「氷の女王様」とあだ名される弓緒は外資系企業の有能な経理課マネージャー。そんな彼の天敵は、創始者一族の御曹司で支社長のエドガー。彼の過剰なスキンシップに悩まされている弓緒には秘密があった。人狼の末裔である弓緒は発情するとケモ耳とシッポが出現してしまうのだ。ひょんなことからエドガーに秘密を知られた弓緒は、秘密を守るかわりにしっぽを触らせろと迫られて――!?明神翼先生の美麗なイラスト入り♪
攻め入った隣国の兵を退け御武王と名乗った銀狼は、褒美として皇族の花嫁を求めた。異国の神だというものの、狼と契りを交わすことに皇族達は怯えた。そんな中、皇族の末端に連なる瑞宝は、自ら嫁ぐ決意をする。そしてこまやかな気遣いを見せる御武王と、徐々に心を通わせていく。だが夜に現れる彼の影だという男に、獣形である御武王を受け入れるためと、淫らに体を開かれて……。
老舗百貨店の企画営業部の奈々。天才パティシエ・三角伊織をイベントに呼ぶために近づいたら、逆にぐいぐい迫られてしまい!?「君が好きだ。もっと触れたい」蜜みたいに蕩ける囁きに、器用な指先での愛撫。優しくも淫らな溺愛に包み込まれ、人との関わりに臆病になっていた心もいつしか癒えてゆく……。どうしようもなく惹かれるけれど、これは“仕事”だと思うと切なくて――?
花人の花凛は、愛されるとその身に花を咲かせる。皇子・慧英の寵姫となるが、彼は父皇帝によって双子の弟とそれぞれの花人に花を咲かせることを競わされ、勝った方は王位を、負けた方は死を賜ることになっていた。苦悩する慧英に花凛は一途に寄り添う。だが、ふたりが想いを通わせ花凛が蕾を付けた頃、残酷な事実を知らされる。花を咲かせた花人は、やがて枯れ消えるのだと──!
「俺に愛されて、君は身も心も融けていくんだ」甘い声でミリアムを誘惑する幼馴染みの伯爵レイモンド。敏感になった肌に舌を這わされ、灼熱の楔で貫かれれば、もう彼のことしか考えられない――!昼も夜も過剰なほどの溺愛。執拗に私を求めてくるのはどうして? 弄ばれているだけなの?不安な気持ちで暮らしていると、レイモンドが真剣なまなざしで本心を語ってきて――!
実家の男爵家が破産し、大嫌いな伯父に差し出されることになった孝巳は、その直前にエキゾチックな容姿の英国紳士・クリスから愛人契約を持ちかけられる。代償として「未来を自分で決められる大人にしてあげよう」と言う彼に賭け、自ら彼の情人となることを選んだ孝巳。意地っ張りな孝巳を、クリスは意地悪な愛情で包みこむが、彼の隠していた秘密は二人を引き裂き…社交界華やかなる時代、運命に翻弄される二人の愛のドラマ。
「好きな人の役に立ちたい―二度と会えなくても」極貧の底で震えていた紫音は、裕福な男爵家の次男、重巳に拾われ、何不自由なく育てられる。やがて紫音は重巳に寵愛されるようになるが、窮地に陥った重巳を救おうと無邪気な嘘をついた結果、離ればなれになってしまう。二度と会えないはずだった二人だが、六年後、思わぬ場所で再び巡りあう。かつての嘘の罰のように荒々しく奪われ囚われた紫音は、変貌した重巳の態度を哀しむが、愛しさは募って…。心が凍った貴公子×淫らで純粋な高級男娼。届かなくても貫き通す、一途で無垢な恋心の行方は。
駐ゲルマニア共和国大使の子息・深紅は、実の父から憎まれ愛情を知らずに育った。心を殺し、父の命じるまま辺境伯に身体を弄ばれて生きてきた。誰もが見て見ぬふりをする中、新しく赴任してきた医務官の鹿島だけが優しく声をかけ、人として扱ってくれる。そんな鹿島に惹かれていく深紅…しかし、それに気づいた父は激怒し、辺境伯の下で暮らすよう命じる。鹿島への想いを胸に辺境伯の下へ向かう決意をした深紅だったが――!?
