自分も陰キャ無口の地味キャラなんで、こういう登場人物が出てきて恋愛なんかしてしまうものなら、共感とともに 「どうやって発展すんだろ?」 という、疑問に対する解決目線で読んでしまう。 大抵、 お互いモジモジしてうまく伝えられない ↓ 誤解が発生する ↓ コミュニケーションの大事さに気づく ↓ 少しずつ話すようになろうと提案し、関係が一歩すすむ みたいな流れが多いのですが、本作は一味ちがう。 なんと、ヒロインの顔に、今の感情が「漢字一字」で顔に出てくる。 恥ずかしいときは「恥」の字が出てくる、という感じ。 コミュ障な地味キャラに対して、心の中が少し読める設定。 これがすごい面白い。 漢字一文字だけなので、時折よくわからなくなってしまうことも含めて、心の中が読めるようで逆に読めなくなっている感じが、焦れった度が増して良いんです。 ちょっとわかってしまうくらいが逆に、モンモンとするんだなと痛感しました。 付き合いたての2人ですが、もう両思い確定なので、安心して読める点もポイント高いです。
趣味友と恋愛、と聞いて ①「話が合って楽しそう!」 ②「別れたら趣味友が減るのか…」 どちらを考えるかが、その人の恋愛への「前向き度」を示しているように思う。 ②を恐れつつ、恋は①から始まりがち。 避けられない、趣味友との恋愛。 □□□□□ 歯科技工士の藍川寛乃は、武器のミニチュア作りが趣味。ずっと一人で楽しんでいたが、偶然の出会いから大人の物作りサークル「アトム会」に入会する。 鉄道ジオラマ男子、ミニチュア店舗男子、デコスイーツ女子……初めて出来た趣味友と、部室に集まって個々に制作したり、道具を共有したりと、すごく楽しそう! そんなサークルは、誰にも趣味を打ち明けられなかった藍川にとって、居心地の良い空間。大切にしたいのに…… それを邪魔するのは「恋愛」。 それぞれの思惑がすれ違い、さらには藍川の同僚も喰い込んで……時にギクシャクしてしまうサークル。しかし面倒はあるものの、それぞれが誰かを傷付けまいという優しさで動くので、そこまでドロドロしない。 それでも傷つきたくなくて、恋を諦め趣味に逃げがちな藍川。気持ちは痛い程分かるが、それで本当に幸せになれるのか?……人間関係を避けてきた彼女に訪れた、遅い初恋の行方は……? 舞台は湘南地方だが、オシャレスポットよりも、武器模型の聖地・山海堂が何回も出てきて、登場人物がみんなビックリしているのがまた可笑しい(ただのお土産屋じゃないんですよ、知ってました?)。
官能小説の真似事をする作品。ここまでエロいのは久しぶり。次も期待。
いい……
自分も陰キャ無口の地味キャラなんで、こういう登場人物が出てきて恋愛なんかしてしまうものなら、共感とともに 「どうやって発展すんだろ?」 という、疑問に対する解決目線で読んでしまう。 大抵、 お互いモジモジしてうまく伝えられない ↓ 誤解が発生する ↓ コミュニケーションの大事さに気づく ↓ 少しずつ話すようになろうと提案し、関係が一歩すすむ みたいな流れが多いのですが、本作は一味ちがう。 なんと、ヒロインの顔に、今の感情が「漢字一字」で顔に出てくる。 恥ずかしいときは「恥」の字が出てくる、という感じ。 コミュ障な地味キャラに対して、心の中が少し読める設定。 これがすごい面白い。 漢字一文字だけなので、時折よくわからなくなってしまうことも含めて、心の中が読めるようで逆に読めなくなっている感じが、焦れった度が増して良いんです。 ちょっとわかってしまうくらいが逆に、モンモンとするんだなと痛感しました。 付き合いたての2人ですが、もう両思い確定なので、安心して読める点もポイント高いです。