時間を大事にしたいと思う
人の感じる時間と違う病気。 何十年もの時間が一瞬で、終わってしまうのはなんだかなんの為に生きているかわからなくなりそう。 伝えたいことも伝わらなくて、求めていた言葉がいなくなってからもらえるのは凄い切ないな。と思いました。 前半が男の子目線、後半は女の子目線の構成はよかったです。
「僕」は、人よりずっとはやい。速く動き、速く走り、そして早く、老いていく。僕は早い、だけど彼女はそうじゃない。人とは違う時間の中で、それでも彼女に、想いを伝える。とても不思議で、少し切ない、至極のSF短編。
人より時間の流れが早い病気の男の子と、恋人の話。(恋人なのかな?)
前編は男の子目線、後編は女の子目線で描かれていて、後編を見ると、前編の伏線が色々と回収されてる面白い構成。
個人的には、「ぼくははやくなっていく」ではなく「ぼくは、はやくなっていく」と「、」をつけないと読みにくいと思った。