魅力をもつ彼だが、仕事人間のプレイボーイ。イヴの夜、彼と一夜をともにするが翌朝、なぜか嘘つき女と罵られてベッドから追い出される。妊娠が発覚して困った彼女に幼なじみがプロポーズしてくれて今日はその結婚式。中古のドレスを着て婚約者を待つコーリーをエドゥアルドは無理やりつれ去り宣言した。「君は僕と結婚するんだ。3か月だけ」
「今夜は僕のパートナーになってくれないか?」人生最悪の日にCEOのアレッサンドロに誘いだされたリリー。恋人と友人に裏切られ、夢にも破れ人生を憂いていたが、巨万の富をもち圧倒的な美貌をそなえた彼に舞踏会に招かれた。最高級のドレスアップのプレゼントをされ、まるでみじめな小ねずみがシンデレラに変身したようだわとリリーは思った。夢のような一夜に純潔をささげる決心をしたリリーだが、彼に打ち明けていない大切なことがあり…。
億万長者の婚約者、贅沢な料理、大勢の祝福――すべては完璧のはずなのに、なぜこんなに気が重いの?自分の婚約披露パーティーなのに、ヤスミンの気分は憂鬱だった。スキャンダルを起こしてクセイ国を追放されて13年。この婚約ですべてを許されて故国に戻れたのに、彼女の気持ちは晴れなかった。やがて招待客のなかに次期国王カリーフの姿を見つけたとき、彼女の動揺は頂点に達した。彼にきっと責められるわ…。“僕たちは13年前に結婚したはずだ”と。
ウエイトレスのキャリーは伯爵の称号をもつ企業家テオに見そめられるが、この関係にはルールがあった。愛していると言わないこと。理想の王子様のような彼を心から愛してしまった彼女は必死で想いを隠していたが、ある日、禁句を口にしてしまう。彼にその場で捨てられた彼女をさらに襲う衝撃の事実――赤ちゃんを授かっていたのだ。1年後、突然フランスの城につれ去られたキャリーはテオに息子を見せるが、伯爵夫人の座目当ての復讐かと冷たくなじられて…!?
タムシンは一族企業を救うため、シークの甥で大富豪のアジスに嫁ぐ覚悟を決めた。婚礼の日、花婿のもとに向かう一行が突然、暴漢に襲われる。薬をかがされ気を失ったタムシンが目覚めると、残忍さを秘めた彫刻のように美しい男が顔をのぞき込んで告げた。「僕は復讐のため、君の婚約者とその一族を破滅させる。僕はこの日のために生きてきたんだ」屈辱のなかで無理やり唇を奪われたタムシン。けれど、ああ、なぜ誘拐者のキスがこんなにも熱く甘く心地よく感じられるの!?
「新国王となった甥が誘拐されたの。救えるのは、闇の世界に通じているあなたしかいないわ」地中海の小国サン・ピエドロの王女イザベルはプライドを捨て、かつての恋人である実業家パオロに頭を下げた。世界中のマスコミが注目する美しき王女の初恋は10年前、身分違いゆえに別れさせられた。国のため、貴族との結婚を目前に控えた身でありながら、今でも彼を忘れられないイザベル。それなのに救出の見返りに、彼が要求したのは、一夜かぎりの愛人契約で…!?
「愛人として、リオで僕とひと晩過ごしてほしい。報酬は100万ドルだ」大家族の面倒をみて生活が困窮しているローラにそう要求をしたのは元ボスのガブリエル。どうしても買収したい会社があるのだが、会長の婚約者が彼のかつての恋人らしい。その嫉妬を避けるためとは言え、地味な私が愛人のふりなんて!?そんな嘘をつき続けることができるだろうか。彼のもとを退職したのは、プレイボーイの彼に純潔を捧げた一夜の結果、息子を身ごもったからだというのに…!
