ねんきんにんげんひともじ
あらすじ
ストレスを溜め込み、粘菌人間へと変質した発症者。はたして発症者は「生還」するか「死亡」するか。粘菌人間になり、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされた人間の“生きざま”を鋭く描く人間ドラマが今始まる!!
おひさまきのこ
あらすじ
クラガリタケに生まれたかった…。 保育士を目指して読み聞かせボランティアをしている平泉。「キノコ以上に有益な人材を発見できなかった」と言い残し三か月で県下一の名門高校を退学した元同級生・木乃に図書館で再会して、姪っ子の子守を押し付けられるが…。
人が粘菌化するという、かなりトリッキーなお話をリアルっぽく展開していく。 粘菌ccの人たちがちょいちょいヒトモジに逃げられてしまうのも、予定調和だと思えば楽しめる。ヒトモジは逃げてこその存在なのだ。 後半は結構壮大なストーリーになっていき、どう収拾するのか不安になった。 で、大きな話にした割りに、主人公のパーソナルな部分がクローズアップされ、話の構成のバランスがいびつになってしまった感は否めない。 話のアイデアは良かっただけに、もう少し構成が練られていれば、もっと面白くできたと思う。惜しい。