身寄りのない譲葉(ゆずは)が援助とひきかえに与えられた仕事は、代議士秘書・統一郎(とういちろう)の世話をすること。それは夜のお世話まで…つまり「愛人」。譲葉は一生懸命役目を果たそうとするが、甘美な夜を重ねるうちに、時折感じられる統一郎の優しさに触れ、彼の腕に抱かれることをこのうえなく幸せに思うようになっていく。だけど譲葉は気づいてしまう。統一郎がけっしてくちびるには触れてくれないことに。好きな人と交わすくちづけはどんなにか甘いだろう…。しかし、思いがけず統一郎の過去を知り、彼を好きでいてはいけないということに気付いた譲葉は───。
外科医の千晶は、弁護士となった以前の恋人・実承と再会する。15年前、実承の将来のために千晶は、実承を裏切るように見せかけてその恋をあきらめた。終わった恋だと思っていたのに、彼は変わらぬ熱を持っていた瞳で千晶を見る。「やめてくれ。あなたを好きだったことなんて、一度もないんだから!」心にもない言葉で再び実承を傷つける千晶だが、実承は力強く抱きしめ、噛み付くようなキスを与えてくる。切なく激しい情熱が再びふたりをさらって…。
「隆一と呼びなさい。『おにいさん』とはセックスできないんだろう?」亡き姉の夫・弁護士の隆一とふたりで暮らす高校生の立佳。義兄に伝えられない想いを抱いている立佳は、ある過ちをきっかけに彼と関係を持ってしまった。それが淫らな罪に溺れる日々と切ない夜のはじまりだった。姉の身代わりになり傷心の義兄を慰めようと、立佳は義兄の罪悪感を拭う嘘をついてまで彼と体を重ねつづけるが…。深く愛しすぎて不器用になっていく、甘すぎる背徳のキスの行方は…。
この舞は神のためでなく、あなたのために…。山間の村で代々神社の宮司を務める家に生まれ、「玉依の御子」と崇められている由布。年に一度の祭りの頃、心は浮き立っていた。…東京で弁護士をしている久遠寺と会えるから。彼は由布を特別視しない唯一の人で、出会ってから毎年、祭りで舞姫を担う由布に会いに来てくれる。彼の優しさに想いを募らせる由布だが、実は久遠寺は神社の宗教法人格を狙うヤクザ関連の弁護士で…!?
戦後まもなくのこと。生活を支える為に、進駐軍の英国軍人・フランシスのもとで身の回りの世話をすることになった陽介。メイド服を与えられ、それを着て意地悪な主人に仕える日々がはじまったが、彼とともに過ごすうちに次第に惹かれていく。しかし、陽介がここに連れてこられたのは、フランシスを陥れるための罠だったのだ。離れ離れになったフランシスの恋人と陽介が似ているから――。それを知りながらも陽介は身代わりとして彼に抱かれたいと思い…。優しい雨は、密やかな恋を包み込む――。この片想いの行方は…?
ヴァイオリニストを目指す音大生の彩斗は、父の急死で夢を追うことが経済的に難しくなり悩んでいた。そんな折、彩斗のパトロンになりたいという男が現れる。彼・鈴木博達はかつて彩斗の父から援助を受けた実業家で、彩斗の音と彩斗自身に一目惚れしたという。「好きになってほしいから、君を傍においておきたい」甘い容姿と声で告げられ戸惑うが、博達に巧みに押し切られ、彩斗は彼と暮らすようになる。優しさに包まれて過ごすうち、彩斗は博達に惹かれていくが…!?
「俺のものになってよ」トランペット奏者として海外で活躍中の奏が帰国した。幼い頃から大好きで憧れの「お隣のお兄ちゃん」との再会を無邪気に喜ぶ波留。しかし、奏は波留が成長するのを待っていたかのように告白、そして口づけてきた。戸惑いながらも奏を受け入れた波留だったが、奏が音楽家として活躍の場が広がっていくにつれすれ違うようになり……? 憧れの幼なじみから恋人へ、純情で一途な恋物語。
老舗和菓子メーカーの工場で菓子職人見習いとして働く陸。人と話をすることが苦手な陸にとって、必要以上に周りと関わらずにすむ今の職場は最適だった。しかし、ある日そんな陸がCFモデルに抜擢されてしまう。なんとか断ろうと画策するも、敏腕プロデューサー・武庫川は諦めてくれない。「会社の為」という説得もあり、CF制作の手伝いという形でしばらく武庫川と行動を共にすることになってしまう。初めこそ反発していたものの、性格も境遇も正反対な武庫川に陸は次第に惹かれていき──?
