WORST外伝 グリコ 髙橋ヒロシ 鈴木リュータ 高橋ヒロシ
誘拐から始まるふたりきりの旅路
金曜日よりの使者 本田三五
誘拐犯と誘拐された少年が少しずつ心を通わせていくロードムービー風な作品。
派手な展開はないけど会話も小気味いいし、ふたりの旅がどんな結末に行き着くのか、引き込まれて読みました。主人公の誘拐犯のキャラクター造形からもわかるように、ふたりが互いの寂しさを埋めていくような徹頭徹尾優しいマンガでした。ほっこりした…。
元ネタというか着想源は「日曜日よりの使者」かなと思います。聴きながら読むといいかも。
社長の息子を身代金目的で誘拐するが、その息子は親から心配もされないかわいそうな子だった。誘拐犯も気持ちがわかる部分があって、だんだんお互いに心開いていって、友達のような関係になるのはよかったです。
誘拐犯も、本当は優しいから誘拐が未遂に終わってよかったと思いました。
ストーリーはアップダウンなく、ゆっくり進むので意外と癒し系で読みやすかったです。