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近未来の日本。
15年前に新・臓器移植法(ドナー法)が成立した。
新しい法律は、全国民に死亡時に臓器提供を義務付けるというもの。
その法律に伴い臓器移植コーディネーターの立浪の関わった患者のお話。
立浪は、「臓器は、鮮度が命」と、悲しむ遺族にも容赦がない。
脳死状態なら7つの臓器が移植可能、命に関わるものは、6つ。
それによって救われる命があるためだ。
法律とはいえ、人の命と引き換えの臓器移植。
これからの日本にも近々こんな時代が来るだろうと思う。
立浪は、とてもプロフェショナル。シビアだが、奥底には愛が見える。
それぞれの、患者にそれぞれの人生が見える秀作。
立浪の雙眼の理由も後々触れられるだろう。