「ヤらせて」の一言からはじまった、体だけの関係。―溢れるほどの才能の持ち主・夏生に振り回されつづけている達哉は、傍若無人な夏生にどこか惹かれ、体を重ねながらも素直に向き合えないでいた。ところが、院生である達哉の所属する研究室に夏生が客員研究員としてやってきたことで、つかず離れずだった二人の関係は激変する。奔放な夏生に強引に求められ、彼への反発と執着心に悩まされながらも、8年目にして達哉は恋心を自覚してしまい…!?意地っ張りの純愛の行方は?
真知は湖西グループ総帥のひ孫で、のんびりしたお坊ちゃん。グループの学校に編入したが馴染めずにいたところ、昔なじみの一史に再会する。湖西グループの会社員だった彼は、今はなぜか教師をしていた。一緒にいるうちに一史の事が好きになってゆき真知。告白し、一史と身体の関係を持つようになったのに、「好き」の気持ちは一方通行に思えて…。いっぱい抱きしめてくれるのに、その瞳が冷ややかなのはなぜ?健気な想いは、凍りついた大人の心を溶かせるのか―。
「脱ぎなさい。嫌ではないでしょう?」見習い法医学者で、女の子のように可愛い日輪和巳はある日、深夜の法医学教室で笠原の重大な秘密を目撃してしまう。笠原は若くして助教授の地位に就いているエリートで、和巳は彼の鋭い仕事ぶりを尊敬していた。和巳は、無愛想で人付き合いを嫌う笠原になんとか話しかけようとするのだが、どういうわけか笠原に抱かれることになってしまい――!?スキャンダラス・ラブ・ストーリー※こちらの電子書籍については、口絵や挿絵は収録しておりません。ご了承ください。
「泣きが入るまで、たっぷり可愛がってやるさ」天使のような外見なのに、実は気が強くて口の悪い湊。駆け落ちした母親に無一文で取り残され、不安でいっぱいの湊の元に、高坂仁志と名乗る青年が現れる。見たこともないような豪邸に引き取られた湊は、皮肉屋で意地の悪い仁志に借りを作りたくなくて、家を出ようとするのだが、「お前の身体で払えばいい」と言われて抱かれることになってしまい――!?ドキドキ・ラブストーリー!!※こちらの電子書籍については、口絵や挿絵は収録しておりません。ご了承ください。
「二度と放さない」。マンションの新しい管理会社の人間に抱きしめられ、大学生の真鍋吉希は愕然とする。たくましい腕の持ち主は、かつて一緒に家出をしながら、裏切ってしまった仙波隆平だった。再会を喜ぶ隆平から、昔と変わらない自分への執着を感じる吉希。罪悪感から、何かと彼を優先してしまう吉希だったが、いつの間にか生活に踏み込まれ、嫉妬から強引に身体を奪われてしまう。なんとか距離を置こうとするが、隆平は聞き入れてくれず…。
「今日からここが、おまえの家だよ」。祖母の葬式の日、幼い紀野直実の手にのせられた鍵と優しい男の手。あの日から直実はひたむきに、自分の保護者となった外科医の氷室知之を慕い続けていた。優しい時間をともに過ごす二人。しかし直実が高校生になった頃から、知之の態度がどこかよそよそしくなる。とまどいを隠せない直実だったが、ある晩突然、知之に力ずくで抱かれてしまう。怖くて仕方ないはずなのに、直実は痛みとともに強烈な悦びを感じて――。
編集者の一彦は、ある施設で一緒だった季逸と再会する。新進気鋭の作家となっていた季逸だが、彼はかつて一彦の『秘密』を盾に体を弄んだ男だった。そして忌まわしい過去の口止めに、またしても体を要求してきた。屈辱を堪え、取引に応じた一彦だったが、不本意な快楽に溺れて再び彼に翻弄されまいと決意する。けれど、逆に季逸を利用してやろうと仕事を共にするうちに、彼の真摯さをしり困惑してしまう。暴君なはずの男が見せた思わぬ誠実さに一彦は…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
未だ中世の面影を残す、中欧の小王国・アレツーサ。この美しい国に外交官として赴任した日本人とアレツーサ人の両方の血を引く芳野祐李は、次期国王候補の優しく魅力的な侯爵・オリヴィエと出会う。身分の差や辛い過去の恋愛経験から、恋に対して臆病になっていた祐李だが、オリヴィエから真摯な想いで熱く口説かれるうち、やがて惹かれていく。そして二人は結ばれるが、その直後、祐李は爆発事件に巻き込まれ――!? アレツーサ王国シリーズ開幕!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。