ウエイトレスのローズはスウェーデン男爵にみそめられ、あっという間に結婚することに。しかし、彼が所有する古城で開いた結婚式の真っ最中、どこからか現れた黒い瞳の男性にさらわれてしまう!「この結婚は偽りだ。おまえたちの犯した罪を償ってもらおう」わけもわからぬまま、ギリシアの島へと連れ去られた。一方、花嫁を誘拐したクセルクセスはその美しさに感嘆しつつ、決して惹かれてはならないと自分を戒めた。この女は、男爵と取引きするための大事な人質だ!
今日はなんてツイてないの…。グレースは泥だらけの服を見下ろしため息をついた。出会い頭に車に泥水をはねかけられ、持っていた箱を落としてぺしゃんこにしてしまった。中身は高級ランジェリー――。ボスから頼まれた恋人へのプレゼントだ。私の給料では弁償なんて絶対ムリ!その時、車のドアが開きなかから神々しいほど美しい紳士が現れた。「代金は支払うから心配ない」グレースは男性を見るなり声を失った。マキシム・ロストフ!どうしてボスの仇敵がここに!?
マンハッタンに広大な公園をつくるため、正装による慈善舞踏会を催した伯爵夫人ライア。名士たちが高額の寄付をよせるなか、突然無礼な男性に抱きよせられる。「まるで、あなたのオークションだな。ベッドにお連れする権利を得るのは僕だ」と男は100万ドルを提示した。彼の正体は大富豪のロアーク。ライアは彼にダンスフロアの真ん中で貪欲に唇を奪われ、心ならずも熱いキスに溺れてしまう。しかし、彼こそかつて彼女の父と妹を死に追いやった因縁の男性だと知り…!?
ブリーは高級ホテルのポーカールームで妹が背負わされた負債を大胆な勝負を仕掛けて取り返す。そこに現れたのはウラジミール―― 10年前に私を虜にして捨てた大富豪! 「100万ドル賭けよう。ただし、僕が勝ったら君は奴隷となる」何を企んでいるの? でも、妹とメイドをしながら逃げる惨めな生活から抜け出せるなら…。詐欺師だった父仕込みの腕には自信があったが運命の女神はウラジミールに微笑んだ。この歳でバージンの私が何をどうサービスできるというの!?
まさか妊娠するなんて――エリーはウエディングドレス姿で途方に暮れていた。これから結婚式だというのに、お腹の子の父親は新郎ではないのだ。3か月前のリオの夜、スラム街から世界的企業のトップに登りつめたディオゴ・セラドールとエリーは同じベッドのなかにいた。だが誰もが憧れる若きミリオネアとの一夜のあと、彼は残酷に私を捨て、私は失恋のショックで他の男性との結婚を決めてしまったのだ。このまま結婚してしまって本当にいいの?その時、彼女の前に、突然ディオゴが現れた!!
記憶を失った美しいイヴ。君の期待に応えられなくて残念だが、僕たちの再会は偶然じゃないんだ――事故で記憶を失ったイヴの前に現れた見知らぬハンサムな男性。大企業のCEOの彼は自分の恋人でお腹の赤ん坊の父親なのだという。けれどその瞳の奥に一瞬見せた冷たい眼差しに怯え、イヴは反射的に彼のキスを拒絶してしまう。私たちは愛しあっていたはずなのになぜ!?孤独感に押しつぶされそうな彼女はまだ、彼のやさしい言葉に隠された復讐心に気づいていなかった…。
愛する人に裏切られて以来、家政婦のルイーザは恋愛を拒否して仕事に専念してきた。けれど、アルゼンチン出身の億万長者ラファエルに仕えるうち、恋心を抱いてしまう。彼が有名なプレイボーイにもかかわらず。ある夜、ルイーザは悲しみに耐えきれず、ひとりキッチンで泣いていた。帰宅してその姿を見たラファエルは、突然彼女の手首をつかみ、身体を壁に押しつけ荒々しく唇を奪った!ふたりは欲望のままに結ばれる。が、やがて思いがけない運命が待ち受けていた。